国民を騙す立民と小石河

皇紀2681年(令和3年)9月17日

 昨日午後六時四十二分ごろ、石川県能登半島付近でマグニチュード5.1、珠洲市で最大震度五弱のやや強い地震がありました。県民の皆さんはさぞ驚かれたことと思います。しばらくは強い地震に警戒してください。

 さて、昨日記事の冒頭で取り上げた二階派の動きですが、河野太郎ワクチン担当相に票が集中するのを嫌悪した議員が野田聖子元総務相をわざと担ぎ出そうとしているという見方もあります。

 いずれにしても、いわゆる「小石河連合」は党内の評判が悪すぎるということです。

 評判が悪いと申せば、菅義偉首相の鮮やかな「任期満了で退きます」に最も(姑息な)戦略を狂わされた立憲民主党の迷走ぶりが際立ち始めました。

 もともとそのような政党でしかないのですが、ここ数日の枝野幸男代表の発言は、ほとんど「迷言」の類いばかりです。

 特に失笑を禁じえないのが「自民党はこの二、三カ月、あのときのような民主党化している」という発言で、安倍晋三前首相が「悪夢のような民主党政権」と表現したことに喚き散らして抗議してきた旧民主党議員の発言とは思えません。ついに自分から「民主党政権は悪夢でした」と認めたのでしょう。

 挙句の果てには十四日記事で言及した日本共産党の「暴力革命」について、何と「枝野政権」になれば公安調査庁の公式見解を削除させるのだそうです。

 もはや立民も監視対象にしたほうがよいのではないでしょうか。

 そして、私が最も許しがたいと思いますのは、立民の議員や立民支持者たちによる経済政策に関するデマの流布です。それは、自民党政権と旧民主党政権で実質・名目国内総生産(GDP)を比較したというものなのですが、後者を「よかった」と見せかけたい人びとが意図的にドル換算のデータを表記しています。

 これは、もう数年前からことあるごとに立民支持者たちがSNS上などに持ち出すのですが、結構騙される方が多いので注意してください。「それ、デマですよ」と。

 わが国政府が財政破綻しないのは、この話に絡めて簡単に申せば国際決済通貨である「」建てで国債を発行しているからですが、旧民主党政権下で急速に円高が進み、それをドル換算した実質GDPなんぞ、第二次安倍政権で(誘導したとは口が裂けてもいいませんが)深刻な円高からはとりあえず脱した上での数字と単純比較する知的レヴェルの低さを、立民議員は猛省すべきです。

 立法権力(国会)というのは、法律を作ったり直したりすることと予算を編成することが仕事であり、そのどちらにも必要な知識が欠けている議員はいりません。経済の基本的な知識くらい身につけておいてほしいものです。

 しかし、マルクス経済学の専門家らしい金子勝氏のような人をわざわざ呼んで「アベノミクス検証」などと称し、出鱈目な知識で旧民主党の大失策を自画自賛してしまうという哀しいまでの莫迦さ加減を、私たちはもうこれ以上見ていられません。

 アベノミクスに対する正しい批判は、成長戦略財政戦略にも失敗して、ただ日本銀行に量的金融緩和を実行させただけという点であり、カネは余っているのに行き場がないまま大都市の再開発計画に消えていきました。

 石破茂氏は「地方創生」を担当しながら、この点を突くべきをまるで何もせず、安倍政権を批判するにしても「自民党、何か感じ悪いよね」とほざいただけです。そのような人と同類に堕ちた河野氏も、やはり経済を全くご存じありません。

 高市早苗前総務相(元政務調査会長)が突出してよい理由は、積極財政で内需を回復させると明言していることです。むろん税制に関して不完全な公約を掲げていますが、この一点に於いて高市氏だけが明確に国民経済を心配していることが分かります。

 立民も「弱者の味方」共産党も、自民党の河野氏や石破氏、或いは岸田文雄前政務調査会長も、全く私たち国民のほうを向いていないのです。

 財務省の「焼き直し」しか口にしない政治家がよくも「規制改革」だの「国民のための」などというもので、私たちはこのような嘘とまやかしに騙されてはなりません。

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『国民を騙す立民と小石河』に1件のコメント

  1. 八百万の神の自由:

     高市積極財政は、必須ですね!
    片手(財政出動)縛ってボクシングはできないですからね!

     安全保障の為にも、平成時代の「緊縮財政」から脱却し「積極財政」で内需中心(日本に必要なものを国民が造り開発し、国民が消費する好循環)へ!