朴大統領は窮地に陥った

皇紀2674年(平成26年)3月27日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140326/kor140326……
 ▲産經新聞:“悩める韓国・朴大統領”の演出か 首脳対話の出席決定もギリギリ

 二十五日記事でも申しましたが、今回の日米韓首脳会談は「安倍晋三首相が米国を利用して韓国を引っ張り出そうとした結果」として実現し、朴槿恵大統領はバラク・オバマ大統領に出席を促されて「断わる」という選択肢が事実上ありませんでした。

 安倍首相が韓国語で挨拶してまで朴大統領を気遣ったように見えたことに対し、ともすれば「やり過ぎだ」「本当は親韓派だろう」という批判もあろうかと思いますが、これは実は朴大統領ではなくオバマ大統領に向けたアピールです。

 昨年一貫して申したように、安倍首相は「日韓関係の悪化を牽引しているのは韓国のほうだ」という演出を続けており、そのために親書を託した特使の派遣や、日韓首脳会談開催の打診をし、今回も努めてにこやかに語りかけました。

 ですから最初の握手こそ笑顔で応じたものの、会見中は挨拶されても目も合わさなかった朴大統領の完全なる敗北です。国内向けに、これまたこうする以外の選択肢が事実上なかったのでしょうが、中共にすり寄って「反日」に依存した彼女は、会談前から既に八方塞でした。

 本来であれば朴大統領の態度は、仮想敵国または国交のない相手の首脳に対するものであり、例えば訪朝した小泉純一郎元首相が金正日総書記(当時)に決して笑顔を見せないようにしたのと同じです。

 オバマ大統領がどこまで認識しているかは確認出来ていませんが、少なくとも太平洋防衛を担う日米の防衛当局は今ごろ、朴大統領の態度を問題視しているでしょう。これは(占領憲法下のわが国は法的問題を抱えていますが)日米韓の軍事的協力関係を根底から否定する態度です。

 それが誰の目にも明らかになったという点で、今回の会談は有意義でした。

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『朴大統領は窮地に陥った』に1件のコメント

  1. C:

    日中韓首脳会議でのおのおののやり取りはそれぞれ含みはあるでしょうが、どうでしょうかまずオバマ大統領自体がアジアよりヨーロッパに目が行っているし、東アジアを知らないんではないかと思うのでそれに対してアピールをしてもピンときていないように思うのです。
    それと韓国と中国が世界各地、機会があれば政府、民間こぞって反日プロパガンダをして日本の過去のイメージを作り上げました。
    それに対して安倍氏がテレビで韓国に微笑んでもなんか悪い事をしたのでこれから仲良くして下さいという絵にしか見えないのです。
    という感想をもちました。