日朝交渉進展で焦る韓国

皇紀2674年(平成26年)6月2日

 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/30/……
 ▲朝鮮日報(韓国):拉致再調査:日朝接近に韓米中は困惑

 北朝鮮による日本国民拉致事件の全面解決を目指すわが国は、日朝国交回復のための交渉開始に乗り出した北朝鮮と、ようやく事態打開の動きを本格化させました。

 先日も申しましたが、これは北朝鮮が中共との関係を悪化させたために、日米との関係修復に方針を切り替えたことが背景にあり、ともすればわが国と北朝鮮で(中共と組んだ)韓国を挟み撃ちにすることになるかもしれません。

 この朝鮮日報の記事は、韓国政府や対日政策の研究家がその事態を見据え、焦っているのがよく分かります。「米韓中が困惑している」といいますが、本当に困惑しているのは韓国だけです。

 北朝鮮は、日朝の接近を嫌う中共が協力的に転じることをも望んでいるかもしれませんが、もう一つ以前から私が指摘してきたのは、日露関係を緊密にした安倍晋三首相を北朝鮮は頼りにするだろう、ということでした。

 何度も申しますが、露中の蜜月関係など存在しません。クリミア半島の露編入と、中共が南支那海で企む力による領土・領海変更は、まったく別次元のことです。露国は、決して中共を支援しないでしょう。日露の新たな関係構築は、まだ終わっていないのです。

 米国は、日朝交渉の進展を逐次わが国から報告される限りにおいて、日本独自の対朝制裁の解除には反対しません。むしろ北朝鮮を完全に中共から切り離し、従前の露中分断政策とともに優先してこそ、米国は中共との新大国間関係(G2)を唱えてきたのです。一つの考え方としてG2は、中共をこれらの国から孤立させるための戦略でした。

 ですから、中共に接近した韓国は、間違いなく日米から梯子を外されます。日米同盟に勝る米韓軍事同盟が終われば、わが国は米国の了解を得て韓国を切り捨て、ようやく島根県竹島を取り返せるのです。

 一方、北朝鮮の核兵器開発ですが、中共に照準を合わせるものに置き換えれば、G2提唱の裏で米国は、実のところ問題にしないでしょう。私たちも米国もふり払わなければならないのは、中共主導で韓国が実働部隊と化した「歴史問題をネタにした日米分断工作」です。

 そして、本当にわが国にとって難しいのは、国際的な資金需要にも影響する日露交渉なのです。

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