台風被害に対する国民意識

皇紀2679年(令和元年)10月13日

 台風19号による被害について、特に縦断した関東地方の方がたからは「大したことなかった」「台風15号のほうが怖かった」「マスコミは煽りすぎ」といった声が聞かれました。

 しかし、多摩川などが氾濫し、世田谷区内の一部では浸水被害が出ました。確かに「過去最大級だったわりには」といった印象を抱く方が多いかもしれませんが、警戒情報が不十分なまま被害が大きく出た場合、そのことを批判され、被害が少なければ警戒情報が過大だったという批判が噴出するのは、日ごろからの報道権力に対する不信の結果かもしれません。

 とはいえ被害が少なければそのことに感謝すればよいのであり、わが国が災害列島である以上、特に台風のように数日前から警戒可能な自然現象の場合、常に防災を万全にして間違いはありません。そのことは、先人たちが身を挺して遺してくれたさまざまな教訓からも明らかなのです。

 それを著しく軽視したのが、旧民主党政権の「事業仕分け(一部対象)」と称したパフォーマンスでした。あれによって徴税を軽くする税制改正が実現したわけでもなく、それどころか野田政権で消費税率の引き上げを決める税法がまかり通ってしまいました。

 行政の無駄遣いにメスは入らず、必要な防災が削られ、徴税はさらに重く私たちにのしかかったのです。

 私たちの意識の中にある被害が少なかった場合の事前警戒に対する批判もまた、旧民主党(現在のナントカ民主党たち)の連中がやったことと同根の自然に対する畏怖の念の欠落があり、被害を未然に防げたことへの互いに対する思いやりもありません。

 これほどまでにわが民族が身勝手で刹那的になってしまったのは、現行憲法(占領憲法)の底意を疑うことなく未だこれを「憲法」と思い込むことにした欺瞞の顛末、と自らを断罪すべきです。

 ※明日(体育の日)の記事配信はお休みの予定です。
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 第十一回 救国の提言講演会<東京>が令和元年10月27日(日曜日)午後18時より、文京区シビックセンターでの開催と決まりました。詳細は後日、お知らせします。

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『台風被害に対する国民意識』に3件のコメント

  1. シェンムーIIIを待つ者:

    女性宮家阻止のため、
    近現代史研究家の水間政憲氏の最新刊の存在を広めて頂けたら幸いです。

    ひと目でわかる皇室の危機~天皇家を救う秘中の秘
    https://www.amazon.co.jp/dp/4828421289

    本の元締めである日販が著者名改竄をしてまで広げたくなかった著書です。

    例えば、
    男女平等の民主主義の時代に女性皇族(愛子内親王)が天皇に即位できない理由を
    誰にも反論できない理屈で記載していたり、
    宮内庁が隠している今上天皇の従兄弟や悠仁親王殿下の又従兄弟の存在を家系図で掲載していたりします。

    マンガ家の小林よしのり氏が、過去に「旧皇族をどこの馬の骨」と誹謗したことに対して
    証拠付で嫌味っぽく反論しています。
    著者の水間氏は小林氏が何か反論してきたら潰せる材料を持っているようですので、
    お祭り騒ぎが好きな人は同書を広げて騒いでもらえると楽しくなると思います。

    ついでに、稲田朋美議員と史実を世界に発信する会についても
    周知をお願いします。

    ◎超拡散宜しく《【稲田朋美議員辞職勧告】と【加瀬英明「史実を世界に発信する会」会長は公式に謝罪して解散せよ】》
    http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-3251.html

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    台風19号により被災した地域の皆様にお見舞いを申し上げます。
    現在も、千葉・神奈川など首都圏を中心に数十万軒が停電しているようです。
    今の段階ではあまり復旧が進んでいないところもあるようですが、早期の回復を祈ります。

    >多摩川などが氾濫し、世田谷区内の一部では浸水被害が出ました。
    >警戒情報が不十分なまま被害が大きく出た場合、そのことを批判され、被害が少なければ警戒情報が過大だったという批判が噴出するのは、日ごろからの報道権力に対する不信の結果かもしれません。

    今回は、多摩川やら荒川やら利根川やら、大きな河川がかなり危ない状況でした。
    浸水被害に遭われた地域の皆様に改めてお見舞い申し上げるとともに、改めて、用心はし過ぎるぐらいでちょうどよいと思いました。

  3. 心配性@我は蛮夷なり:

    どうも、やはり、マスコミの「災害報道」では分からないことが多そうです。
    マスコミによって比較的「安全」だとされている地域でも、河川の氾濫や冠水、浸水の深刻な被害があったようで、他でもない私の親戚宅周辺も水に浸かってしまったようです。
    ちなみに関東南部ですが。

    それから、河川の氾濫ですが、最初大河川の支流が逆流して溢れ出し、その後、時間差で大河川の中・下流域でも溢れ出す・・ということがしばしばあるようです。
    皆さま気をつけましょう。