第三次世界大戦へ発展か?

皇紀2683年(令和5年)10月9日

 三日記事冒頭でヘンリー・譲・杉本(杉本譲)氏に関する企画展(和歌山市立博物館にて本日まで)のことを取り上げましたが、米民主党が独ナチス党と同じ蛮行に及んだにもかかわらず、同様の絵画展を五日、駐日米国大使公邸で開いて要人を招き、翌日には同大使館で開きながら一般公開はしなかったラーム・エマニュエル大使の偽善に、ほとほとうんざりさせられます。

 来年は、排日移民法(ジョンソン=リード法)が制定されて百年の節目を迎えますが、日系人移民を排斥しないよう求めていた大日本帝國政府と事前協議もなく突然、共和党のカルヴァン・クーリッジ大統領(当時)の反対意見を無視し、米連邦議会が日米紳士協約を破棄するような判断をしてしまいました。

 このころの連邦議会も、いわば権力闘争に明け暮れており、現在またも予算案の執行に失敗した民主党政権が招く混乱にも似た様相を呈していたと言えるでしょう。わが国はこうして、それまで良好だった日米関係を米国が破壊してきた積み重ねにより、真珠湾攻撃へと向かっていくことになるのです。

許せない・野望変わらず…半世紀経ても、イスラエルへ「憎悪と不信」渦巻くエジプト国民

【読売新聞】 【カイロ=田尾茂樹】エジプトを中心としたアラブ諸国とイスラエルが戦火を交え、石油ショックを招いた第4次中東戦争開戦から6日で50年となった。半世紀を経て和平の動きは広がるが、アラブ諸国が連帯するパレスチナとイスラエル…

(讀賣新聞社)

 さて、大東亜戦争が第二次世界大戦へ発展した原因や先人たちの艱難辛苦を、現行憲法(占領憲法)下では詳しく教えられません。私たち国民の多くがほとんど何も知れず、ただ「わが国が悪かった」と唱えさせられてしまうのです。

 ここへきてイスラエルとパレスチナの大規模衝突がまたも始まり、後世に於いて「ウクライナ侵攻から第三次世界大戦が始まった」と認識されるかもしれない状況に、今日の世界が陥っています。

 わが国は本日、祝日のため、これに対応した報道がほぼありません。政府の反応も見えず、米民主党のジョー・バイデン大統領がイスラエル側につく談話だけが伝えられました。

 以前から何度か指摘していますが、パレスチナに対するイスラエル軍の所業は、毎日のように卑劣卑怯の域を超えています。文字通りこれまで、連日にわたってパレスチナの人びとに暴行をはたらき、嫌がらせし続け、ハマースが手を出すよう仕向けてきたようなものです。

 ウクライナ関連予算の議会承認に失敗したバイデン氏は、イスラエルに新たな混乱の創出を耳打ちしたかもしれません。露国がまんまと悪者にされたように、いとも容易くハマースが「テロリスト」にされています。

 汚職にまみれたベンヤミン・ネタニヤフ首相の再登板は、こうした悪質極まりない武力行使の前兆だったと言えましょう。パレスチナの人びとから土地を奪い続けてきたイスラエルこそテロリストです。

 欧米基準のわが国報道は、間違いなく「ハマースが攻撃し、イスラエルが迎撃」という立場を貫くでしょうが、中東の混乱は、そもそも大英帝国の二枚ならぬ三枚舌外交に始まり、米国の利権化で延延と続いています。

 基督教徒の巡礼団に唾を吐きかけていくイスラエルのユダヤ人たちを見て、つくづく「彼らは本当にユダヤ人なのか」という疑念さえ禁じえず、この邪悪な新造国家に正当性を認めることなどできません。

 皆さんは、ああこのような視点もあるのか、という程度で結構ですが、少なくともパレスチナがわが国に助けを求め、対イラン(義国)外交と同様、友好関係を維持してきたことを忘れないでほしいのです。

 火曜日にも岸田文雄首相が屈米そのものの談話を発表しそうで、かえすがえすも第二次世界大戦の顛末としての占領憲法政治を一刻も早く終わらせねば、という強い思いに駆られます。

 第三次世界大戦はウクライナに始まり、イスラエルと、台湾を凌辱する中共が燃えて終わるのでしょうか。

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『第三次世界大戦へ発展か?』に3件のコメント

  1. 波那:

    そうですよね。あの場所にイスラエルを捩じ込んだのはイギリスです。ナチに酷い目に合わされたユダヤ人カワイソ、カワイソで始まった事でパレスチナやアラブの国には寝耳に水でした。それまで平和に暮らしていたのに。岸田首相はハマス批判でイスラエル側に付くという声明を出すことが、どんなに日本にとってマズい事なのか認識していません。安倍総理は海外で日本人がテロリストの標的にされない様に態度を鮮明にしたりしませんでした。本当にどうすれば、あんなにまで空気読めない未熟さを露呈する事が出来るのでしょう。パレスチナでは311東北の地震の日には子供達が凧を揚げて貧しさの中でも精一杯、日本の事を想い日本に感謝を示してくれていた事が忘れられません。

    日系移民が戦時中に収容所送りされていた事なんですけどね、有色人種差別でドイツ人もイタリア人も排斥されてなかったと思っていたのですが、最近アメリカ映画で婚外子が出来てしまった女性が、あの時代ですから恥じた父親によって遠くの田舎に追いやられ現地の男性に嫁がされるという内容のストーリーで、その女性が嫁いだ家の近くに日系人収容所が有って作業に駆り出されていたのですが、ドイツ人のPOW戦争捕虜も出て来たのでビックリしました。本当に何も知らなかったと無知を恥じました。その映画の関連なのかイタリア人移民に対しての動画も出てきて、そちらはまだ観ていません。

    ハリウッドはこんな映画も制作してたと、とても良い映画だったので3回連続で観てしまいました。お時間のある時にでも宜しければ観て下さい。
    ∇The Magic Of Ordinary Days (2005) – Keri Russel and Skeet Ulrich
    https://youtube.com/watch?v=vLsNPQRk5ds&si=-6MO4PrQbX9irz4s

  2. 日本男児:

    世界の火薬庫と言われて久しい東欧、中東、シナ共党国等が火を噴き始めた。正に第三次世界大戦勃発であり、その火薬庫には今や核兵器が詰まっており、再び核兵器使用前夜と言った処だ。人類は、何度戦争を繰り返せば気が済むのか。やはり、結局の処人類滅亡行き着かないと戦争はなくならないのだろう。人類は、その進化して以来宇宙の片隅で誕生し、星屑の一つとして自ら密やかに消滅すると言う遅かれ早かれ宇宙に於いて幕を閉じる運命に従うのみだ。

  3. 眞次:

    私はイスラエルとパレスチナの複雑なる関係の歴史などまったく知りませんが、
    はじめにイスラエルが攻撃されたとする映像を見たとき、911を思いました。
    真ん中の塔だけが残り、周りがきれいに真下に崩れていったのです。
    日曜日の橋下徹氏が出るテレビで見ました。
    ところが、その映像はネットなどでもあまり散見されません。不可解。