中共の国際観艦式が中止へ

皇紀2674年(平成26年)4月16日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140415/chn140415……
 ▲産經新聞:中国が国際観艦式を中止 マレーシア航空機の捜索活動優先? 米国の“抗議”が影響か

 今月下旬に中共山東省青島で開催予定だった国際観艦式について、私は三月三十一日記事で「もし日米が不参加となれば、中共は間違いなく『孤立』を自己演出」するだけだと指摘しました。

 わが国政府は北京政府に対し、海上自衛隊にも招待状を出すよう要求していたにもかかわらず、彼らがこれを拒否したことから、米海軍も艦船派遣を見送り、中共にとって本当にみっともないことになってしまったのです。

 しかし、外交・安全保障の情報戦は、米国防総省に絞って申しても日中が激しい綱引きをしている状態で、北京政府には「何だかんだ言ってわれわれを刺激しないだろう」という慢心があり、わが国政府には「日米同盟を守ってくれるはずだ」という楽観論があったに違いありません。

 中共の一部慢心は、すなわちそれだけの「親中」工作を国防総省にもしているということの表れであり、よってわが国には根拠薄弱な希望や期待しかないのです。

 米太平洋艦隊のハリー・ハリス司令官は今月九日夜、豪州戦略政策研究所の会議で中共を痛烈に批判し、日中関係について、「中共が隣国を虐めている」と発言しました。(豪州紙「ジ・エイジ」十日記事参照

 確かに太平洋防衛の現場は、日米が強固に連携しています。ましてハリス司令官は、神奈川県横須賀市のご出身です。それでも、わが国政府に「慢心」するだけの何かは他にありません。

 私たちは、国際観艦式の中止というだけで中共を笑うに足らず、やはり占領憲法(日本国憲法)の有効を信じている限り、尽くす手もほとんど持ち合わせていない現実をまず知るべきです。

スポンサードリンク

Comments are closed.