皇紀2671年(平成23年)1月4日
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695……
▲日本經濟新聞:一般参賀に7万7000人、天皇陛下「平安と幸せを」
天皇陛下は、常に人類の進むべき道を御示しになられるのですが、幾多の開戦時に於いて私たちは必ずしもその通りには出来ないできました。人の思いやりを信じて生きる者(国家)と、拝金の価値しか信じないで生きている者(国家)とでは、対話が成立せず、やむをえず戦争になってしまうのです。
讀賣新聞社は3日朝刊の第一面に、ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授と外務省の薮中三十二元事務次官の対談を掲載し、沖縄県石垣市尖閣諸島沖の中共漁船当て逃げ事件に端を発して日本民族が再び日米同盟の重要性に目覚めたなどと啓発しています。ナイ教授が提唱してきた「ソフトパワー戦略」に関する解説を少しばかり歪曲してでも、氏の主張を「美しいもの」と印象づける讀賣新聞社のような日本のメディアは、あくまでも官民を挙げて日本に対米従属を続けさせたいようです。
自立しない者(国家)は、必ず不毛な争いに巻き込まれてゆきます。1日付けの東京スポーツには、経済評論家の森永卓郎氏が「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないか」と発言したことが掲載されていたそうです。
これなどは、一端の文化人が私たちに向かって「死ね」と言っているのに等しく、仮にも森永氏は反戦・非核の平和主義を標榜しているにも拘らず、他国による武力侵略を受け入れてしまっている(自国による武力の行使を否定しているのみ)ではありませんか。軍事力を戦争回避の道具に使う知恵も持たず、どの口が平和主義を語るのでしょうか。そして、一体どの国の教科書が、愚かにも滅びた民族をわざわざ讃えたりするものでしょう。
私は旧年来「無戦・無核の平和主義は、天皇陛下と祭祀によって培われる」と申してまいりました。何らの精神的支柱もなく掲げる平和主義は、どれも森永氏のようなものばかりであり、残念ながらこのようなお歴々が北朝鮮による日本人拉致被害者の救出にも何ら関心を示さずにきたのです。
国家の基軸を語るということは、右派・左派や保守派・革新派の対立などでは決してなく、地球とその生命の本能を守るのか否かしかありえません。皆が生き残るために自らが死ぬことはあっても、皆が滅びるために皆ただ死ぬことが、今上陛下の言われた「世界の平安と人々の幸せ」であろうはずなどないのです。
例えば、改憲・護憲の対立ではなく、日本国憲法という名の占領憲法を無効にし、ただちに自前の憲法を復原しましょう。
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皇紀2670年(平成22年)12月29日
http://mainichi.jp/select/world/news/20101229ddm007030067000c.html
▲毎日新聞:ロシア 閣僚一行、北方領土訪問へ--来年初め
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101228/crm1012282221040-n1.htm
▲産經新聞:“漁獲枠破り”汚職に発展の可能性も、漁業4社、露側への5億円提供
日本の漁業会社による露国政府関係者への賄賂の疑いを、日本政府自身が急に問題視し始めた背景には、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領の北海道国後島上陸に対する報復との見方があります。
いずれにせよ何度でも申しますが、北方領土は桑港(サン・フランシスコ)講和条約に調印しなかった旧ソ連の問題があり、日ソ不可侵条約を一方的に破棄したソ連が千島列島と南樺太を「戦利品」と主張する不法を断罪するには、日本政府自身も法理原則を無視していてはいけません。
講和発効で占領憲法を無効にもせず、対米従属に甘んじ続ける日本に露国は「自分たちだけが筋を通せと言われるのは納得出来ない」「日本が弱った時こそ北方領土のいただき時だ」と考えるのは、悔しいが当然とも言えるのです。
島根県隠岐郡隠岐の島町竹島も取り返せず、領土問題など存在しなかったはずの沖縄県石垣市尖閣諸島までも中共に強奪されかかっている今、露国が絶好の機会と定めて行動するのを、私たちはただ黙って眺めてはいられません。現状ではただただ後ろめたい日本政府に、筋を通させるしかないのです。
占領憲法を改正してでも護憲しようとすれば、もはや北方領土は取り返せないと思って下さい。「改憲」と「北方領土返還」を同時に唱える矛盾にすら気づかず、国際法を無視してでも過去をさかのぼる「固有の領土」議論の土俵に乗っかる従前の安全保障論議こそが、日本を弱くしているのです。
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皇紀2670年(平成22年)12月28日
http://www.sankeibiz.jp/business/news/101227/bse1012270131000-n1.htm
▲産經新聞:中国系2ファンド、東証1部85社で10位内大株主 半年で1兆円投資
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101224ddm003030074000c.html
▲毎日新聞:転換期の安保2010 サイバー攻撃、中国の影 武力しのぐ脅威に
博打金融とサイバー攻撃、中共国内では叶わない不動産取得、水資源荒らし、中共人たちの言い分はそれぞれにあり、やられっぱなしの日本人が「これも日中交流」ではお人好しにもほどがあります。
