クマに襲われりゃ分かるか
昨日記事冒頭で再び触れたジャニーズ事務所をめぐるお話をもう一つ。立憲民主党が国会議事堂内で四日、人権問題を所管する法務省の職員を呼び出し、六日記事末尾で申した通り早速脱退者が出始めた「当事者の会」代表らを並べて意見聴取(ヒアリング)を行ないました。
ところが、長妻昭衆議院議員(東京七区)は遅刻するわ、鎌田さゆり衆議院議員(宮城二区)は職員に向かって「何で笑ってんの! ずっと! ずっと笑ってんだけど!」などと怒鳴り始めるわで、いつもは自分が暴走する進行の山井和則衆議院議員(京都六区)でさえその場を取り繕いだす始末だったというのです。
以前から「立民の議員に呼び出される会が一番のストレス(精神的苦痛)」「質問はなってないし、呼んどいてこっちの話を聞かない」と某省庁職員から聞いていましたが、中日新聞社・東京新聞の望月衣塑子活動家と全く同じ態度をとられるので、結局お話にならないといいます。
六月二日記事で取り上げた田島麻衣子参議院議員(愛知県選挙区)の「てとう(手当=てあて)」連発発言事件といい、霞が関がなぜ永田町を莫迦にするかは、彼らに言わせれば明白なのです。ほとんどの真面目な職員も、次第に国会議員の軽薄さに耐えきれなくなっていきます。
意見聴取にせよ国会質疑にせよ、国会議員の質問が的確でなければ、省庁職員の正確な回答を得られません。職員は常に、正確に回答することでかえって「難を逃れる(省庁の不都合を述べずに済む)」ことがありますから、いちいち答え方を心得ています。
いわば「その道のプロ」を前に素人丸出しの野党議員がひたすら怒鳴ったり、威圧したりしたところで、何の成果もなく国会経費の無駄遣いにしかなりません。
そして、省庁幹部まで上り詰めた者は、低俗化著しい国会議員を平気で騙すようになり、その結果、消費税が導入され、税率は上がり、各種保険料をとられるだけとられて、多くの国民が貧困化する国になり始めました。
一方、思考の貧困化とでも申しましょうか。現行憲法(占領憲法)を「憲法」と言い続けてきた毒が回り、極左暴力活動家の浸食を許した国家三権と報道権力らによって、おかしな言動が「おかしくない」ように演出されてしまう世の中になりました。
最近ようやく下火になった「反捕鯨暴力」もそうでしたが、おかしな「動物の神聖化」現象を起こし、未だこれに憑りつかれている人がいます。自宅で飼育している愛玩動物(犬や猫など)を「家族の一員」と言うまでは自由ですが、それをめぐる規則やお願いを守らない人には困ったものです。
人の命を脅かす危険動物は、鳥獣保護管理法に基づき、行政が駆除することになっています。にもかかわらず、秋田県庁職員を疲弊させるほどわめき散らしたいなら、一度秋田県内の熊出没地区まで出かけてみるとよいでしょう。
熊に襲われ、喰い殺されてあの世へ行った頃に気づくのでしょうか、自らの愚かさに。
まさかその直前になって「助けてくれ」とは言わないでしょうね。
自衛隊を否定し続けてきた連中が作った「ピースボート」が海上自衛隊の護衛を受けた時の怒りを通り越した呆れは、「動物愛護」という美しい言葉に隠された人間の醜さ(ポリティカル・コレクトネスの正体)を如実に表すこうした事象にはっきりと見て取れます。
愛玩動物の生体販売業「クーアンドリク」(東京都千代田区)が問題を起こしているのは知っていますが、そうした人の身勝手で命を弄ばれている動物を救わねばならないことと、人の命を救わねばならないこと自体を整理できない程度の頭で、訳の分からない極左活動をやるんじゃない、と言いたい。