保育園の利権に共産党の影

皇紀2676年(平成28年)3月27日

 北海道新幹線(JR北海道)が二十六日、運用を開始しました。東宝創立五十周年記念映画『海峡』が昭和五十七年、高倉健や森繁久彌、吉永小百合らの豪華出演に『日本沈没』や『八甲田山』の森谷司郎監督で製作・公開された時、洞爺丸をはじめ史上多くの海難事故があった津軽海峡を南北に貫く世界一の海底トンネル「青函隧道」は、実はまだ完成していませんでした。

 未だに覚えているのは、本作の中で「このトンネルを新幹線が走るようになる」「いや、新幹線はまだ先だろうが」といった台詞があり、あれから三十四年、全工程に於ける殉職者三十四名を出した青函隧道開通から二十八年の月日を経て、ついに北海道新幹線が開通したのです。

 これまで事故を連発させてきたJR北海道に新幹線を運用させて大丈夫なのかという一抹の不安はありますが、札幌駅までの全区間開通を平成四十三年(グレゴリオ暦2031年)に設定し、今は亡き先人たちを含む多くの人びとの悲願を乗せ、既に走り出しました。お祝い申し上げます。

 http://diamond.jp/articles/-/6229
 ▲週刊ダイヤモンド:新規参入は断固阻止!! 保育園業界に巣くう利権の闇

 さて、国鉄時代から民営化された現在に至るまで、元来はたらく私たちが不当に扱われないためだったはずの組合活動は、すなわち「反体制」から「反日」へと変遷する破壊活動の温床でした。邦画史を学ぶ上で避けられない東宝争議(昭和二十一年~二十五年)もまた、日本共産党員の山本薩夫監督らが煽りに煽った組合活動の顛末だったわけですが、東京都二十三区内の公立保育園までもが共産党系労働組合の強い影響下にあり、既得権を死守しているようです。

 七年前に配信された上記週刊誌記事では、公立と私立、認可と認可外の表現が混然としていて分かりにくいですが、認可外はともかく認可の中にも公立公営の保育園と、公立民営、私立の三種類があります。

 このうち公立公営の職員は、基本的に公務員になりますから、学習院大学の鈴木亘教授の指摘通り保育士の平均年収が八百万円を超え、役所の管理職に当たる園長に至っては約千二百万円ということになるわけです。

 公立公営保育園の保育士には簡単になれないようで、まずここの制度改定を行わない限り、安倍晋三首相が提唱してきた問題を解決できません。つまり、共産・民主党系の公務員組合が巣食う利権の闇を叩き潰さなければいわゆる「待機児童(待機親)問題」は解消しないのです。

 また、業界三団体(日本保育協会、全国私立保育園連盟、全国保育園協議会連盟)も、日保協から独立した日本保育推進連盟が自民党の支持団体とはいえ、失礼ながらやっていることは社会主義的な利権の囲い込みに過ぎません。

 本来自民党も東京都の舛添要一知事を何らかの形で処分しなくてはなりませんが、目下「保育園落ちた 日本死ね」に湧く野党らこそ自分たちに向けられた矢であることを自覚すべきではないでしょうか。

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『保育園の利権に共産党の影』に1件のコメント

  1. きよしこ:

    人間のいるところ利権ありですが、日教組も当然ながら、保育を人質にすることだけはどうしても容認できません。「日本死ね」に狂喜する人間たちが舛添都知事を全く批判していないのを見れば、あの書き込みが結局何を言いたかったのか、イヤというほどわかってしまいますね。