移民政策の誘惑に負けるな

皇紀2673年(平成25年)2月10日

 本日は旧暦の元日です。明治五年よりわが国でも導入された現行の暦は基督教に基づくグレゴリオ暦であり、元来私たちには文化的関係がありません。亜州にはいまだ旧正月を祝日とする国がたくさんありますが、私たちも改めて皇紀二千六百七十三年の幕開けを祝いましょう。

 いわゆる「新暦」の採用は大日本帝國近代化のうちの一つであり、当時の財政状況とも関係していました。この影響を受けたのが、本年は明日に控える紀元節の制定です。

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 http://www.47news.jp/CN/201302/CN201302……
 ▲47NEWS(共同通信):シンガポールが移民拡大 少子化で、日本教訓に

 星国政府高官は六日、移民受け入れの大幅拡大政策に踏み切った理由について、少子高齢化の進むまま経済を低迷させてきた日本の無策を教訓にしたなどと述べました。

 これはとんでもない大間違いです。わが国の経済が低迷してきたのは、その場しのぎの社会福祉政策はもとより、いわば「土地」という「資源」以外のものを失い、或いは手にしようとしなかったからに他なりません。

 農地だった土地を不毛な更地(休耕田、耕作放棄地)にし、近海に眠る海底資源の埋蔵量を調査・採掘しようとしてこなかったことに加え、泡沫経済の崩壊以降給与・物価下落(デフレーション)に身を任せ、プラザ合意から一貫して極端な円高をただ受け入れてきたのです。

 わが国はその人口と資産規模に対してあまりにも経済がまわっていなかった、または守備だけで攻撃のない野球をしているようだったと言わざるを得ません。また、高齢化がすなわち経済規模を縮小させるという思い込みもやめるべきです。

 私は海外からの観光客誘致とは別に、移民受け入れに以前から反対してきました。米国のような新興の移民国家はともかく、欧州やわが国のような伝統国家は移民との相性が悪いのです。そのため、すでに独国などが移民政策の失敗を認めています。

 しかも加州に於いてまでも、昨年から特に中共人移民に対する厳しい規制が敷かれ始めました。まるで人間を物のように移動させて経済を活性化させようとする独善的な国家的政策は、結局のところ社会不安を招き、まして生活保護制度を悪用する在加中共人の多発で財政が悪化し始めたのです。

 星国は新興の分裂都市国家ですから、政府は何とかなると考えているのかもしれませんが、おおよそ顛末は見えています。移民政策という誘惑に対して我慢できなかった国家はいずれもことごとく失敗したのであり、わが国は決して負けてはなりません。

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『移民政策の誘惑に負けるな』に2件のコメント

  1. matu:

    新年おめでとうございます
    初代神武天皇が橿原の地で2673年前建国の詔を詠まれたのですね。
    まだ寒いとはいえ、日々日差しが明るくなり「新春を祝う」という先人の文化が分かります。陛下の新春祭祀も今日のように新月の明け方でなければならなかったのではないかと思ったり・・。
    「朔(ついたち)の日は、月が太陽と同じ方向にあって昼間の空を渡るのだそうでございます」

  2. violet:

    移民で経済活性化なんてありえません。あまねく行政コストの増大、社会の不安定化を招くだけです。

    安易に移民を受け入れると、社会のセフティネットが完備していない国から日本が駆け込み寺になる可能性もあります。特亜からの移民・留学生は厳しく制限すべきです。