日欧米vs中露が鮮明に

皇紀2681年(令和3年)12月7日

 わずか数時間おきに山梨県と和歌山県を震源とする震度五弱の地震が発生したかと思えば、現在は鹿児島県トカラ列島近海で群発地震が起きています。県民の皆さんの不安なお気持ちを、衷心よりお察し申し上げます。

 目下東京放送(TBS)系列で放送中の日曜劇場『日本沈没』は、小松左京の原作でも森谷司郎監督による映画版でも、或いはかつて同局が連続テレビドラマ化したもののどれにも当てはまらない全くの別物です。

 樋口真嗣監督版のTBS製作映画も酷い代物でしたが、今回ひと言だけ申しますと目下放送中のテレビドラマ版は、TBSによる完全な危険思想啓蒙映像と断じるほかありません。

 その「悪意」は、例えば原作や映画版で日本国民の退避計画とされた「D2計画」をわざわざ「移民計画」に書き換えていることでも明らかです。

 日本列島という祖国を失う日本民族が果たして世界各国へ大移動するに堪えうるのかという大きな主題は、ちっぽけな「移民」という言葉の強調にすり替えられ、まるで「こうして私たち日本人が移民化を他国にお願いする時がくるかもしれないのだから、私たち日本人は大いに移民を受け入れましょう」とでもいわんばかりの視聴者に対する思想改造演出の意図が明け透けです。

 昭和四十八年に東宝が製作した森谷監督版は、脚本を橋本忍が書き上げており、彼もどちらかといえばリベラル派の作家ですが、せいぜい東京大地震の場面で首相役(丹波哲郎)に「では戦闘機や偵察機は一体何のために……国を守る……国民の生命・財産を守るとは一体何なんだ」と独白させる程度でした。

 現在のTBS、いや現在のわが国の左派・リベラル派がいかにただの対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別)派でしかないかがよく分かる短絡的で知的レヴェルの低い演出です。到底お勧めできません。

全米最大級の保守派イベント日本版「CPAC JAPAN」都内で開催 トランプ氏やポンペオ前国務長官も登場

 全米最大級の保守系集会「保守政治行動会議(CPAC)」の日本版「CPAC JAPAN2021 日米、選択のとき」(JCUなど主催)が4日、東京都内で開催された…

(zakzak:夕刊フジ|産經新聞社)

 さて、そのような有り様のわが国で、産經新聞社だけが報じた保守系会議が開催された意味は、今だからこそ大きいでしょう。しかし、主催の一般社団法人JCU(日本保守連合)のホームページは、グーグルクローム(ブラウザ)のセキュリティに引っ掛かり、表示されません。これは一体どうしたことでしょう。

 米政府は九日と十日、百十の国と地域の為政者らを招いて「民主主義サミット」なるものをオンラインで開催しますが、これも中共と露国を包囲するための会議です。

 そもそも米国の「民主主義」は、非常に米政府にとって都合のよい言葉遊びのようなもので、共通の価値観というより「みんな、中共と露国はとんでもない脅威だよね」という目の前の現実を確認し合うものと申してよいでしょう。

 その場に台湾の蔡英文総統も招かれることは、大変意義深いことで、先日の安倍晋三元首相発言とそれに対する中共の顔を真っ赤にした反応こそ、中共の暴力と台湾の危機が近い、すなわちわが国の危機を私たち国民自身がもう覚悟しなければなりません。

 これをわが国の報道権力は、どこまで国民に伝えるでしょうか。見物です。

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『日欧米vs中露が鮮明に』に3件のコメント

  1. ノンポリではいられない:

     私も直近の「日本沈没」を観て、TBSの思想が色濃く出てきたなと思っていたところでした。
     日本人が「移民」を他国にお願いしなければならず、政治家が日本を代表する企業をお土産に米中を天秤にかけて交渉するのですが、二股が裏目にでて交渉が決裂、結局、中国との裏ルートで道が開け、そうなると一転世界各国から移民の受入申出が殺到するというあり得ない展開です。
     まさに中国とのパイプも大事だぞと言いたいのが見え見えです。こちらは受け入れられても中国ならいいように利用されて民族浄化されるだけだと冷ややかに観ていましたが・・。
     また、原作を曲げて敢えて「移民」という表現に変更してドラマ化しているとすれば、これは見方によっては洗脳、日本人の「情けは人のためならず」という考え方を利用して「移民」に対する抵抗感を意図的に取り除こうとしているともいえますね。
     TBSはドラマだけは安心して見られるかと思っていましたが、ここにもそんな思想改造演出が入っているとすれば、本当に恐ろしいテレビ局といえますね。