まさか「毛嫌い」の類いで申しているのではなく、彼らには「収奪」の意識しかなく、たとえ日本人が「共有」などを提案しても決して実現しません。日本政府が騙された東支那海のガス田開発や沖縄県石垣市尖閣諸島に係る中共政府の態度を見ても、それは明らかです。
つまり、中共は日本にあるものが欲しいのでしょう。次に欲しがるものは、中共の様相をよく観察していれば見えてくるはずです。
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皇紀2670年(平成22年)12月27日
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1792133.article.html
▲佐賀新聞:ユニセフ募金活動、協会に届けを 県支部呼び掛け
当然のことながら「ユニセフ」の名を騙る詐欺行為は許されません。しかも、ユニセフとは「連合国児童基金(UNICEF 俗称=国際連合児童基金)のはずです。
この佐賀県での例は決して詐欺行為ではなく、協会の言い分も理解出来るのですが、そもそも「日本ユニセフ協会」と「連合国児童基金」の違いが全くほとんどの人々に伝わっていないことから、仮にも「連合国本部のほうに直接送金してはならず、あくまで日本ユニセフ協会を通さねばならない」という話ならば、私は絶対に納得出来ません。
特例財団法人日本ユニセフ協会はれっきとした本部認定の国内委員会でありながら、東京都港区高輪に協会保有のビル(平成13年落成)を持ち、特例法人ですから一般の寄付金控除枠とは別で算入出来る実力を誇り、私たちが寄付しても上限25%はこの法人団体の経費などに使用されるのです。
もちろん団体事務所というものは人件費も光熱水費もかかるのものですが、ならばなぜ本部は出先機関である「ユニセフ東京事務所」に募金業務をやらせないで、わざわざ別団体を認定するのでしょうか。かえすがえすも「未だに第2次世界大戦連合国組織」のやることは理解出来ません。
このような仕組みが利権の温床になるのです。現に日本ユニセフ協会は、「日本軍『慰安婦』 問題行動ネットワーク」などを名乗る組織と事務所所在地がまったく同じ「ECPAT/ストップ子ども買春の会」らと一緒になって、日本の政治家に或る種の政治工作活動を行なっています。
私もいわゆる「児童ポルノ」(児童の人身売買も含む)が氾濫することには反対ですが、彼らや統一協会などの先鋭的な主張では芸術表現そのものを脅かし、所持の問題も含めてまるで国家政策としての言論統制(人権擁護法案または人権救済機関設置法案などと同様)のようなものになるではありませんか。このような活動をさせるために寄付したくはないのです。
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皇紀2670年(平成22年)12月25日
菅内閣は河野雅治駐露大使を事実上更迭し、後任に原田親仁駐捷(チェコ)大使を当てることが分かりました。その背景を毎日新聞社が記事にしています。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101224k0000m010106000c.html
▲毎日新聞:駐露大使更迭 私はロシアに詳しくない…首相、怒り爆発
私の知る限り、これは事実と違っているのではないでしょうか。駐露大使館は、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領が11月1日、北海道国後島に上陸してしまう直前まで、露政府幹部の誰もが北方領土訪問を否定しないので、本当に「不法」上陸されてしまう可能性を外務省に送り続けていたはずです。
10月28日の河野大使の定例記者会見では、確かに上陸の可能性に言及していませんが、先日も申しましたように、現在進行中の事案について当事者やその関係者が公に事実を認めることはほぼせず、ともすれば菅直人首相に外務省が情報を上げていなかったのかもしれません。
先述のように、外務省は情報を持っていましたから、この様子ですと前原誠司外相にさえ情報が上がらなかったか、或いは前原外相自身が北方領土問題に事前対応など出来ない、すれば内閣が飛んでしまうと判断して知らぬふりを決めたか、はたまた河野大使に上陸の可能性を事前に公表させないようにしたか、というところでしょうか。上記記事にある官邸での話し合いに前原外相が呼び出されていないのは不可解です。
仮にも外務省が首相官邸に情報を上げなかったとすれば、その理由も菅内閣の能力では対応出来ないと踏んだために違いありません。民主党が胸を張ってきた「政治主導」の機能不全とも言えますが、事実ならば官僚のこの判断は(実際対応能力がないという判断に間違いはありませんが)決して正しくはないのです。
しかし、菅首相が激怒して仙谷由人内閣官房長官がなだめたという話には、やはり釈然としないものがあり、大使館はこれまで通りの仕事をしてきたにも関わらず、むしろ露国の態度を豹変させたのは、菅内閣の米国や中共に屈してまでも自国の領土(沖縄県石垣市尖閣諸島)を危うくした態度こそが原因ではありませんか。
この記事は、河野大使の「私はあまり露国に詳しくない」と言ったような、或る種の日本外交・日本国大使館そのものにつきまとってきた「まことしやかなお話し」ではありますが、ならば菅内閣は大使館を政治工作機関として機能させることが出来るのか、それを示してくれませんと、外務省にせよ、政治の失敗で自分たちだけが叱られるばかりでは仕事になりません。
伯国(ブラジル)のジルマ・バナ・ルセフ新大統領就任式典に、鳩山由紀夫前首相ではなく麻生太郎元首相を特派大使として派遣することに決めた菅内閣は、まさしく自党の外交能力のなさ、或いは野党に華を持たせねばならない国会運営の行き詰まりを露呈させたようなものです。
分類:欧州露・南北米関連 | 駐露大使に菅首相が激怒? はコメントを受け付けていません