調布飛行機事故を受けて…

皇紀2675年(平成27年)7月28日

 http://yukan-news.ameba.jp/20150726-65/
 ▲夕刊アメーバニュース:調布の飛行機事故を受けオスプレイの危険性説く人物

 この種の低次元なことを言いだす人は必ず現れると思っていました。それが民主・社民党系か、或いは日本共産党系かは分かりませんでしたが、早くもやらかしたのは東京都稲城市の遠藤くに子元市議会議員という共産党系の人物でした。

 まずは、調布市で発生した軽飛行機墜落事故で亡くなられた方に衷心よりお悔やみを申し上げ、けがをされた方や怖かったに違いない周辺住民の皆さんにお見舞い申し上げます。

 痛ましい事故が起きたことを自らの政治信条に絡めて語り上げるのは、決して「不謹慎」と片づけられるものと限らず、人間は考える生き物ですからその内容によるでしょう。

 遠藤元議員がとんでもないのは、つぶやかれた「欠陥オスプレイもやっぱり危険では?どれくらい死傷者でるのだろう?逃げる時間あるのか?大惨事」という部分にあふれる無知蒙昧と無神経ぶりです。

 第一に、在日米軍に配備された海兵隊型オスプレイと、事故率の高さを指摘されている海軍型オスプレイは別物平成二十四年七月三十日記事参照)であり、よく調べもしないで「欠陥オスプレイ」などと不安を扇動してはいけません。

 第二に、地方議員だったわりには「死傷者でる」「大参事」などと煽るだけで住民目線に全く立っていないことが分かります。むしろ事故に興奮さえしているようです。この事故を自らの政治信条に無理矢理つなげようとする政治家、または政治活動家の汚い心理が明け透けで、だからこそ読者からクレームがついたと本人は理解しなくてはなりません。

 その上で申しますが、例えばJR西日本福知山線(宝塚線)の事故が発生した時、誰も「こんなところに線路を敷いた旧国鉄が悪い」「電車は危険」「線路をなくせ」とは言いませんでした。それがいかに莫迦莫迦しいことか、少し考えれば分かるからです。

 私たちの暮らしは、自動車や鉄道、飛行機や船舶などの発展によって支えられており、それらが事故を起こして人を殺せば悔しいし腹立たしいに違いないのですが、いかに事故が起きないようにするかを考えてきたのが人類なのです。

 民用の調布飛行場も軍用の普天間飛行場も条件はあまり変わらず、あれらが駄目なら羽田も成田も伊丹(大阪)も駄目でしょう。まして羽田空港では、離着陸機の増便を目的として都心上空を四百メートルで飛行する計画があります。

 どうせそこまで例示して政治的な議論を喚起するのであれば、東京アプローチの空域(羽田空港のレーダー管制室で担当する空域)以外の「横田ラプコン」と呼ばれる在日米軍横田基地管制の空域が残存する占領統治継続という現実について、私たちは改めて考え直すべきです。

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