大使に投石されて血税投入

皇紀2670年(平成22年)7月8日

 もう一度この映画をご紹介します。いえ、韓国人自身が朝鮮戦争を理解するまで何度でも……。それは、5月26日記事で取り上げた平成16年製作の韓国映画『ブラザーフッド』(原題:太極旗を翻して)です。

 7日夜、ソウル市内で開かれた重家俊範駐韓大使の講演会で、50歳の韓国人男性がいきなり日本大使に石を投げつけました。 大使は無事でしたが、通訳をしていた大使館職員の女性が負傷しています。この男は、「南北分断の責任は日本にあると思う」などと言いながら演壇に近づき、島根県隠岐郡隠岐の島町竹島を「独島」などとわめきながら、傷害容疑で逮捕されました。

 韓国人はもう一度、この誇り高き自国の大作を鑑賞したほうがよいでしょう。昭和20年8月15日以降、朝鮮総督府の遠藤柳作政務総監が大日本帝國による統治の終了とともに朝鮮半島が無政府状態になることを懸念し、朝鮮人による(もちろん1つの)政府樹立呂運亨氏に要請した結果、朝鮮人民共和国が建国されます。

 そののち、連合国がこの国家を承認せず、米ソ両国が朝鮮半島を互いの利権の草刈り場にしてしまい、中共人民解放軍の介入を経て、南北は分断されてしまいました。

 日韓併合条約締結の過去を民族として不服とし、その責任を問うならば、李王朝(特に高宗皇帝ら)を否定していればよく、南北分断の責任を問うならば、米露中政府に意見すればよいのです。抗日の思い出(?)を語り合う場面を除いて、映画『ブラザーフッド』のどこに、GHQ指令で死者まで出して動員された日本人がいたことを除いて、南北分断史のどこに日本が出てくるのでしょうか。また、多くの日本人は、明治43年8月22日の締結を必ずしも正しかったとは思っていません。

 竹島については今さら改めるまでもありませんが、大使が投石されるという外交問題に直面してなお、この人は韓国に日本国民の血税を投入することをやめないのでしょうか。

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010070700997&j1

 ▲時事通信:重家駐韓大使に男が投石=竹島領有権主張、館員けが?ソウル

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010070700917

 ▲時事通信:日韓戦後処理は不十分=「改めて決着必要」?官房長官

 仙谷由人官房長官は、日韓請求権協定で消滅した個人の請求権を勝手な判断で復活させようとしています。国際法に基づく協定や条約を何だと思っているのでしょうか。このような日本の政治家の感覚では、講和条約の意味も分からずに占領憲法を放置しているのも無理はありません。

 しかも仙石長官は協定締結「当時の韓国は軍政下だ」と指摘しており、ならば竹島の韓国侵略にどう向き合うのか答えてみろというのです。もし仮にも協定から脱法するなら、私たちは「当時の日本は民主党政権下だ」と指摘して改めさせていただきます。

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『大使に投石されて血税投入』に1件のコメント

  1. ストリートマン:

    日本の弁護士の程度が判りますね。只進駐軍憲法を覚えているだけ、国かとは過去の歴史の上に成り立っている日本国家が外国と条約を結び結着したものをまた「掘り起こしたい」事後法とも言わない「あ法」。それなら朝鮮からの帰国者の個人財産・日本帝国の国有財産も清算しろと言う事になるが、その問題を含んでいたから戦後25年間「日韓」は関係が止まっていたが為、「韓国」はフィリピンを抜いて政界第一の「最貧国」に甘んじる事に成って居たことも知って置いて損はない。