無責任都知事と勘違い役人

皇紀2681年(令和3年)2月20日

【土曜放談】
 東京五輪大会組織委員会の会長交代劇。或る種の人びとは、委員会が女性を選んでも「うわべだけ」と批判し、男性を選べばどうせ「変われない日本」とわが国を積極的且つ意図的に侮辱するつもりだったでしょう。

 橋本聖子女史を選べば「森喜朗前会長の院政健在」とわめき、仮に小谷実可子女史を選んでいれば「竹田恆和JOC前会長の復権か」と騒いだに違いありません。

 厭世的に申せば、この手の話に政治的中立などそもそも存在しないのです。なぜなら誰が選ばれても政治的に解説し、色を付けてしまう莫迦な報道権力や或る種の人びと(すなわち対日ヘイトスピーカーという差別主義者たち)が私たち国民にわめき散らすからです。

 今回の人選に何らの興味もありませんが、無責任極まりない発言をしたにもかかわらず辞任論を免れている東京都の小池百合子知事が気に食わないようなのでよかった、とでも申しておきましょう。

 自分が何者なのか分かっていない莫迦と申せば、東北新社勤務の菅義偉首相の長男が利害関係者として総務省職員に接待していた贈収賄事件。東京地方検察庁特捜部が動くには、さてその金額が総じていくらだったのかが焦点になります。あまりにも少額だった場合、事件化は難しいかもしれません。

 しかし、同省情報流通行政局の秋本芳徳前局長(更迭)が小林史明元総務相政務官を指して「どっかで一敗地に塗れないと、全然勘違いのままいっちゃいますよねぇ」などと国民の選択(民意)に対する暴力行為に及んだことは、国家公務員法に照らし合わせても万死に値します。「勘違いはおまえじゃ」。

 これが詳らかになっただけでも週刊文春の報道には値打ちがあったわけですが、公務員の勘違いはことほど左様に日常茶飯事であり、政治家と国民との約束はつぎつぎに曲げられ、当然の政策が実行されない不思議が起きるのです。

 東北新社メディアサービスの木田由紀夫社長が「小林が悪いんだよ」などと暴言を吐いたのも、行政にたかって不当な利益をえようとする国民の汚らわしい姿そのものであり、腐った人間同士が寄ってたかって政治を歪めた瞬間と申してよいでしょう。

 ところで、大成建設勤務の三男、というより菅首相自身も関与した或る疑惑はいつでるのでしょうか。

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『無責任都知事と勘違い役人』に2件のコメント

  1. 日本女性:

    >東京都の小池百合子知事が気に食わないようなのでよかった
    全く同感です。橋本・丸川コンビは、厚化粧タヌキにとって最悪だったからこそ、菅総理が望んだのでしょう。菅政権がコロナとオリ・パラでグダグダになるのを狙い、日本初の女性総理を目指すよこしまな企みがうまくいくとは思えません。日本の総人口の1割の自治体で何もしないどころか、東京都を破壊しようとしているのですから。

    それでも、オリ・パラを中心に海外メディア向け専任の自分だけの広報担当を募集したのですから、厚かましさにもほどがあります。

    自民党で嫌われまくっていても、自分はマスゴミと馬鹿な国民はまだ支持しているとうぬぼれが透けてみえる鉄仮面を嫌でも日に何度も見せられる都民として、もう勘弁して!と言いたい。

  2. きよしこ:

    個人的には成田真由美さんを「推し」ていたのですが、そうなると、ここぞとばかりにアイツがしゃしゃり出てきて「障碍者にも理解のある都知事」アピールを繰り出すのは目に見えていたので、やや不満もありますが、さりげなく「小池潰し」を行えた人事に関しては無難かつ妥当と言えるでしょう。過去のセクハラ云々はどうしても東京五輪を貶めたい報道権力による放火騒ぎに過ぎません。そもそも当事者の高橋大輔さんが「問題ない」と仰っているではありませんか。そんなことでは大騒ぎするくせに総務省の秋本やら東北新社の木田やらはろくに名前も出されず今日もまた行政にたかって私腹を肥やし続けるのでしょう。ある情報筋によると夏季五輪は仏国を含めた世界各地における武漢肺炎の収束が見通せないため東京を令和六年、パリを令和十年といった具合にスライドするみたいです。選手には誠に気の毒ですがそもそもIOC自体が根元まで腐りきった利権団体ですし、これを機にスポーツの国際大会の在り方を根本から見直すべきだと思います。そのための第一歩が北京で冬季五輪は絶対に開催させないことは言うまでもありません。