検察審査会って大丈夫か?

皇紀2670年(平成22年)10月6日

 平成20年2月に日教組が教育研究全国集会をグランドプリンスホテル新高輪で開催しようと予約し、その予約が受理されていたにもかかわらず取り消されたのは旅館業法違反であるとして、警視庁保安課に書類送検されていた株式会社プリンスホテルと同社幹部2名が起訴猶予処分になっていた件について、東京第一検察審査会は「不起訴は相当」と議決しました。日教組が8月に審査を申し立て、先月30日付けで議決されたものです。

 http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY201010040223.html

 ▲朝日新聞:プリンスホテル不起訴「相当」 日教組拒否めぐり検審

 この件が起きた時にも申したことですが、一旦予約を受けつけておきながら、前年11月になって突如解約を通告し、東京高等裁判所の仮処分命令を無視して日教組を排除したプリンスホテルのやり方は、たとえ日教組の不正行為を追及し続けている私でも正しいとは思いません

 予約を受けるかどうかはプリンスホテルの自由ですから、何度も申しますが、このような態度に出るならば宴会担当は日教組の実態をきちんと把握して最初から契約しなければよかったのです。一旦契約しておいて突如「右翼団体が来るから」などという理由で解除されたほうの身にもなってみよ、或いは日教組と右翼団体の対立を先鋭化させるようなホテル側の物言いを許しておくのか、と。

 この処分に対して「日教組よ、ざまぁみろ」などと笑っていると、例えば保守派の集会を受けつけた会場の一方的な解除通告も許すことになりましょう。ホテルは宿泊者の安全を守ることが第一です。「あちらは悪いがこちらは良い」など通りません。この結果は「右翼団体が悪い」ということを流布したい意図が見え見えではありませんか。

 で、それが検察審査会の議決なのですが、どうもこの検審の「これが世間一般の常識的見解なり」とばかりの「そこのけ、そこのけ、頭が高い」という傾向に、私は疑問をもつのです。本当に十分な環境で審査されているのでしょうか。

 東京第五検察審査会は4日、民主党の小沢一郎元幹事長に対して「起訴相当」と議決しましたが、皆様もご存知のように、第一回の審査補助員を務めたいわゆるヤメ検の米澤敏雄弁護士が突如降板し、今回の第二回では検審機能強化派の吉田繁實弁護士がつきました。

 くじで無作為に選ばれた11名が何によって審査するかと言えば、決して法律の専門家ではない検審事務局が整理した証拠品なのです。独立総合研究所代表の青山繁晴氏も自身の取材により、彼らがただの元裁判所職員で構成されていると言っています。

 敢えて書くならば、膨大な証拠品から素人が選別したものを素人が見て、法律家が誘導していくということではないでしょうか。ヤメ検・ヤメ判の米澤弁護士、それに「検審だ、控えおろう」を言いたい吉田弁護士による誘導がなかったと、本当に言いきれるでしょうか。

 本件でも私は当初から小沢氏起訴に懐疑的でした。たとえ小沢氏が汚いカネ集めに手を染め、日本政治を占領憲法に浸しきるようなことをしている政治家だからといって、有罪を証明できない事件を持ち出して叩きまくるのは正しいと思いません。これを許せば「あいつの主張からいって、どうせこのくらいのことはやっている」という決めつけで人を犯罪者に仕立て上げることになるのです。

 メディア各社は、小沢氏が不正な政治資金収支報告書の作成を容認したと報じていますが、それを証明する証言など、実は大阪地検特捜部で本件を担当した(証拠を改竄してまででっち上げる)前田恒彦検事でさえ誰からもとれていません。新聞社の「飛ばし」はいつものことです。沖縄県石垣市尖閣諸島の領有を訴える2000人規模のデモひとつ取り上げられないメディアを信用していてはいけないことなど、皆様もよくご存知でしょう。

 ですから何度でも申しますが、小沢氏は強制起訴されても平気なのです。法廷に持ち込めても恐らく有罪には出来ません。問題は、彼がどう政治生命を維持させるのかということだけです。今こそ政界再編なのか、カネをバラ撒いて民主党を乗っ取るのか、それは本人に聞いてみませんと、ね。

 そのカネ、どこから出てきたのですか? 誰の言うことをよく聞く仕組みですか?

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