JR北海道に潜む破壊活動

皇紀2673年(平成25年)12月25日

 http://diamond.jp/articles/-/43640
 ▲週刊ダイヤモンド:労組同士でも対立が先鋭化 JR北海道の底知れぬ病巣

 ダイヤモンド社は、JR函館線の脱線事故を端緒に約二百七十箇所もの線路異常が発覚したJR北海道の実態を取材しています。そこには労働組合の醜い正体が暴かれており、最大規模のJR北海道労組(旧国鉄動力車労組の流れを汲むJR総連系)と、JR北労組(総連から旧鉄道労組が脱退して出来たJR連合系)、国労道本、建交労道本部の四つもの組織が存在し、しかも相互に対立しあっているというのです。

 JR北は度重なる業務改善命令を受け、平成二十三年九月には中島尚俊社長(当時)を自殺に追い込みながらも、何ら改善しないまま人を乗せて事故を多発させ、ついに業務停滞を目的とした破壊活動(サボタージュ)がバレました。

 彼らは、二十年十一月から飲酒検査(アルコール検知器の導入)を呼びかけられながら、組合員比率約八十四%を誇るJR北海道労組が拒否を表明し、JRの中で唯一検査が義務づけられない異常事態に堕ち、昨年になってようやく改善されたものの、自動列車停止装置(ATS)が壊されていた件の社内調査でも運転士を聴取の対象から外すと言い出していたのです。

 結局は三十歳代の運転士が故意に壊していたことが判明しましたが、僅か十五日の出勤停止で保守修繕部門へ異動になっているというではありませんか。

 そもそも菅義偉内閣官房長官が十一月二十二日の定例会見で「処分が軽すぎる」「あり得ない」と批判していますが、JR北は全くお構いなしです。ダイヤモンド社の取材に対しても、広報部が「社内で問題にならなかった。問題視しているのはマスコミだけ」などと開き直ったようですが、沿線の道民は本当に問題視していないのですか?

 この惨状に、国土交通省はJR東日本から人を送ったというのですが、もうはっきり申しましょう。極左の巣窟から極左の巣窟へ、適当な管理職を数人送っても何も変わりません。たとえJR東海に依頼しても、東海の社員がとてつもなく辛いだけでしょう。

 中核派や革マル派の潜入は、JR北やJR東の労組に対して特に疑われてきました。もっと申せば、JR東海だけがその疑惑をかろうじて免れていると申して過言ではありません。

 JR北ではそんな彼らに業務の主導権が奪われており、保守点検や安全管理の殆どが労組主導です。このようなこと自体が社としてあり得ません。しかも、その中が四つに割れて激しく対立し、日常的に社員間の意思疎通は図られず、責任の所在も互いに擦りつけ合っています。

 公共運輸の安全を破壊活動家に委ねるなど、絶対に許されないことなのです。彼らは、はたらく者が不当な扱いを受けないための組合ではなく、労働しないための組織であり、極左政治活動の動員が目的になっています。

 目下捜査当局がJR北を監視しており、実態はかなり掴まれているでしょう。それを元に政府はJR北の改組も検討すべきです。道民や他都府県からの出張、観光客らの生命に関わります。私たちが要望しましょう。

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『JR北海道に潜む破壊活動』に2件のコメント

  1. :

    正直で、仕事に対しても誇りを持って忠実であることが日本人の特性だと思っていました。
    こんな恐ろしいことが実際に起こっていたんですね。
    安全第一であるべき公共交通機関で、社員による破壊工作なんて考えられないです。

    今は、沖縄の基地反対運動のプロ市民のイメージから、労組というものに良いイメージが
    ありませんが、ネットで真実を知らなければ単なる労働者の権利を守るための組合という
    認識しかなかったと思います。
    こういった労組という組織を利用した左翼の裏の顔を暴いて世間にさらす役目の新聞テレビ
    も同じく左翼では、本当に絶望的です。

    都内に住んでいた頃、しょっちゅう信号トラブルとか故障とかで電車が遅延していましたが
    実はそれも故意によるものだったのかもしれませんね。

  2. ブナの木:

    昭和40年代に猖獗を極めた極左労働運動の亡霊がいまだに生き残っているのですね。当時の国鉄、郵政、林野などで多数派を占めていた極左労組は、現場の管理職を団体交渉(実質は大衆団交)等でつるし上げ、職制を骨抜きにして職場を実態上支配していました。
    北海道の林野(営林署)の例では、団交、安全衛生委員会等を通じて組合の要求を突きつけ、いかに労働時間を減らすか(いかにサボルか)に懸命で、「要員不足で安全が確保できないから人を増やせ(組合員を増やす目的)」の要求ばかりしていたし、選挙となれば当時の社会党、共産党の応援に懸命(勤務時間中でも組合ビラづくり等)でした。違法ストの連発、部屋が暗くなるほどの窓ガラスへのビラはり、他の労組員(裏切り者扱い)への村八分、嫌がらせ(付き合いの禁止ばかりか話もするな等)等ひどい実態でした。職場を少しでも正常化しようとする現場管理職は狙い撃ちでつるし上げにあい、無力化されてしまいました。
    JR北の現場も極左労組が支配し職制がマヒしていると思われます。故意にATSを破壊した者が懲戒免職にもならないのは、いかに極左労組が主導権を持っているかを示しています。政府が相当な覚悟で全面に出て改革に取り組まなければ、不当な労組支配を打破できないと思われます。