軽い御輿は息子を犠牲に…
二十六日記事の後段で少し触れましたが、例の「岸田家の写真」は、本来なら全く報道価値のないものです。すべては、岸田文雄首相が「軽くてパーな御輿」だからこそ外部(文藝春秋社の週刊文春編集部)に漏洩されました。
一族だけが保有していたはずの写真を、誰がどのようにして入手したかまでは不明ですが、岸田家か和田家(裕子夫人の一族)の誰かが自慢げに他人に見せた(送信した)ものが文春に売り飛ばされたのかもしれません。
公邸住まいを決めた過去の首相一家でも、同じことが起きていた可能性はあったでしょう。最も怪しいのは、そもそも首相公邸です。政権運営に関わるような内緒話は、決して「公邸でするな」と言われるような場所ですから。
やはり「壁に耳あり障子に目あり」で、公邸自体から漏れたと思われます。職員の誰も、岸田首相を「首相」と認めていないのです。翔太郎前秘書官(政務担当)は、父親の耐え難い存在の軽さの犠牲になったようなものでしょう。
産經新聞社をはじめ、岸田首相の体裁に合わせて「更迭」または「事実上更迭」と書いていますが実態は、翔太郎氏が激しく辞めたがったのであり、以前の情報漏洩報道や(事実に反していた)お土産報道といい永田町と霞が関の薄汚さにうんざりしてしまったようです。
本人の希望で、退職金の受け取りを拒否し、期末・勤勉手当が支給されない六月一日付の辞職を選びました。こうして、一人の若者を潰しました。それがたとえ軽くてパーの御輿の息子相手でも、やっていいことと悪いことの区別もつけられない大人たちが寄って集って弄んだ顛末です。
不祥事と言えば、本物の不祥事は、日本維新の会・大阪維新の会にあります。
組閣の度に「身体検査が甘い」などと批判されることもある自民党でさえ、すぐに暴力団との関係を明らかにできた現在某維新の参議院議員は、ゆえに自民党の公認を求めて断られ、維新を頼ったのですが、カネさえ用意できれば公認するというような体制で党運営をしているから議員の不祥事が次から次へと絶えません。
地方議員も数が増えた分だけ、これからまだまだ表に出ます。うんざりするほどいい加減な政党なのです。
暴力団と言えば、東京都新宿区歌舞伎町二丁目の某ラ〇オ〇ズマンションは、やはり通称「ヤクザマンション(複数の組事務所が入居)」のままで、またも暴力団組員の若い男性が刺殺されました。
現在の歌舞伎町は、暴力団よりも遥かに質の悪い「半グレ」と在日中共人に支配されつつあると言われて久しいですが、石原慎太郎元都知事がいわゆる「浄化作戦」に取り組んでもどうにもならなかったほど業の深い街です。
しかし、権力の中枢である永田町と霞が関から見れば、歌舞伎町なんぞ「きれいな街」に見えるでしょう。霞が関の住人は、軽い御輿に「腐り果てた政策」を実行させるためなら権力にいようが著名だろうが十人や二十人、平気で殺してしまうのですから。
皇紀2683年(令和5年)5月30日 8:42 PM
一昔前の32歳と言えば立派なオッサンでしたが、いざ自分がその歳になってみると、あまりの未熟さと幼さに自分が情けなくなる毎日です。翔太郎氏がどのような経緯で秘書官になった(ならされた
)のかは知りませんが、議員秘書ならともかく現役首相の秘書官はいくら何でも荷が重すぎます。親も子も互いのために良かれと思っての起用だったのでしょうが、どこにでもいる普通の若者が飛び込むには今の政界はあまりにも醜く汚すぎます。年齢の近い、一応人生の先輩として、もう政治の世界からは距離を置いて気の置ける友人たちと静かに楽しく暮らしてほしいと思います。