中国の危険な動きに要注意

皇紀2682年(令和4年)7月5日

 台風四号が本日午前、九州に上陸しました。まもなく温帯低気圧になる予報ですが、近畿地方を縦断する見込みのため、引き続き大雨や土砂災害に警戒してください。

比中関係「より高いレベル」に マルコス氏中国側との会談で

 ボンボン・マルコス新大統領は30日、就任式後に行われた中国の王岐山(おうきざん)国家副主席との会談で、比中の二国間関係を「より高いレベル」に引き上げる意向を示し、両国が「地域の課題に対処するため」手を…

(日刊まにら新聞)

 さて、警戒すべきは、中共の動きです。むろん沖縄県近海に於ける共産党人民解放軍の示威行動もそうですが、ここ数日の東南亜外交には、わが国と米国の太平洋防衛戦略を崩す具体的思惑が透けて見えます。

 比国のフェルディナンド・マルコスJr.(ボンボン・マルコス)大統領に対し、中共が王岐山国家副主席を差し向けたのは、かつて比国の独裁者だったフェルディナンド・マルコス元大統領が屈中の徒だったことと無関係ではありません。

 いわばわが国の「真の屈中の原因」たる福田康夫元首相から福田達夫自民党総務会長へ襷が渡されるようなものです。中共は、こうした親子関係を決して逃しません。

 私がマルコス氏の大統領当選に苦言を呈したのも、こうした背景があったからです。南支那海の共産党軍侵略行為に対し、越国(ヴェト・ナム)らが抵抗してきた流れに悪影響を及ぼすのは、ほぼ間違いありません。中共にカネを撒かれたら終わりです。

 さらに中共は、王毅外交部長を緬国(ミャンマー)へ送り、国軍による暴力革命で再び国力が失墜したことに対し、王部長は「理性的な協議を続け、政治的和解を実現するよう期待する」などと表明しました。

 要は、中共が背後について国軍を支援したことから、緬国民の民意を抑えつけて「事態を収拾せよ」といっているわけです。いかにも「国民」を何とでも操縦してきた(実は失敗していますが)中共らしい態度です。

 緬国の致死的混乱を煽ったくせに「よくもこんなことがいえるな」と思いますが、それが中共なのです。

 首相官邸も外務省も、今後の太平洋防衛戦略に支障が出たことを重く受け止めているでしょうか。比国には、やはり屈中の林芳正外相程度しか送らなかったことから、中共に先手を取られたといえるでしょう。

 日米関係だけで亜州を守れると考えるのは、極めて危険です。だからこそ、安倍晋三元首相も麻生太郎元首相も安全保障の大きな枠組みを構想したのであって、東南亜諸国の一国一国では守れない、日米豪らの大きな力が必要なだけに、東南亜諸国の対中危機感を束ねなければなりません。

 先日も申しましたように、豪州の政権交代も頭の痛い問題です。労働党のアンソニー・アルバニージー首相が中共へ寄ってしまう前に、わが国が先手を打たねばならないのですが、そのような動きは未だ見られません。

 私たちの国内経済が脆弱化している中、何もかも中共に「盗られる」ことは、このまま経済も中共に依存し続け、さらに弱体化していくことを意味します。

 「何もしない岸田政権」の正体を見抜き始めた私たち国民は、これ以上の無策を許しません。

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『中国の危険な動きに要注意』に2件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     岸田政権には国防を中心とした国際戦略があるのでしょうか。他国や周りから言われて行動してるようにしか見えません。
     尖閣に中露の軍艦が接近するという情勢に岸田政権には全く緊迫感がみられません。中共の台湾進攻実行が間近に迫っているのかもしれないというのに。

  2. みどりこ:

    その上、日本国内には中国人(韓国人も)のスパイがうようよいます。
    スパイ防止法の制定、外国人不動産取得禁止法、外国人取得の土地を国家が買い上げられるようにする法、……
    やらなくてはいけないことが山積みです。