統一教会広報がとぼけるな
公安調査庁とは最近おつき合いがないので、そちらのほうは分かりませんが、警察庁警備局(いわゆる公安警察)は、警察内部に変なのがいるのを把握しています。それが彼らの底力です。
中共や韓国に情報を流している国会議員も監視していますから、例えば自分たちの組織内に「隠れ共産党員」が何人いるか、公安課(担当の左右関係なく一から三まで各課)に全てバレています。しかも、課ごとの情報共有もなしに(そもそも共有しない)です。
ですから、公調に中共や北韓(北朝鮮)の工作員が紛れている可能性は、十分あります。民間人を情報源に利用し、いざ中共で逮捕されても助けてくれないなら、せめて公調の内部くらい掃除しておいてもらいたい。
だから公調はつき合いきれないのです。
さて、安倍晋三元首相暗殺事件に、中共の対日工作が北韓工作員までもを使って何らかの形で絡んでいることは、それこそ公安警察も知っています。私の知る限り何人もの国会議員がそうした情報をもとに、これまで報じられた事件の概要を疑っているのも事実です。
社会学者の古市憲寿氏がフジテレビ系の情報番組で、私が十六日記事や昨日記事で指摘したのと同じようなことを述べたのは、東京スポーツ新聞社でさえ(と申せば失礼に当たりますが)少し調べれば出てくる「安倍元首相暗殺の正当化」報道があったからにほかなりません。
その昨日記事コメント欄には、インターネット番組でジャーナリストの青木理氏と作家の島田雅彦氏の対談があり、島田氏が「リベラル市民として言えば、せめて暗殺が成功して良かった」などという暴言を吐き、青木氏が笑っていたという指摘がありました。教えていただき、ありがとうございます。
SNS上に挙がった暴言の数数といい、政府の政策や政治家を批判することと、殺人やテロリズムを肯定してしまうことが恐ろしく未分化な左翼・極左の暴力性が露わになり、そのような報道が散見されたのを、よもや忘れたとは言わせません。
十五日記事で「そもそも『われわれが自民党を動かした』という類いの統一教会の主張は、九割が嘘だと思って間違いありません。信者とカネを獲得するための誇大広告」と改めて断じましたが、安倍元首相暗殺事件以降、報道権力の御用達と化したジャーナリストの鈴木エイト氏は、やたらとこの統一教会(世界平和統一家庭連合)の誇大広告をそのまま喧伝している印象を受けていました。
彼自身が入手した統一教会の内部資料から、安倍元首相に距離を置かれた統一教会があの手この手で接触しようと苦心していたことも明らかなのに、鈴木氏は、敢えてなのかその部分を拾わずに「統一教会が自民党を、安倍元首相を動かしていた」などと大嘘を吐いて攻撃しています。
そのような言論は、統一教会の宣伝にしかなっていません。ただ自民党を叩きたいだけ、安倍元首相が暗殺されてもやむをえなかったとでも言いたげなだけです。
そう、鈴木氏こそが暗殺の正当化言論を扇動していたと申して過言ではありません。それをどの口で「そんな報道、見たことないが」と言っているのでしょうか。
私は、古い読者諸氏ならご存知の通り昔から統一教会が大嫌いです。その関係性をご本人に確認するまで(第一次内閣のころの)安倍元首相を批判していたのも事実です。
しかし、統一教会を徹底非難することが「反統一教会」「反自民」という別のカルトを生み出しています。鈴木氏はまさに、このカルトの広報部長的役割を演じてしまっており、さしずめ「下関は統一教会の聖地」発言に及んで山口四区の人びとを激しく怒らせた立憲民主党の有田芳生元参議院議員が「教祖」といったところでしょうか。
いかなる形でもカルトの誇大広告を垂れ流してはいけないのです。それが分からない人の頓珍漢な指摘には、呆れるほかない。