元自民が赤旗で安倍批判
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130126/stt130126……
▲産経新聞:国賊か!? 「赤旗」で“日本叩き”に加勢した自民党元重鎮
自民党幹事長や官房長官などを歴任した加藤紘一前衆議院議員が、二十日付けの日本共産党機関紙「赤旗」に登場し、安倍晋三首相がいわゆる「河野談話」の見直しに言及したことを徹底的に批判しました。
またぞろ申しますが、赤旗の編集方針は明らかに朝日新聞社より健全です。しかしながら今回の問題は、加藤前代議士の行為が私たち国民(選挙に於ける有権者と申してもよい)に対する冒涜と背信に当たることに他なりません。
先の衆議院議員総選挙では俗に言われる「一票の格差」問題が取り沙汰されましたが、これを解消するには現行の小選挙区比例代表並立制から全国一区比例制に改正する他なく、ならば大いに問われるべきは「政党政治は機能しているのか」という大前提でしょう。
加藤前代議士のような政治家が自民党にいたからこそ、政党政治は機能不全を起こしたのです。自民党公認だった者が平然と共産党機関紙で、こともあろうに自党輩出の首相を事実歪曲の上誹謗するとは一体何事でしょうか。
前回選挙で党山形県連に立候補を反対され、落選したことで、ご自分の中では「もう自民党なんか知らない」というおつもりかもしれませんが、何の説明もないまま共産党機関紙に登場するのは、再度申しますが国民に対する冒涜と背信です。逆に共産党員は決してこのような真似はしません。
書かれている内容にも問題があります。日韓併合条約発効下に於いて現日本側が現韓国側の女性を強制的に慰安婦として、しかも従軍までさせたという証拠は一切発見できず、根拠未確認の韓国人女性数人による発言のみを内閣が採用してしまったにもかかわらず、加藤前代議士は元官房長官という立場を悪用して「あたかも証拠を発見していた」かのように述べました。
現職のころから外務官僚時代の「屈中」思想を継続して発言を繰り返し、河野洋平元官房長官や福田康夫元首相らとともに自民党という政党を著しく判りにくくした政治家でしたが、元官房長官が手前勝手に捏造した回顧録を共産党に書かせるとは、悪い冗談にもほどがあります。
共産党は結党以来大きく掲げる主張がほぼ首尾一貫していると言えますが、それ以外の政党はどこもかしこも自民党と同じ程度に過ぎません。仏国由来の真正左翼がないまま国家破壊活動を「左翼」、反共産主義を「右翼」とした程度のわが国政治は、今一度大きく見直されなければなりません。その作業は選挙や請願、陳情によって私たちにできることなのです。