昨日の報道記者たちの混乱

皇紀2678年(平成30年)4月17日

 就任からわずか一年半のうちにも何かと人騒がせだった新潟県の米山隆一知事(日本共産党・社民党など推薦)が、女性関係の不貞を週刊文春に報じられることを受け、辞職の意向を固めました。

 一方、十四日記事で取り上げた財務省の福田淳一事務次官について、昨日は報道記者たちがかなり振り回されたと聞いています。

 まず初めに産經新聞社の官邸付きから「更迭」との情報が入り、他社を含め記者たちが財務省に押しかけると「あとでコメントを出す」といわれたので、そのまま更迭か辞職かと思いきや、出てきたのが福田次官に対する「聞き取り調査の結果」でした。

 挙げ句に「福田事務次官に関する報道に係る調査への協力のお願い(PDF形式)」が記者たちに配られ、「福田事務次官との間で週刊誌報道に示されたようなやりとりをした女性記者の方がいらっしゃれば、調査への協力をお願いしたい」との一文が大いに問題視されます。つまり「そんな女がいるのなら、出てこられるものなら出てこい」という態度だ、との指摘です。

 とにかく福田次官は、更迭も辞職も否定したわけで、しかしながら安倍晋三首相は、やはり更迭したがった(前出産經記者)といいます。それを止めたのは、財務省内の意向を(担当大臣として当然のことながら)代弁した麻生太郎副首相兼財務相でした。財務省が首相による更迭を拒否しているのです。

 安倍首相は、いよいよ極めて重要な北朝鮮問題と経済貿易問題を話し合うために訪米しますが、財務省は安倍首相を「終わらせ」にかかっています。どうせ(自分たちが加担?主導?した倒閣工作が効いて)もう辞める男にうちのトップが辞めさせられてたまるか、と。これが「行政を歪める」財務省の正体なのです。

【陸自イラク日報問題】「戦闘」よく使う言葉 「隠す必要ない文書」元隊員、語る

平成16年から18年にかけてイラクに派遣された陸上自衛隊の日報が公表された。「隠す必要のない文書」「なぜ、こんなことになるのか」。隠蔽問題に発展させた防衛省の対…

(産経ニュース)

 さて、もう一点。日報問題の本質は、産經新聞社が書いている通りです。これを踏まえて申しますと、整然と保管しておくこととむやみに公開することは違います。

 諸外国では、特にこの種の文書を公開するなどありえません。各国の規定により、数十年後の「解除」でようやく公開されるものです。安全保障上の機密は、決して簡単に外部へ漏れてはなりません。

 この日報は、講和発効後も放置した現行憲法(占領憲法)のせいでそれが分からなくなった頭の悪い議員や記者たちに珍妙な議論をされる対象ではないのです。

スポンサードリンク

『昨日の報道記者たちの混乱』に2件のコメント

  1. 心配性:

    敢えて動画を貼る事はしませんが、高橋洋一氏らによる財務省批判が話題になっているようです。

    個人的には、医師である香山リカ先生には、医師不足や看護師不足の問題を何とかしていただきたいと思います。
    首都圏でも、少し地方へ行くと、地域の中核的な総合病院でさえ、医師不足や看護師不足が深刻で、少数の医師がフラフラになりながら大勢の患者を診ているという状況があるようです。

    もし、香山先生が「外国から医師や看護師を引っ張ってくればよい。反対する医師や国民は『ヘイト規制法』で取り締まれ。」といった短絡的な発想をされるのなら残念です。
    例えば、「防災」や「医療」など、生命や財産を守る為の予算は、例え財務省と戦ってでも確保すべきは確保すべきだと思うのです。(もちろん、経済や貴重な文化財も守るべきです。)

    take4‏ @sumerokiiyasaka · 4月15日
    財務省が自分達の思う通りに政治を動かす手練手管は巧妙ですね
    ①学者を籠絡し、学者を経由して政治家やマスコミを騙す。学者を手の内に入れる手口(審議会、就職先斡旋、研究費、海外視察etc)を高橋洋一氏が語る
    ②政治家には予算編成権をちらつかせる
    ③従わない政治家、メディアに国税査察を入れる

  2. きよしこ:

    色々な方が指摘されていますが、肝心の音声データに当該女性の声が全く無かったので、もちろん福田氏の辞任更迭は不可避だと思いますが、被害者とされる女性の所属や素性というものが明らかにならなければ官邸としても対処のしようがないのではないでしょうか。どうも安倍内閣の支持率低迷を受けて退陣論が頻繁に起こってはいますが、各種世論調査でも相変わらず自民党の支持率が頭一つ抜けて高く、野党もゴミ政党同士が合流するだのしないだので右往左往しており、私は安倍三選は固いと思います。今このタイミングで自民党総裁選に出馬して負ければ、当然党内どころか永田町でも居場所は無くなるわけで、そのリスクを背負ってまで総理の座を狙う莫迦はいないでしょう。いずれにせよ、新潮側が被害者とされる女性に関する事実を全て明らかにするまでは、頭の悪いマスコミのノリでくだらないシモの話に首を突っ込むのは止めた方が賢明だと思います。