日本は何を考えているの?

皇紀2676年(平成28年)7月23日

【7.31東京集会のお知らせ】告知をご参照いただき、万障お繰り合わせの上ご参集ください。
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 六月三日記事で申した世界貿易機関(WTO)の韓国人上級委員の再任を米国が頑なに阻んだ結果、ついにWTO紛争調整機構会議で後任の人選手続きが承認され、韓国側は完全に再任のチャンスを失いました。

 同月三十日記事で中共共産党主導の亜州インフラ投資銀行(AIIB)の韓国人副総裁が突然休職宣言した問題を取り上げ、これもやはり中共の怒りを買って後任の人選に入られたばかりです。

 軍事的実態を有する米韓同盟を袖にし、中共共産党にもたれかかろうとした挙げ句がこの顛末であり、自国のことしか考えないのはまだしも、そのやり方が汚いことで米政府の不信を買い、韓国は国際舞台で自滅しました。

 島根県隠岐郡隠岐の島町竹島に韓国の女性芸能人が不法上陸したといいますが、彼女が拡散した画像の背後に写る武装した韓国人男性(武装警官)も危険な不法上陸者であり、わが国政府が公然と批判しなければなりません。

 在南寧ヴェト・ナム(越国)領事館が中共人の観光ヴィザ(査証)申請受理を三日間停止するようなことも外交の一手でしょう。わが国では、そのようなことを提案するとすぐに「相手を怒らせるだけ」「戦争になる」と騒ぎますが、南支那海の領海表示がおかしい中共発行の新パスポート(旅券)に入国印を押してしまうことのほうが、越国にとって危険なのです。

 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016051300986&g=eco
 ▲時事通信:中国人向けビザ、夏までに緩和=「訪日客4千万人」実現へ-観光行動計画

 にもかかわらずわが国の観光庁は五月十三日、今夏から対中査証発給要件を緩和すると発表しました。他国への侵略行為に怒っているのかいないのか、これではまるで分かりません。つまり、日本は平和を求めるのか戦争の火種を放置するのか、さっぱり定まらない政府しか存在しない国なのです。

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『日本は何を考えているの?』に3件のコメント

  1. きよしこ:

    これまでに何度も中共人と一緒に仕事をしてきたので特に彼らに嫌悪感は抱いていないのですが、普通の日本人が「中国人」に抱くイメージは決して芳しいものではないはずです。

    自国の治安のためにやむを得ず特定の人物や人種の入国を制限しようとすると「差別だ」と騒ぎ立てる人間は放っておくとしても、さんざん「爆買い」観光客ばかりを相手にして日本人の顧客を蔑ろにした百貨店などが今になって苦境に立たされている現実を、何でも数字でしか判断できない経団連のような連中は、どう思っているのでしょうか?

    何かにつけて「差別だ」「監視社会だ」などと喚く人間は、自分が痛い思いをしないと、その愚かさに気がつかないのかもしれません。

  2. 無知:

    中共のパスポートの件については、首相官邸に意見を述べておきました。

    https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html <- 首相官邸宛
    https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose  <- 省庁宛
     
    役に立つかは分かりませんが、数が後押しすることもあるでしょう。
    ご参考までに。

  3. やす:

    経済政策なのは分かりますが、訪日客が単に金を落としてくれるだけで終わる保証はどこにもありませんまして支那人なら何をするか分かりません
    結局これも遠藤さんが再三言っている憲法問題に行き着くんですよね
    交戦権がないから強気にでられない 理屈では支那がとんでもないことをやっているのは分かっているけど、だからと言って強く非難できない というより激しく怒れるだけの危機感を持てないようになってしまったんですよ
    これは現行憲法の副作用とも言うべき一種の病気ではないでしょうか
    だからあれだけ支那が自衛隊への挑発行為を行なっても、それに対して不愉快に思っても、イマイチ危機感を持てないから、支那人客を沢山受け入れられるようにしましょうなんておかしなことができてしまうんですよ
    私個人の意見としては、経済政策の基本は内需回復のはずで、最初から外国人のお金を当てにするのは、移民を労働力として受け入れるのと対して変わらないと考えます
    政府は危機感をもって対策に当たらないといけないと思います