悪い円安というアホなウソ

皇紀2682年(令和4年)5月3日

 現行憲法(占領憲法)が施行された占領統治期のことを、政府は一体いつまで、私たち国民の祝日とするつもりでしょうか。このような屈辱の日を「祝おう」というのは、「主権国家として壊れている」と毎年思うのです。

 目下、財務省には逆らえない報道権力と経済を知らない経済評論家たちがこぞって「悪い円安」が進行している、と騒いでいます。

 ならばわが国は、もう四十年近くも「悪い円高」に苦しめられてきました。産業立国たるわが国の経済構造から見て、円高は悪くても、想定される範囲での円安に悪いものなどありません。

 どうしてスタグフレーション(給与下落のまま物価上昇)に陥ったことを大きく指摘し、財務省主体の経済・財政政策を転換するよう政府を批判しないのですか? 報道権力は、政権批判が社是のくせに財務省の徴税権力が怖くて肝心なことを強くはいいません。

 武漢ウイルス(新型コロナウイルス)騒動は、私たちの暮らしを大きく混乱、衰退させましたが、この悲劇すら内需回復を叫んで実行するまさに好機でした。

 平時なら「内向き」などの批判を浴びやすい政策でも、外需がほぼ吹き飛んだ以上、内需活性化の施策を次つぎに打ち出し、そのためにも消費税率の引き下げ、或いは廃止すらも決断できてしまえたはずです。

 つまり、私たち国民の暮らしなど微塵も考えない行政権力によって、わが国の政府資産が(わが国を財布代わりにしている多国籍機関のためにか)守られているだけなのです。

 これも何もかも、行政・立法権力が占領憲法なんぞを護ってきた毒が長い時間をかけて回ってきたからにほかなりません。公務員が憲法を遵守する当然を批判しているのではなく、あのような占領統治基本法を未だに「憲法」として護持しているではないか、という意味です。

 外交・安全保障に致命的支障が生じ続けてきた第九条ばかりが問題なのではありません。私たちの暮らしは、いよいよ占領憲法に壊され始めたのです。

 極端に申せば、私たち国民の暮らしを決定づける経済政策すら、わが国では決められません。消費税率の引き上げは、財務官僚の栄転・天下り先である国際通貨基金(IMFとその背後の多国籍金融が決めていると申してしまっても、もはや過言ではないのです。

 「悪い円安」などという出鱈目に騙されて、内需回復策を打たずに輸入先行(自給自足の否定)のままスタグフレーションを起こした政府への批判を忘れないでください。

 本日このような日にこそ、心に誓ってほしいのです。

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『悪い円安というアホなウソ』に2件のコメント

  1. 八百万の神の自由:

     財務省、メディア学者?の誤誘導が凄まじいですね。

     為替の変動にはメリット、デメリットが有り、急激な変動でなくば、政策に合うか否か?、国民経済への影響?が問題であり、
    パンデミック、紛争が容易に興る事が判った今、
    内需回帰(食糧、エネルギー、生活必需品の自給自足)政策にとっては円安はチャンスですね。
     後は円安で興る国民経済被害を低減させる国民負担低減策なり輸出業保護策なりの財政出動をすれば良いだけ。
     財政出動は円安原因の「いくつも有る内の一つ」に過ぎない。

     与野党とも積極財政派が増えて来たけど、結局、この危機の時代になっても、「財政破綻論」の信奉者や、それが都合良い者達(新自由主義者、グローバリスト等)に振り回され続ける既存政党は、もう必要無いですね。

  2. 八百万の神の自由:

     訂正
    円安対策の部分、「輸出業保護」ではなく「輸入業保護」でした。  

     又、付け足しですが、
    「金融引き締め論」も出てますが、
    融資が減るので愚策ですね。