「敵基地攻撃」の言葉遊び

皇紀2682年(令和4年)2月19日

テスラがブランド番付で23位に後退、日本車が上位ほぼ独占-米誌調査

米消費者情報専門誌「コンシューマー・リポート」がまとめた自動車ブランド最新年間ランキングで米電気自動車(EV)メーカー、テスラが大きく順位を落とした。デザイン変更が不評だったほか、信頼性の問題が重しになった…

(ブルームバーグ日本語版)

 米国に於けるいわば「自動車ブランド番付」ですが、路上試験や信頼性、消費者満足度、安全性を考慮するとほぼ日本車が上位を占めます。わが国でさんざんいわれてきた「韓国車に負けた」「中共車の台頭」は、影も形もありません。

 興味深いのは、米国人にとって頑丈であることや何年乗っても価値が下がらないことの重視であり、よってスバルとマツダがツートップになっています。私たち日本人の感覚とは少し違うでしょう。

 それは、中共に於いてもあまり変わりません。やはり日本車はよく売れています。問題なのは、そうした国産の誇りをわが国企業側が護っているかどうかでしょう。

 かつての日米貿易摩擦で米国に製造拠点を設け、まんまと「攻撃対象」から抜け出した知恵は、トヨタ自動車らの苦肉の策でしたが、少なくとも日中間にそのような問題は存在しません。それでも各種製造業が中共を供給網(サプライチェーン)から外さないのは、中共での販売実績を「日中関係」それ自体と勘違いしているせいです。

 日米や日独の関係は、製造国という点で「仮想敵国」ですが、中共を「安価な供給先」にしてきたわが国は、人件費が高騰してしまった上に共産党独裁の裁量次第で経営の危険度(リスク)が増す中共について、モノは売ってもモノは作らせないようにしなければなりません。

 これには、政府の政策がまるでなっていないこともあり、それだけ中共人民の「価値」が成長したのに対して「日本人の価値」というと非常に嫌な言い方ですが、早い話が給与水準が低落したままです。

 自国の生産力を落とした平成の三十年間で、こうしたわが国企業の持つ力を自ら削いでいきました。経済成長がほとんど止まり、資材の獲得競争にすら勝てなくなった(物価上昇だけを招いた)わが国は、実は今こそ国内生産回帰の好機です。

 昨日の衆議院予算委員会で、岸田文雄首相が「敵基地攻撃能力」という言葉を回避して議論しようとしていてるのが明白になったことからも、現政府に「力強い政策」を求めることは出来ないと思い知らされます。

 決して経済と安全保障は無関係ではありません。政府の大方針を話している時に、枝葉末節にしか目がいかず「言葉遊び」を始める姿勢は、まさにわが国政府の欠点中の欠点です。

 国民を守るために相手の弾道弾発射を事前に止めるのか止めないのか、それすらもはっきりさせようとしない岸田首相に、経済安全保障などという政策を実現する能力はありません。

 武漢ウイルス(新型コロナウイルス)狂乱後の好機を逃さないよう、新しい為政者を選び直すべきです。国民を守り、国民に大胆に財政出動する次期首相候補が誰なのか、もう皆さんはお判りでしょう。

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『「敵基地攻撃」の言葉遊び』に2件のコメント

  1. 自由貿易反対:

    岸田も首相になる前は所得倍増とか新自由主義からの転換とか比較的まともなことを言っていましたが首相になってからはさっぱりです。役人(財務省)の洗脳が激しいのでしょうか。安倍も首相になる前は瑞穂の国の資本主義とか戦後レジームからの脱却とか比較的まともでしたが首相になるとまともだったのは2013年だけで2014年からは売国政策の目白押し。日本をズタズタにしてくれました。その安倍も首相をやめたらみずからのやったことは棚の上に上げて積極財政が必要だなどと言い出す。なんで首相の時にはやらないで首相でないときに言うのだ?と言いたくなります。なので自民党政権である限り誰が首相でもダメな気がします。高市も期待薄でしょう。日本をダメにしたのは1997年の消費税増税です。デフレ時の消費税増税ほどダメな政策はありません。自民党は消費税減税を全くする気がないので全く期待できません。

  2. ナポレオン・ソロ:

    220220-2
    ソロです。
    >>羹に懲りてなますを吹く岸田政権
    全くこの男は国家と自分の立場を平気で天秤にかけて居る危うさが分ってへん野か、それとも、予算成立したら潔く退陣する心算なんか判りませんが、全てにおいて腰が引けて居る感じがしますね、何で首相に立候補したのか判らない。

    現在のロシア情勢は、マスコミが騒いでいる様な演出された「一触即発の事態」では無いにせよ、ウクライナの態度次第では、ロシアは自国防衛の為に、侵攻せざるを得無い事態である事は否めませんね。

    英国のデイリー・テレグラフ紙に拠れば、ペテン五輪閉幕の今日から1週間が寒波到来で泥濘が凍り付き道路が固まるから、一番危険時期やとの意見は、ウクライナ侵攻を前提にした場合の話ですが、プーチンは「予定して居無いが・・」と言葉を濁している。

    こう言う状況を公平な目でみれば、危険な現状変更を目論んで居るのは、ウクライナ出有って、ロシアの生存権を考慮に入れたら、第三次欧州大戦を回避する為に、NATO軍は是以上東側に勢力圏を拡大すべきではない。

    90年代初頭のソ連崩壊時と比べたら、NATO軍屁の加盟国は16ヶ国が30ヶ国に増えているのだし、ウクライナの加盟をゆるせば、ジョージアも続きだろう、すると態々、アンバランスな状態を作っ手ロシアを潰しにかかろうとの意図が丸見えである。

    詰まり、戦争をしたがって居るのは西側と言う事になる、既にジョージ・ソロㇲが傭兵部隊をウクライナ東側に投入して、盛んにロシア軍を挑発しているとの仄聞情報もあります、彼らの「戦争で利益を得る」手法は未だ生きているのですが、是が真の人類の敵なんですね。

    俯瞰するに、資金源を潰されて追い詰められた闇の勢力が、現状ロシアのガス無しには経済が回らないEUにクリミア侵攻以来pending になって居るウクライナのNATO加盟を蒸し返したら、ロシアが慌てると読んでいた。

    処がプーチンは、それ以上に先を読んでいて、3年も前から余ったオイル・ダラーをシナの金塊に換えて、軍資金を創る処か準備して来たので、シナの台湾進攻の虞の話を聞いて今がなら2正面になるので先手を打たれた闇勢力の方が慌てて居るのが現状でしょう。