  2. ナポレオン・ソロ:

    >>日本人の危機認識のベースは災害知見
    私は日本人の危機認識というのは、やはり、自然災害に対するものや放射能といった具体的な現象がベースになっているので、十代で空襲を経験した世代は、既に八〇代後半ですからシナの恫喝行為も空振りっぽいですね。でも、軽く見ていれば危ういのは言う迄も無い。

    例えば、尖閣辺りを漁場にしている漁民の方々には、日常生活圏に危険が持ち込まれているのですから、この状態で外務大臣がシナ友好なんて、冗談じゃあ、ありませんよね

    過去の経験から、海保の巡視船をもっと大型化して、少なくとも米国のコースト・ガード並の防弾装甲と威嚇/反撃可能な武装が全鑑艇に必要ですね。シナの軍隊は軍律が緩いのが有名で、現場の指揮官クラスが、作戦にない場面で抜け駆け行為をやるので戦時中日本軍に勝てなかったのは有名な事実です。 恐怖に耐えられないんですね。

    そうした抜け駆け行為で犠牲者が出てからでは遅すぎます。せめて保安業務は国交省管轄から外して防衛省に移し、防衛と保安を切り分けすべきですし、法務省管轄の警察も、国内治安と外事防衛は別々に独立させて、双方共、防衛省との連携が取れる様にすべき。

    それに災害救助業務も山岳と海上があるが、山で遭難したら捜索ヘリコ代は、自分持ちだが、海でサーファーは、勝手に流されても捜索は只なのは、ヘリコ代500万円/出動だそうですから、随分不公平ですよね。 是は漁船の捜索が多いからなんだそうですけどね。

    現状の災害が起きれば、なんでもかんでも自衛隊に頼っていうのも如何なものか?災害時に敵が攻め込んで来たら誰が国を護るのか? 余り細かく決めても肝心の現場対応時に指揮系に混乱が生じかねないから、緊急時の対策はホットライン・ネットワーク態勢が必要だろう。

    それに、巨大災害の場合の現場直近に医療設備があれば、普通は助からない命も助けられるかもしれない、米国で実績のある軍事用の打撃艦隊を構成する5万トン級のLAH「=強襲揚陸艦」の病院船+救助隊拠点+ヘリ&オスプレィ空母としての活用が望ましいので、各地方に2~3隻の配備があれば、移動が可能なので、いざという場合の医療崩壊防止対策にもなる。

    勿論、旧保安庁の防衛省保安部門に医師・看護師医療スタッフなど三倍程度の増員は必須ですね、これが防災力の強靭化になるし、無医村へ一度に25人運べる550km/h、3000km飛べるオスプレイがあれば、医師・診療室毎の救助出動が可能ですね。

    これをやれば地方に防衛と防災の拠点ができるのですから、地域防衛力が増して拉致行為にも即対応が可能になるし、何より人口が増えて地域の活性化にもつながる。これも、高市さんの防衛思想の敷衍の副次効果でしょう。つまり危機意識の延長には、防衛想が繋がって居るのですね。

  3. 松本久:

    日本沈没で12/5放送分で気になった点としては
    中国共産党や中国人を日本が米中二股外交をしたにも
    関わらず、移民を受け入れる素晴らしい大人として描いた所です。
    こんな所にも「サイレントインベーション」が進んでいます。
    本当に、中国共産党に機微技術を有する日本企業を渡したら
    米国議会・政府とウォール街が日本に制裁を科すでしょう。
    もう一つ、世界各国が日本人を受けいれるシーンが有りましたが
    韓国が画像付きで出てきたのは、お約束ですが、北朝鮮が出てこなかったのは
    兎も角、台湾が出てこないのは中国共産党押しのTBSらしい。
    日本列島だけが沈没する設定なのでフィリッピンが受け入れるナレーションを
    入れたのなら台湾が出てこないのは、何故なのでしょうね。