露国機はどこで撃たれたか

皇紀2675年(平成27年)11月26日

 http://www.sankei.com/entertainments/news/151125/ent151125……
 ▲産經新聞:昭和代表する映画女優、原節子さん死去 「お嬢さん乾杯!」「青い山脈」「東京物語」…

 ああ、覚悟はしていたけれど……。わが国を代表する役者のお一人でありながら昭和三十八年、小津安二郎監督の死去と同時に引退していた原節子さんが、九月に亡くなっていたそうです。衷心よりお悔やみを申し上げます。

 この人ほど美しい女性はいない、とつくづく思ったものです。『晩春』から『小早川家の秋』まで小津映画の全てに於いて大好きでした。ほかによかったのは、山本嘉次郎監督の『ハワイ・マレー沖海戦』や吉村公三郎監督の『安城家の舞踏会』、黒澤明監督の『白痴』、成瀬巳喜男監督の『めし』や稲垣浩監督が苦労させられた『日本誕生』の天照大神に至るまで、原さんなくして日本映画は成立しただろうかと思わせるほどだったと申して過言ではありません。

 報道姿勢に問題があると指摘されることの多い新聞社や雑誌社らが、よくそっとしておいてくれたとも思います。五年前、高峰秀子さんが亡くなった時も(長らく役者の仕事は一切断っておられたのに)あまりにショックでここに何も書けませんでしたが、原さんは、私たちファンとの間にちょうど良い時間を作っておいてくださったと思います。

 今はその時間がありませんが、とても『東京物語』を観たくなりました。

 http://www.sankei.com/world/news/151125/wor151125……
 ▲産經新聞:【露戦闘機撃墜】プーチン露大統領の逆鱗に触れる 実現遠のくロシアの孤立脱却 トルコ利害軽視のツケ

 とまぁそんなわけで、きな臭い話をする気分では全くないのですが、トルコとの日土関係が第一であることを前提としても、米国の情報当局から入った話では、露国機が土国軍にシリア領空で撃墜されたのは間違いないようです。

 露国機が土国領空に入ってしまった時間はごくわずかであり、ほとんどシリア領空を飛んでいていきなり撃ったとすれば、エルドアン大統領がシリアの統治安定に関する実行力を代わりに見せねばなりません。「露国が嫌い」では(日土関係を考慮すれば「よく分かる」と申したいところですが)済まないのです。

 それより、この混乱も何やら創出されたもののような気がしてなりません。

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『露国機はどこで撃たれたか』に1件のコメント

  1. ゆき:

    ロシアがなぜ急にISISに対して爆撃をすることになったのか。ウクライナで手いっぱいなのに。ある報道では、石油価格の下落で米国制裁に加えて原油収入も落ち込み経済悪化の一途をたどるロシアが、打開策として競合する中東を更なる混乱に陥れて、原油の価格を思う方向に持って行きたいらしい。ロシアに大義などあるはずもなし。ISIS以外の反政府軍を支援する米国はトルコ系住民を叩くロシアに反感を持つトルコとは同じ気持ちだ。イランを筆頭とするシーア派には屈したくないサウジとクルドの独立を可能にするアサドシリアの勝利には絶対反対のトルコの気持ちがこの撃墜に象徴されているようだ。欧米で何が起ころうとシーア派とスンニー派の引くに引けない終わりなき戦争があるのみだ。