途中退席と騒ぐだけの無責任

皇紀2682年(令和4年)6月17日

立花党首が番組を途中退席 報道ステーション

NHK党の立花孝志党首が16日夜、生放送で出演していたニュース番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)を途中で退席する一幕があった。各党党首が出演して安全保障…

(産經新聞社)

 以前にも申しましたが私は、三宅博元衆議院議員がご存命の、かなり最後のほうに大阪府内で開いた講演会で、実は立花孝志氏にお会いしています。その際、私は立花氏とはほとんど口を利かず、いつものように三宅氏と会話を交わして帰りました。

 人には、他者から受ける「直感」というものがあり、私の場合、これがほぼ当たります。某講演会に呼ばれて講師控室へ入った途端に水島某から感じた「商売保守」のうさん臭さや、この立花氏から漂ういい加減さを、私は決して見逃しませんでした。

 三宅氏が日本放送協会(NHK)の諸問題を衆議院で見事に突っ込んだ関係で「立花氏を会に呼んだ」と伺いましたが、あまり「相手にしないほうがよい」と直感したことは、ますますもって間違いではなかったと申せましょう。

 彼が政治団体を立ち上げ、選挙に当選し始めてからNHKの受信料をめぐる議論は、どんどん硬直化しています。放送法の改定は、悪いほうへ悪いほうへと流れていきました。

 来月十日投開票(今月二十二日公示)の参議院議員選挙をにらみ、れいわ新選組もまたぞろ威勢のいい公約を掲げましたが、消費税の廃止を実現する国会での努力は、全く見られません。

 本人たちの幼稚な自負心とは裏腹に、不規則に大声で喚き散らしたり、議事進行を妨害することは、国会での努力に相当しないのです。これは、旧日本社会党や日本共産党らがやってきたいわゆる「牛歩戦術」などもそうでした。

 本気で私たち国民と約束するのなら、内需回復の議員立法一つ出してみよ、というのです。れいわの議員たちは、下品に喚くばかりか陶酔したように演説するばかりで、今までただの一本も議員立法を提出したことがありません。

 結局は、立花氏の政治団体も同類です。議席が落ちつかず、私たちとの約束に一切の「本気度」を感じません。

 報道権力のそれこそいい加減な「選挙関連番組」の構成には、私もうんざりさせられてきましたが、今般テレビ朝日がなぜ立花氏にのみ「主題に沿って発言してください」と断り、ならば事前に発言の総点検を提案した立花氏に「そこまでは畏れ多くてできません」と断ったのか、途中退席しても立花氏自身がまるで理解できていない様子なので、この人はやはり何度でも同じ間違いを繰り返し、何の役にも立たない政治活動に堕ちていくのだろうと思います。

 「政治家の発言に圧力を加えた」というように喧伝した立花氏ですが、党首討論会という場に於いて、私たち国民の主な関心事を議論するのが「政治家」であり、好き勝手に喚くだけなら「政治活動家」です。

 その違いを自ら体現できていない立花氏が「事前に制限をかけた」だの「テレビの怖さ」だの、と私たちに語る資格はありません。事前に注意文書を受け取り、納得できなかったのなら初めから出演すべきではありませんでした。今回ばかりは、テレビ朝日を批判できません。

 スポーツ新聞各紙が芸能人がらみで面白がって「ごぼうの党」なる正体不明の個人(現段階)を取り上げていますが、まじめに参政党をこそ扱わなければ、それこそいい加減な選挙関連報道になります。

 立花氏も、初めは街頭で多くの聴衆を集め、報道で取り扱われてきたわけですが、そうした人びとの期待を見事に裏切りました。私が当初から立花氏に対する不信を語り、ここで或る読者に「N党を非難するな! これだから保守論壇は駄目だ」などと絡まれましたが、こうなることが見えていたから申したのです。

 東京都の小池百合子知事然り、林芳正外相然り、政治家にしてはいけない者どもの臭いが私には分かります。

 今夏参院選の目標は、とりあえず改選組だけでも「脱糞民主党の全滅」です。頑張りましょう。

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『途中退席と騒ぐだけの無責任』に4件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     「れいわの議員たちは、下品に喚くばかりか陶酔したように演説するばかりで、今までただの一本も議員立法を提出したことがありません。」
     全く同感です。消費税廃止とか威勢のいいこといって、通ってしまえば国会でのパフォーマンスばかりが目立ち、公約実現に向けた具体的な政治活動は見えてこない。これこそ、過去の民主党もしかり、公約(マニュフェスト)が票を取るためだけの方便になっているといえます。
     他の党も同様です。ウクライナ紛争、台湾危機を受け、公明党も保守寄りの公約を出してますが、全く眉唾です。自民党も政務調査会でまとめた中身のある公約を掲げてますが、本当にそれを実現してくれる議員を選挙で選ぶ必要があります。

  2. アンチレッド:

    参院選目前で討論番組が色々と行われているようですが、参政党と新党くにもり(チャンネル桜)の討論番組がありました。

    新党討論SP!参政党vs新党くにもりで激論!原発再稼働、経済政策、核保有、移民問題、憲法改正など
    https://www.youtube.com/watch?v=HzSWhCjRsug
    【出演者】
    ・山岡鉄秀
    ・神谷宗幣(参政党)
    ・松田学(参政党共同代表、松田政策研究所代表)
    ・本間奈々(新党くにもり代表)
    ・安藤裕(新党くにもり共同代表)

    消費税についての議論で「世の中のお金をどうやって増やすか」という話になったのですが、元衆議院議員のお二人松田学氏と安藤裕氏の認識にズレがあり議論が進まない場面がありました。
    通貨発行についての細かいテクニカルな話として深入りせずに流されたのですが、これは経済を議論する上での大問題だと思います。
    経済問題の基本は財源の確保問題とも言えるわけですから、通貨発行の理解が不可欠なのに、その正確な知識が共有されていなければ話になりません。
    俗に命の次に大事な物と言われるお金が増えたり減ったりする仕組みを、「誰一人」きちんと学校で教わっていないことは、世界最大の不可解な話だと思います。
    この知識がないから経済問題をきちんと議論できないことが、この討論会で明白になりました。

    経済問題を国民的に議論するために、政府は「お金の教科書」を発行して全国民に配布すべきです。

  3. 日本を愛する日本人からひと言!:

     参政党に言及いただきありがとうございます。今、参政党は国民の多くの支持を得つつあります。街頭演説での聴衆がどんどん増え党員も5万6千人と日本維新の3万人の倍近くになりました。党費が月1000円のクレジットで党費としては一番高いのではないかと思います。私も数年間自民党員に加入し高市氏に投票しましたが年間4000円で銀行振込です。
     党員の党費と寄付とで比例5人、選挙区45人と供託金600、300万円をまかなえるまでに成長しています。
     比例5人、選挙区3人の当選を目指します。(私案)

  4. 京都おやじ:

    どう見ても、暴力団にしか見えない立花
    NHK職員と同類の反日民族出身だろう
    こんな阿呆が官僚組織の悪意に勝てるわけがない
    戦前の全体主義国家にしようとする岸田は国賊以外の何物でもない
    やはり我が国は、バカ官僚の自爆が国体のようである、情けない