韓国政府は理解してるが…

皇紀2677年(平成29年)1月9日

 中共共産党人民解放軍海軍の潜水艦「長城」と潜水艦救難艦「長興島」が三日、馬国(マレーシア)ボルネオ島サバ州コタ・キナバルに入港しました。共産党軍の潜水艦が馬国に寄港するのは、これが初めてです。

 以前から申しているように馬国のナジブ・ラザク首相は、汚職まみれの親中ですから寄港を許可してしまいます。自国も当事者である南支那海問題の深刻さが分かっていません。

 http://www.sankei.com/world/news/170107/wor170107……
 ▲産經新聞:【釜山・慰安婦像設置】「盗人たけだけしい」「日本政府は両国間の葛藤あおった」 日本の対抗措置に韓国各紙 自国の合意違反は黙殺

 そこで従来機能していなければならないのが日米韓の安全保障連携なのですが、その阻害要因は、いみじくも米国がかつて「日本は悪」とすべく中韓に伝播させるに任せた歴史認識問題であり、わが国が二度と立ち上がれないよう置き去った現行憲法(占領憲法)です。

 日刊ゲンダイのような「反日機関紙」によりますと、いわゆる「日韓合意」の意義をわが国政府が私たちに正しく伝えないまま「歴史的」などと煽ったために今回の対抗措置決定があり、安倍外交が大失敗したということになるそうですが、正しく情報を取ればそれが大間違いだと分かります。

 ヒュンダイ……失礼、ゲンダイの取材に答えた元外務官僚の孫崎享氏の解説など、いつもながら「本当に外交官だったのか」と目を疑う間違いぶりです。彼はもう情報を取っていない、或いは誰も彼に情報を提供しないのでしょう。

 一時帰国(事実上の召還に匹敵)前の長嶺安政駐韓大使を外交部に呼んだ尹炳世外交長官がしたことは、一部で報じられた「抗議」ではなく「懇願」でした。長嶺大使に「本国政府を説得し、帰らないでくれ」と頼んだそうです。

 つまり、自国民に合意の重みを説明しないまま事態を混迷化させたのは韓国政府のほうであり、韓国内の圧力団体(市民団体)は、従前通り日韓二国間の「ローカルな」約束と勘違いし、それを破るよう騒ぎ立てています。

 ですから韓国政府自体は、今度こそ合意を破るとどうなるか分かっているようで、米国のジョー・バイデン副大統領が安倍晋三首相から電話で事態の説明を受け、その後に韓国の黄教安首相(大統領代行)に電話をかけてかなりきつい注文を投げたことにも、黄首相が「合意は履行するつもりです」と答えたそうです。

 いつも「ナショナリズム」なるものを掲げながら実は北朝鮮の思惑通りに堕ちていくのが韓国であり、安倍首相は今回、むしろ「ナショナリズムを一旦脇に置いてまで歴史問題の和解に尽力したのに、韓国に約束を破られそうになっている被害者」という位置づけを想定通り獲得しました。

 国際社会がこれまで知ることのなかった日本からの拠出金も、今回は全世界にバレており、十億円を受け取っておいてウィーン条約すらも守れない韓国のほうが「盗人たけだけしい」と世界からののしられるのは、もう間違いありません。

 これは好機です。中共共産党主導の「反日」に苦しめられてきたわが国が、これまでの議論を根底から正しいほうへひっくり返す好機なのです。

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『韓国政府は理解してるが…』に3件のコメント

  1. きよしこ:

    これも初めて話すのですが、私は20年以上前に3年ほど馬国に滞在し、現地の日本人学校に通いました。ちょうどペトロナスツインタワーが完成した頃で、日本の友人たちと離れ寂しい思いもしましたが今となっては貴重な経験をさせてもらったと思っています。私の中では馬国といえばマハティール首相であり、元が他民族多宗教国家だからかもしれませんが、我が国の人や文化に対しても寛容で、退職後の移住先として人気があるのも頷けます。ナジブ首相が親中派であることは知っていましたが、このような人物のために、馬国が悪い意味で世間の注目を集めることのないよう、切に願っています。

  2. やす:

    韓国を追い込むことは大いに結構なんですが、個人的に日韓合意という手段だけは受け入れられません
    繰り返しになりますが、慰安婦問題を日本側が都合よく逆利用したことは事実ですし、過去の英霊達の名誉を守ることができていないのではないでしょうか
    まずはそのことを第一に考えるべきだと思うのですが、今はよくても将来的にこの問題は違った形で尾を引くのではないかと考えてます
    日韓合意を守らせることも結構ですが、一番大事な事は慰安婦問題は全て嘘でしたと韓国に認めさせ謝罪させることのはずです
    もちろん問題を長引かせてきた日本政府も同罪ですし、我々国民全体の問題でもあります
    本当の意味で靖国神社へ参拝できる日が来る事を願いたいですね

  3. 心配性:

    「アジア女性基金」の時も、「償い金」を受け取ろうとした元慰安婦に対して韓国の民間団体が妨害をしたり、マスコミが批判したりと、セカンドレイプというか、‶つるし上げ”的な状況がありました。

    今回、少なからぬ元慰安婦が新たな補償を受け入れるつもりのようですが、恐らく、韓国のメディアは大きく報じていないのではないでしょうかね。
    実際には、女性基金の段階で補償を受け取り、日本国総理の「お詫びの手紙」など読みながら、老後を静かに暮らしたいと考えていた元慰安婦が大半ではないでしょうか。
    日本の元慰安婦さんは無視されっぱなしですが。

    Kan Kimura (on DL) ‏@kankimura 1月7日
    因みに現在韓国最有力の慰安婦支援団体である挺身隊対策協議会の直接的影響下にある元慰安婦は僅か3名。生存者は40名だから、ごく一部。こちらも公式に合意反対を表明している「ナヌムの家」に入居している元慰安婦の中には、財団から支援を受け入れていたり、受け入れ準備を進めている人も多い。