中共軍幹部の発言のウラ

皇紀2674年(平成26年)5月20日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140516/amr140516……
 ▲産經新聞:「中国が問題を創出しているのではない」 中国軍総参謀長が米で日本、ベトナム批判

 訪米した中共共産党人民解放軍の房峰輝総参謀長は、マーティン・デンプシー統合参謀本部議長との約五十分間の共同記者会見で、大部分を日本批判に費やしました。

 彼は、「亜州の安全を脅かしているのは日本(?)であり、再び米中(??)が手を組んで日本の『軍国主義』(???)を叩き潰すべきだ」と述べていますが、誰の目にも「頭のおかしな発言」であることに間違いはなく、ここまでおかしいとかえって異常と思われるだけだ、と考えるのが正常でしょう。

 しかし、房総参謀長はすべて分かった上で発言しているばすです。

 デンプシー統参議長は彼に対し、ヴェト・ナムやフィリピンに対する挑発行為をやめるよう、この場で繰り返していますが、中共は昨年末からわずか三ヶ月前まで日米関係が悪化していたことと、四月のバラク・オバマ大統領の訪日までに日米関係がよくなったことを知っています。

 まず悪化した理由は、安倍晋三首相の靖國神社参拝時期をめぐって、ジョー・バイデン副大統領が恥をかかされたためであり、よくなった理由は、三月に入って露国のウラジーミル・プーチン大統領によるクリミア半島への介入(併合)表明に起因し、米政府は「安倍日本」より露国のほうがはるかに許せなくなったためです。

 房総参謀長は、国防総省を含む米政府および連邦議会内の親中派に対し、「安倍日本が許せなかった感情を思い出せ」とでも言っているのでしょうか。とにかく、彼はこの莫迦げた発言の形をとって、「日米関係に再び亀裂を走らせようとすることを、中共はまったく諦めていない」と表明したのです。

 そこには、安倍・プーチン両首脳が構築した日露関係の破壊と、露中(本当はエネルギー)連携にとって最大の障害である日米関係の破壊をもくろむ作戦が見えており、そのためであれば、たとえ「異様なまでの他国へのなすりつけ」「己の所業の恥ずべき棚上げ」発言であっても構いません。これが中共のやり方です。

 米国は、露中に反撃していません。もはやオバマ政権では無理ですから、わが国が本物の憲法(大日本帝國憲法とその改正)を取り戻すことについて、いよいよ米国が「お願いします」と言わなければならない時が来ているのです。

スポンサードリンク

Comments are closed.