安倍内閣と橋下都構想

皇紀2675年(平成27年)4月2日

 http://www.sankei.com/west/news/150401/wst150401……
 ▲産經新聞:橋下氏、国会病欠後旅行の上西議員に「辞職を」 猛批判

 自民党でも民主党でも日本共産党でさえも、一年生議員にいわば「世間知らず」を抱えています。共産党の池内沙織衆議院議員(比例東京)が安倍晋三首相を誹謗中傷する内容をツイッターに書き込んだ際、党は「不適切で申し訳ありませんでした。指導します」と詫びたものです。

 党として幹部が応援演説に立ち、私たちに向かって懸命に支持を呼びかけた人物の失敗を執行部がどう処理するかで、私たちのその党に対する信用が変わります。

 維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)が同党の上西小百合衆院議員の行動を批判するのはもっともで、彼女の行いは私たちの不信を買い、立法府を冒涜した可能性を示唆していました。(※注)

 しかし、橋下顧問が上西衆院議員に直接叱っている場面ではありません。記者会見で「上西議員を批判し続ける」とまで感情をあらわにしてしまいますと、私たちは今後橋下氏の応援する人物や推す政策を支持できなくなるのです。

 橋下氏の言動が大阪市民の反発を大きく買い始めた最大の原因は、このようなものの言い方であり、彼はこれまでにも何度か「他人事に聞こえる」或いは「自己保身」のような同党議員に対する非難の言葉を口にしてきました。

 党としての清潔感や自身の「正義」なるものをアピールしたいのでしょうが、常に逆効果であり、彼のやったことで正しいことは「正しい」と申してきた私が基本的に彼への批判をやめないのは、市民を含む他人に対する心配りより他人を蹴落としてでも自分をよく見せようとする悪癖が(恐らく)ご本人無自覚のまま露出するからです。

 橋下氏がこの期に及んでそれを先鋭化させたのは、大阪都構想に関する住民投票を控え、上西衆院議員のような行動を擁護する政治家とは思われたくないという保身が強くはたらいたせいでしょうが、かえって「橋下市長が推すすべてのものに対する不信」を招きかねません。

 安倍首相が橋下氏にエールを送り、都構想に理解を示していると報じられたことがありますが、私の知る限り内閣府や総務省には「都構想の実現は大阪だけでなく関西経済全体の沈没すら招く」という危機感があるようです。

 憲法問題での協力関係構築へとたどり着く前に、都構想が景気(内需)回復に懸けた安倍首相の致命的な足かせになるかもしれません。

(注)上西衆院議員および家城大心秘書の態度は、まるで反社会的勢力のそれのようであり到底許されません。

【追記】 橋下最高顧問は三日、上西衆院議員とともに記者会見に姿を見せました。ここでの対応はリスクマネジメントとしてはよくできており、むしろ橋下顧問に好感が持てました。私が記事中に指摘したようなことを周囲のどなたかが忠告したのか、ご本人がすべきことを自覚されたのか分かりませんが、会見に出たことおよび発言の内容は、信用の回復に一役買ったかもしれません。

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『安倍内閣と橋下都構想』に4件のコメント

  1. まいまい:

    私も橋下市長の話し方は前から引っかかってました。府と市の二重行政を解消する方法が都構想しかないっていう説明もぜんぜん納得できません。あーいつもの話し方だなってかんじ。鋭いご指摘をありがとうございました。

  2. 大阪市民:

    レベルの低い文章ですな

    これで政治家かね?

  3. mgmg:

    このエントリーで重要な情報は最後のほうにある

    ハシゲマツイ利権支持者にとって最大不都合だったろう

    まともなほうに向かって最後「レベルが低い」とか具体的内容ゼロのバカ丸出しコメさらすしかないとは低級工作員以下

    遠藤氏のプロフィールも確認してないし・・

    ハシゲマツイのまわりはこんなのばっか

  4. 大阪府民:

    私も内閣某から橋下市長と松井知事を潰しにかかる指令が出た話をあるところで知りました。遠藤先生の情報は正確だと思います。そもそも総務省が許さないですよ。