日本の国家像まさに分水嶺

皇紀2675年(平成27年)8月5日

 http://www.sankei.com/premium/news/150803/prm150803……
 ▲産經新聞:【野口裕之の軍事情勢】見分けがつかぬ中国共産党と日本の野党による集団的自衛権批判

 中谷元防衛相に資料の棒読みをさせてしまうような参議院特別委員会の議論は、野党がどこもかしこもふがいないことを露呈しています。国会前で大声を上げている人たちより発言の程度が一歩も出ていない国会議員など必要ありません。

 参議院は「良識の府」と言われたところです。恥を知りなさい。

 この産經新聞社配信記事も言わんとしていることは分かりますが、特に「左翼野党は、国際社会を武力をもってかき乱す中国も、北朝鮮も、ロシアも眼中になく『日本は世界で一番アブナイ国』と断定している」(原文まま)の部分について申しますと、英国と米国が抜け落ちていると指摘せずにはいられません。

 今日に於ける中東の混乱は、簡単に申しますとまず一義的に英国の無責任が原因であり、二義的に米国の介入が原因です。何度も申しますが、安倍晋三首相がホルムズ海峡の危機事態想定ばかり口にするたび、わが国のシーレーン確保という次元とは全く別の「混乱のさらなる創出」に加担したがっているようにしか考えられません。

 これがわが国の安全保障法制、本来は日本国憲法(占領憲法)の問題に切り込む必要性の議論を著しく妨害しているのです。わが国は英米と連携はしても、英米のような国にならなくて構いません。目下の議論は、日本を強くするどころか弱くするのです。

 一体わが国をどのような国家にするつもりなのか、それを与党も野党もまるで提示していません。経済大国としての地位を守るために交渉力を高めるのか、それとも交渉の背景に必ずなければならない軍事力を捨て去るかわりに国民生活は今より貧しくなることを正直に述べ、そのような国家を目指すと謳うのか、問題はそこなのです。

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『日本の国家像まさに分水嶺』に2件のコメント

  1. 心配性:

    >安倍晋三首相がホルムズ海峡の危機事態想定ばかり口にするたび、わが国のシーレーン確保という次元とは全く別の「混乱のさらなる創出」に加担したがっているようにしか考えられません。

    本当に、どなたか総理を諌めてくれないものですかね?
    存立危機事態概念そのものがツッコミどころ満載な上に、その例として挙げられている「ホルムズ封鎖」が著しく蓋然性が低いときていますから、来る日も来る日も、野党の集中砲火を浴びる形となっています。(総理はマゾでしょうか?)
    当初から“ホルムズ連呼”はやめるべきだと思い、また訴えても来ましたが、総理の耳には全く届かないようで、昨日も「ホルムズ」を繰り返されたようです。

    イランの大使も記者会見の席で不快感を示しています。
    「ホルムズ封鎖は非現実的であり、日本企業はイランでの商売にもっと積極的になって欲しい」と。
    また、この記者会見の後にも、日本のマスコミのインタビューを受けて同じような事を仰っていました。
    総理が連日「ホルムズ海峡」を連呼するせいかどうかは知りませんが、革命防衛隊の海軍司令官とやらもアメリカを名指しし、「アメリカには負けんよ!」と批判していましたね。

    そもそもイランとの関係が比較的良好で、互いに航路の安全確保を謳う日本が、なぜ、一人「イラン戦争」を望んでいるかの誤解を与えねばならないのでしょうか?

  2. ゆき:

    米国議会で、制裁解除法案が通れば、イスラエルの悪あがきも幕を閉じて、共和党を使っての
    工作もネタニヤフも諦めねばなるまい。しかし、通らなくて大統領が拒否権を出して終わりかと言うとまだ
    議会がひっくり返すチャンスがある。米国の協力なしにはイスラエルはイランにミサイルを飛ばす能力がない。この秋まで各国が米議会の動きを注視することだろう。安倍がバーレ‐ンの海賊に向けた多国籍軍活動に日本を参加させた張本人で、米国の操り人形であることには間違いがない。裏には共和党元ネオコンがいると踏む。嘘の多い人物でもある。野党が碌でもないから、こんな愚かな首相が出てきただけだと思う。