安倍首相は本当にいい人です?

皇紀2678年(平成30年)4月29日

 本日は昭和の日、皇室典範と憲法さえ「占領」のままでなければ昭和節と呼んで私たち国民が奉祝することを許されたはずの日です。

【歴史戦】マニラの「慰安婦像」撤去 比政府、日本大使館に前日伝える

【シンガポール=吉村英輝】フィリピンの華人団体などが首都マニラに昨年12月に設置した、日本軍占領下(1942~45年)の慰安婦を象徴するという女性像が、台座ごと…

(産経ニュース)

 このような日には、先人たちの名誉がかろうじて守られた出来事を取り上げましょう。わが国政府の再三に渡る要望が受け入れられました。

 さて、昨日記事で申した「蚊帳の外」の件ですが、安倍晋三首相の「母屋にも入れていないのを、入っているふりが実にうまい」というのは、極めて問題が多いと申せます。

 安倍首相は、同じ国会議員に対しては時に怒りを爆発させますし、実は(話しに聞く限り)怒るとそれなりに怖い人です。ところが、同じ立場ではない報道記者たちには、ほぼ怒りを見せません。麻生太郎副首相兼財務相のように気がついてしまったことをそのまま「お前、まるで分かってねぇなぁ」というような口のきき方を、安倍首相は絶対にしないのです。

 昨日の「蚊帳の外」は、韓半島(朝鮮半島)統一の講和交渉について申せば、繰り返しますがわが国はおろか韓国さえも単独で当事国とはいきません。米韓朝、または米韓中朝で話し合われるのが当然であり、そのようなことも知らずに解説している放送局社員や新聞社記者がいたのは、むしろ安倍首相が「何のことをいっているのですか? わが国は最初から当事国ではありませんよ」と叱りつけてもよかったはずです。

 また、非核化交渉について申せば、わが国のような非核保有国は常に核保有国に対して蚊帳の外に置かれてきました。ですからやはり安倍首相は「蚊帳の外、蚊帳の外とお尋ねになるのならわが国も核保有国になって非核化の議論にコミットしましょうか? どうなんです? 国民の皆さんは賛成なさるんですか?」と問いかけてもよかったはずです。

 つまり、安倍首相がうまいことしてくれているおかげで、或いはそのせいで、私たち国民は何も考えずに済んでいます。安倍内閣をこのまま倒せば「次」と目される顔ぶれを見てほぼ間違いなく不安だらけの政権が誕生し、経済はさらに悪化し、私たちはまたあらゆる余裕を失うでしょう。

 しかし、本当は私たち国民が考えて答えを出すべき問題が山積しています。それが安倍首相によって見えづらくなっているのです。その象徴的な答え方が、昨日の「全くそういうことはありません」の一言でした。

 私たちは、昭和の先人たちから多くのことを学ばねばなりません。昭和時代に失ったものがあまりにも多いからです。その最たるものが典範と憲法なのです。

スポンサードリンク

『安倍首相は本当にいい人です?』に5件のコメント

  1. 心配性:

    >マニラの「慰安婦像」撤去

    時々、内外のリベラルや‶抗日団体”の方々の中には、戦前の大日本帝国と現代の日本人や、各国で暮らす日系人の方々を直接結び付け、「ディスカウントジャパン」を展開する方もおられるようです。

    例えば、「ヤマモトという姓は、真珠湾攻撃の『山本五十六』を想起させるのでけしからん」といった主張です。
    いずれにせよ、日本を中心に、世界中で暮らす、現代の日本人や日系人の「山本さん」には何の罪もありませんし、殆どの方が、五十六氏の親戚でもありません。

    ところで、安倍総理はイランを訪問する予定だったのに、アメリカに配慮して見送ったそうですね。

    それは仕方がないとして、くれぐれも、例によって、ユダヤ教の帽子を被ったり、イスラエルの首相とファーストネームで呼び合ったりして、強引に親密ぶりを演出しないよう願います。(気持ちが悪いので。)

    ‶パフォーマンス能力”だけなら、若年の金正恩・与正兄妹の方が上だと思います。

    首相連休に中東歴訪 イランは見送り、和平呼びかけへ
    https://mainichi.jp/articles/20180427/k00/00m/010/065000c
    >一方、核合意を巡って米国と対立するイランへの訪問は見送る。日本は、中東最大級とされる同国のアザデガン油田への権益復帰を探るが、北朝鮮問題を抱える中、米国との連携を優先した。首相周辺は「トランプ米大統領が嫌がることはできない」と語った。

