なぜ台湾馬政権は抗日せず

皇紀2675年(平成27年)3月4日

 http://www.sankei.com/world/news/150303/wor150303……
 ▲産經新聞:台湾、「抗日戦勝利70年」の軍事パレード実施せず
 http://www.sankei.com/west/news/150303/wst150303……
 ▲産經新聞:【和歌山正論】「日中友好を信じた時代は終わった」 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦氏が講演

 台湾の真の独立を支援するため、或る方の仲介で私が城仲模元法務部長(元法相)とお会いしてから、もう六年になります。その後、独立に向けた実務を担当する台湾人と、いくつかの事項について確認しました。

 なぜ台湾は日米に易易と国交を断たれ、中共にその地位を奪われてしまったのか(※注)という問題に於ける国際法上最も有効な答えです。(※注=米国には台湾関係法がある)

 大東亜戦争で米国をまんまと抱き込んでわが国と戦った中華民国国民党は、戦後の国共戦争で共産党軍に敗れ、台湾に逃げ込んだわけですが、それが理由ではありません。

 台湾の独立が砂上の楼閣と化したのは、中華民国国民党が台湾を領土とする国際法上有効な条約の類いを一切持たなかったからです。いわゆる「国民投票」すらされていません。

 しかし、国民党は修正以前の正しい歴史を当事者として知っており、大日本帝國と戦ったのは自分たちだと主張します。当たり前です。

 それでも今ごろ「抗日騒動」を起こさないのは、中共の一部などではないからであり、仮にも中台統一を呑んでしまえば、台湾皇民化以来の繁栄のすべてを失いかねないと国民党も知っています。

 露国の戦略がまったく見えておられない宮家邦彦氏の講演ですが、それでもさすがの大先輩であり、「国際政治をやるときには今の価値で戦い、伝統を普遍的価値で説明できないといけない」というお言葉は、確かにその通りだと私も痛感してきました。

 台湾問題は、まさにわが国の占領憲法(日本国憲法)問題に直結し、露国との講和に伴う千島列島と南樺太の領土問題とも無縁ではありません。これらに関連する打ち合わせを、私は台湾人や米国人とこれまで数回にわたって行ってきたのです。

 国民党馬政権のこのような動きは、彼らがまったく意識していなかったとしても、わが国の自立や台湾の真の独立、南支那海で越比各国が中共に悩まされている問題の解決に一役買います。私たちはそれを目指しているのです。

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