菅新内閣の対中・対韓姿勢

皇紀2680年(令和2年)9月19日

文大統領の書簡に菅首相は無反応 韓日関係改善は容易ではなさそう

(前略) 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、菅首相に就任を祝う書簡を送り、「韓日関係をさらに発展させるため共に努力していこう」と述べた。丁世均(チョン・セギュン)首相もお祝いの書簡で、「未来志向の韓日関係発展のため対話と協力を強化しよう」と述べたが、菅首相は何の反応も示さなかった…

(朝鮮日報日本語版)

 菅義偉首相の就任会見(約十五分間)で約二分を割いて語られた外交方針は、日米関係と対中露関係の安定を目指すというものであり、そこに韓国は一度たりとも出てきませんでした。

 菅内閣は、北朝鮮工作員の文在寅大統領率いる現体制とは完全に距離を置く気です。

 そこには、米政府も文政権を全く認めていないという事実があり、ドナルド・トランプ大統領に「文大統領を絶対に信用してはいけない」と釘まで刺した安倍晋三前首相の影響力も効いています。

 しかし、本来であればそもそも韓国の対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別扇動)を隠然と操縦する北朝鮮、いや中共に対して、わが国は最も厳しい態度を取らねばなりません。

 韓国の「反日」は現象であって、それをもたらしている原因は中共の工作にあるのです。

 亡くなられた先人たちに「親日家」のレッテルを貼り、いわゆる「墓暴き法(顕忠院親日派破墓法)」を成立させて墓を掘り起こし、国立墓地から叩き出すという正気の沙汰とは思えない所業に及ぼうとしているのも、全ては中共の共産党に踊らされているにすぎません。「暴君アカ」に操られて阿呆踊りに興じる韓国人は、韓民族の恥さらしです。

 しかし、習近平国家主席の来日を否定しないのも、全ては米政府の空気感を映し出したものでしょう。韓国はどうにでも制御できるが、中共は共産党人民解放軍を莫迦にできないため、対露国とともに「同盟国・日本が強烈な敵対視を表明すると米国が動かざるを得なくなるが、まだ自分たちのペースで様子を見たい」ということなのです。

 私たちにしてみればあまりにも歯がゆいのですが、安全保障上仕方のない事実であり、菅内閣がバランスをとりながらも、人権蹂躙と武力侵略進行中の中共を袖にしていくよう注視していくしかありません。

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『菅新内閣の対中・対韓姿勢』に2件のコメント

  1. js:

    韓国の今の態度がただ操られているだけとは、さすがにもう国民の同意を得られる意見ではないと思われます
    正しくても、正しくなくても

    尖閣での動きほどではないが、近年日本海側でちょこちょこ自衛隊に仕掛けてくることが一番の懸念
    中国と組むことで、日本海を我が内海として実効支配できる
    それは半島の国家が歴史上味わったことのない、そして自由主義側にいる限り絶対に手に入らない、あまりにも魅力的な禁断の果実です
    もうその夢に向けて動き始めてしまったのかもしれません

  2. きよしこ:

    主に二階幹事長や公明党の幹部が「礼儀を尽くして国賓として招待しろ」と発言することに憤りを我慢できない保守派の方々の気持ちはよくわかりますが、仮に我が国の議員が「もう来なくていい」と口にすれば、どのような報復が待ち構えているか、よく考えるべきです。いくらコロナで国際的に不信を買っても経済力と何より軍事力は我が国と文字通り桁違いであり、もし中共に喧嘩を売ろうものなら在中邦人の身柄は拘束され、早かれ遅かれ行方不明になるでしょう。奴らの強かさと残酷さを甘く見てはいけません。むしろ(法に触れない範囲で)見習うべきことさえ多々あります。「安倍降ろし」に成功した我が国の報道権力は次に米国大統領選挙にまで干渉し、事実を歪曲してでもトランプ大統領を平和を乱す悪魔の化身として引きずり降ろそうとするに違いありません。誤った情報に惑わされずしっかりとしたバランス感覚で中共と対峙するという覚悟は菅内閣以上に我々にこそ求められているのだと思います。