共産党のための軍隊だから

皇紀2679年(令和元年)8月23日

香港に迫る習近平の軍隊、人民武装警察とは何者なのか 六辻彰二

 中国軍といえば人民解放軍だが、人民武装警察は共産党体制を脅かす少数民族や不満分子を武力鎮圧してきた「共産党の番人」。果たしてその実力は…

(ニューズ・ウィーク日本版)

 六月十七日記事の「日本が韓国を裏切った日」で申したように、わが国が中共と北朝鮮に配慮してよかったことなど一度もありません。安倍晋三首相は、政治的に安定を図った日中関係を誇示して何もいいませんが、中共の共産党が香港特別行政区の人びとに対して施した法的措置にせめて苦言ぐらい呈すべきです。

 本来であればいわゆる「逃亡犯条例」は、敢えて短絡的な表現を用いれば「犯罪者が香港から出ていく話」ですから、暮らしの安全を求める香港人にとって都合が悪いはずなどないのですが、要は共産党が犯罪者と規定する者が政治思想的に犯罪者とはいえず、よほど共産党のほうが信用のおけない暮らしの不安を招く存在でしかない、と多くの香港人は考えています。

 それで目下のデモ騒動になっているわけですが、香港人の「共産党こそ出ていけ」という声に対し、報道各社が「武装警察」としか伝えない第二の共産党軍が、隣接する深圳市に待機し、その訓練映像をわざわざ公開してみせたことは、明らかに(対応に失敗して北京政府を怒らせた)香港特別行政区政府への脅迫であり、共産党のために人民を虐殺する中共の本性をあらわにするものです。

 わが国の自衛隊は、私たち国民を守るための軍隊、と申すと現行憲法(占領憲法)を「憲法」とする限り違法になりますが、人民解放軍も人民武装警察も共産党を守るための軍隊であり、自衛隊が国民防衛のために外敵と闘う可能性を否定しないのに対し、共産党軍は共産党防衛のために自国人民と闘います。

 その顛末が六・四天安門事件でした。私たちはあの悪夢を忘れていません。今まさに香港人が弾圧されており、まもなく虐殺までもが始まるとするなら、何としても食い止めるべきです。

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『共産党のための軍隊だから』に1件のコメント

  1. Sat:

    シナの人民解放軍とやらは日本でいうと漫画の中の軍隊、例えばこち亀の中川家私設軍隊とかうる星やつらの面堂家私設軍隊みたいなものと認識してます。漫画の軍隊はトップがマトモなので良いですが、人民解放軍はジェノサイダー毛沢東の流れを引き継いでいるのでとってもヤバい。