堤防未整備に沈んだ二子玉

皇紀2679年(令和元年)10月15日

多摩川下流部で唯一、堤防未整備区間が決壊…住民「景観が大切」「家のぞかれる」 : 国内 : ニュース

 12日夜に多摩川が氾濫した東京都世田谷区玉川には、下流部で唯一、堤防が整備されていない区間があった。  国土交通省によると、12日は多摩川の水位が刻々と上昇し、午後10時10分頃には堤防未整備の区間(約540メートル)

(讀賣新聞オンライン)

 台風19号による被害は、当初都内の知人たちから聞かれた声以上のものがありました。私の認識不足をお詫びし、衷心よりお見舞いを申し上げます。それにしましても、世田谷区玉川(二子玉川駅周辺)の堤防未整備による浸水は酷いものです。

 八日記事で申したことの派生とも申せますが、実はこうした一種の「行政の不作為による災害」の原因が行政本体ではなく国民自身にある場合がなきにしもあらずで、そうした国民が旧民主党政権のようなものを生み落とし、自ら暮らしの危険を拡大してしまいます。

 また、ここへきて著しく不動産価値が下がり始めている(再度未曽有の不景気到来五秒前)タワー・マンションだらけの神奈川県川崎市の武蔵小杉駅周辺では、下水が逆流して大惨事になりました。もうとてもではありませんが、呼吸もままなりません。

 今後専門家の検証が必要ですが群馬県長野原町の八ッ場ダムが利根川水系の氾濫を一定程度食い止めることに成功したとの意見があり、ここでは旧民主党政権の大迷走(ルーピー・ハトポッポ・ゴミ政権で突如中止を決め、建設関連予算を膨らませておいて野田財務省忖度増税クソ政権で再開を決めた)があったもののダムの効果を認めてよいのではないでしょうか。ダム自体が決壊して大災害になる前の放流を批判する人は、もう少し治水の仕組みを基礎から学んだほうがよいでしょう。その阿呆さ加減が、次の二子玉を生むのです。
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 第十一回 救国の提言講演会<東京>が令和元年10月27日(日曜日)午後18時より、文京区シビックセンターでの開催と決まりました。詳細は後日、お知らせします。

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『堤防未整備に沈んだ二子玉』に3件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    大河川の下流・河口付近は治水が完璧なので溢れない・・・というある種「神話」のようなものがありましたが、「思い込み」に過ぎなかったようです。

    そもそも、上流に降り注いだ大量の雨水は、怒涛の勢いで海へと流れて行くわけですから、河口付近では、満潮時と重なり、「逆流現象」なども起っていたことでしょう。

    利根川  最も下流の千葉 銚子でも水位上昇 住宅が水につかる
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191014/k10012130731000.html

    災害報道のあり方としては、「上流が危険!!」ではなくて、「やがて下流も危険になる!」の方が適切だったかも知れません。
    マスコミの報道に従って、「この辺は大丈夫」と思いこんでしまった方がけっこういらしたのではないでしょうか?

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    補足になりますが、改めて、全ての河川の下流・河口付近の被害状況をもう一度確認した方がよいかも知れません。
    特に、「治水は万全」と考えられてきた大規模河川や中規模河川の下流や河口周辺がです。

    どうも、多くの人が「上流に降った雨は、やがて海へと流れ出る」という当たり前のことを忘れているような気がします。

  3. きよしこ:

    もはや二子玉川は「アクセスの良いオシャレな街」から「川沿いにあるクセにろくに河川の氾濫を防ごうともしなかった三流地区」と呼ばれ、犬も住まないほどの不人気な場所となるでしょう。武蔵小杉にしても、あれほど急激に開発を進めておきながら、これほど災害に脆弱であることを露呈されると建設中のタワーマンションも空室だらけになること必至です。停電どころか下水が逆流するマンションなんて誰がカネ払って住むものですか。武蔵溝ノ口のある高津区や武蔵小杉のある中原区が甚大な被害に見舞われ、一つ上流にあり「本当にココは川崎か?」と言われるくらい和かな多摩区がほぼ無傷だったのは皮肉としか言いようがありません。

    多摩川に限らず堤防が景観を損ねるという理由で反対する気持ちも分からなくはありませんが、日本人が遊牧民ではなく土地を切り開き家を構えて定住するスタイルを採る以上、「景観も人名も両方守れ」は我が儘が過ぎます。民主主義国家に住む以上、特に自然災害に関しては被害者ヅラしても何も始まりません。

    それにしても、ダムの緊急放流の仕組みすらろくに知らない人間が特に野党に散見され「国土交通ナントカ」まで務めているのはどういうことでしょう。いえ、知らないなら知らないで勉強するなり黙っているなりすればいいものの、馬鹿のクセに正義感だけは強いものだから、あの台風の中で必死に作業する関係者を愚弄し中傷するような発言を平気でするのでしょう。過去の大災害や事前の想定と比較して「まずまず」などと言うのも大概ですが、人間としての基礎が決壊している議員こそ今回の台風でその存在ごと濁流に飲まれてしまえばよかったのです。