はばたけ!岸田新内閣よ!
昨日速報記事を投票結果の発表と同時(午後三時三分)に配信出来たのは、あらかじめ「自民新総裁に岸田氏」と記事を作っておいて数字を入れるだけにしておいたからですが、報道権力は最後の瞬間まで河野太郎ワクチン担当相の当選を願ったのでしょう。
そのような報道権力が今回の自民党総裁選挙の結果を好き勝手に論評していますが、はっきりしたことは、昨日も申したように自民党員・党友が報道に翻弄されて河野氏を推したほうが十一月初旬投開票の衆議院議員総選挙で自民党が有利になると信じたものの、報道が扇動したほどには河野氏が党員・党友票を集められなかったという事実です。
報道権力の想定では、少なくとも全国で五十%以上の民意をかき集められるはずでしたが、蓋を開けてみれば四十四%程度に留まり、これでは「民意は河野氏だった」とはとてもいえません。
まして議員票に至っては、どこもかしこも「河野氏が百二十票近くを固めた」と煽りに煽ったにもかかわらず、これまた蓋を開ければわずか八十六票という有り様で、高市早苗前総務相(元政務調査会長)の百十四票にも遠く及びませんでした。
この結果は非常に重いものです。つまり、この総裁選を前に迎えていた自民党の危機を、議員と党員・党友が力を合わせて乗り越えた結果なのです。
それは、十一日記事で申した安倍晋三前首相が高市氏を推した理由であり、私と同じ危機感を安倍前首相が抱いていたのは、昨日の高市陣営に於ける投開票後の挨拶(「多くの自民党支持者が帰ってきてくれた」)にも表れています。
だからこそどうしても高市氏はこの闘いに必要な総裁候補であり、当選者が河野氏では絶対に駄目で、この闘いを勝ち抜く岸田文雄前政調会長(元外相)でなければ政権運営などままならないと考えた、その青写真通りに事が運んだと申せましょう。安倍前首相が岸田氏に求めてきた「力強さや厚かましさ」が今回ようやく発揮された結果でした。
報道権力や対日ヘイトスピーカー(日本憎悪差別主義者)たちが「安倍・菅傀儡政権」などと岸田氏と高市氏の当選を阻んできましたが、彼らが本質的に批判してきたはずの「実は竹中平蔵傀儡政権」は、むしろ河野氏の当選で誕生していたところです。
第百代日本国内閣総理大臣に就任する岸田氏がどのような人事をするかはまだ分かりませんが、竹中人脈だけは斬り捨てねばなりません。河野氏も、河野氏に抱きついた石破茂元地方創生担当相や小泉進次郎環境相も、もう二度と表舞台に出てこられないよう封じてしまわねばならないのです。
そして、高市氏が重要なポストに就くのはほぼ間違いなく、思い返せばここで私が「わが国初の女性首相には高市氏がいい」と何度か書いて「冗談じゃない」「応援する政治家一覧から外せ」などとコメント欄で批判されたのを懐かしく思うほど、今や高市氏が自民党の危機を救った重要人物にまで駆け上がったのを嬉しく思います。
高市氏は、実は武漢ウイルス(新型コロナウイルス)向けm-RNAワクチンを接種してしまったせいで副反応に苦しみ、関節が痛んで腕が上がらないほどの満身創痍だったにもかかわらず選挙期間中、あらゆる私たちの疑問に全て答えてくれました。
彼女は、間違いなく次の次の首相候補になりました。それこそが今回の総裁選の、私たち国民にとって大きな収穫だったはずです。ああ、選ぶべき人がまだ自民党にいたのだ、と。
自民党の危機は、そのまま武漢ウイルス禍のわが国の危機でした。岸田氏が高市氏の具体的な政策提言をどの程度呑み込んで経済政策を打ち出すか、まずはここが正念場です。今やらねば、わが国の内需回復はなくなり、少子化に歯止めがかからぬまま私たち国民が委縮・貧困化していくのです。
十月四日召集の臨時国会で「いきなり岸田新内閣に内閣不信任案を提出することもありうる」などと信じられないほどことごとく私たち国民の神経を逆撫でする野党四党なんぞに、わが国の行く末を邪魔されている場合ではありません。
宏池会派にして党内右派を取り込んだ岸田新内閣に、今は期待しようではありませんか。