  2. きよしこ:

    2年ほど前に話題になった「元祖ゲス不倫」の宮崎謙介議員の件では、結婚式にも出席した安倍首相がだいぶ激怒したと聞いていますし、ネット上にはおっかない顔をした写真(コラ?)も出回っているので、表に出ない場所では意外に乱暴な口をきいていたりするのかもしれません。どこかでガス抜きをしなければとても首相など務められないでしょうし。とはいえ、やはり定期的に朝日や毎日を含めたマスコミ関係者と会食していては、厳しい批判は免れません。「改憲や拉致事件への取り組みなんて見せかけだろう」と思われても仕方がないのです。

    もし報道機関に問いかけることができなければ国民に問うしかないではありませんか。今すぐには無理でしょうが、今の憲法では拉致もミサイルもどうしようもないと国民が気付いた時に「憲法を変えましょう」と勇気をもって声を挙げるべきです。それで安倍内閣が選挙で負けるようなら・・・我が国はそれまでということでしょう。

  3. うっしー:

    これから、日本国民は平和ボケして自分のことしか考えて来なかったつけを払うことになるような気がします。(もう払い続けていますが)日本人の目を覚ますためにも、拉致被害者家族に、「憲法を改正して、軍隊を持ち、拉致された家族を力ずくでも取り戻してほしい」と言ってもらいたいです。それを聞いても知らぬふりしていたら、日本はもう終わったも同然。

  4. やす:

    昭和の時代から失ったものが多いと思いますが、私が再三批判している明治の時代から徐々に日本の伝統文化 精神性 愛国心といったシラス国として気付き上げてきた歴史が作り上げた日本人独自の心が失われてきたと思ってます
    討幕とは今で言えば安倍政権を倒して立憲民主党が政権を取りましたが、政権運用能力がないので自民党議員に頼らざるをえませんでしたという流れで、実際明治政府を支えたのは多くは元幕臣達で、明治とは結局江戸の延長だという指摘は正しいです
    西郷も明治維新は失敗だったとハッキリ言ってますし、当時の薩長に将来の日本をどうするかという青写真がまるでなく、ただ徳川を排除したかっただけという、今の安倍降ろしと全く同じ構図で、幕府と薩長が共に日本の将来を考えて戦ったというのは全くの嘘で、本当に日本のことを考えていたのは幕府側で、本来であれば薩長こそが賊軍であり、その子孫が今の総理大臣であるというのは、今でも薩長政権が続いているということです
    極端に言えば立憲民主党が150年も続けばどうなるかを想像すれば今の見るに耐えない政治家の劣化は当然で、ずっと政権を運用してきた徳川を無理やり排除した結果のつけが大東亜戦争の敗北だと私は強く思います
    やはり人間にはそれぞれ役割があり、当時の徳川慶喜についてはいろいろ評価が分かれていますが、彼の外交能力は後の欧米列強と関わる中で絶対に必要になったはずで、その時代での役割をもった人物を無理やり排除したことは日本にとって大きなマイナスだったはずです
    薩長による大義なきクーデターに日本人としての心はまるでなく、そんな連中が政権を担ってきたからどんどん日本人の心が失われ、代わりに文明だけが発達し、精神性と文明のバランスを失い、ただ利便性だけを文明に求めるようになった結果が今です
    前にも言いましたが、役割ある人間にこそ政治を託す時が来ていると私は思います

  5. POLLUTANT:

    >本当は私たち国民が考えて答えを出すべき問題が山積しています。それが安倍首相によって見えづらくなっているのです。
     ↑正しくコレですね。水道事業民営化なんて、「民間の知恵を借りる」とか言って民営化しようものなら、水道事業なんて赤字事業らしいですから、郵政ではなく国鉄の民営化パターンで赤字路線の廃止やダイヤ縮小(要は本数を減らす)みたいな事を水道事業でやれば、限界集落みたいな所は給水車が水の販売にやって来るような事にもなりかねないから、本来は国論を二分する政策とかあるハズなのに、出てくるのはモリカケと、どうとでも言い逃れ出来るような官僚の不祥事。本来は反政府的な新聞をはじめとするメディアや野党が北朝鮮問題等の進捗状況等をガンガン攻めるべきだと思うのですが、無いですね。