皇室以外に信じられるもの

皇紀2672年(平成24年)12月23日

 十二月二十三日は、今上陛下御生誕の日です。天皇弥栄。

 http://www.kunaicho.go.jp/event/sanga/sanga02.html
 ▲宮内庁:天皇誕生日一般参賀要領

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 天皇陛下は二十一日、まもなく最後を迎える野田佳彦首相らを午餐会に招かれ、公務に精励したとされる(極めて疑わしいが)状態を指して閣僚たちを労われました。彼らは恥ずかしくなかったのでしょうか。

 どんな莫迦にでも温かい御言葉をかけられるのが天皇陛下であらせられ、莫迦に権力を掌握させてしまった私たちはとても救われるのですが、この世でまともなものは「皇統」しかありません。自然と生命の継承以外に間違いのないものはないのです。

 すなわち他のものはすべて間違いか或いは間違う可能性を孕んだものであり、手放しに盲信できるものなど何一つありません。自分自身もそうであり、だからこそ「祭祀」に立ち返ってわが国を見つめなおすしかないのです。現世個人の理性が絶対に正しいなどということはありえません。

 昨日記事で、次期政権を担うであろう自民党の安倍晋三総裁の足を引っ張っているのが創価学会(公明党)と自民党の石破茂幹事長ではないかと指摘し、早速政権公約の実行が怪しくなったことを批判しましたが、コメント欄には「サヨクとアカに占拠されたマスゴミならいざしらずせっかく長らくお気に入りで拝読しましたが残念」などと書きなぐられてしまいました。

 本当に私のブログを長く読んでくださっていたなら、これほど莫迦げた反応はなされないはずです。この方は(占領統治体制保守か真正国体保守かは不明だが)ご自分で安倍総裁を熱烈に支持する保守派を自覚されているようですが、ならば私に向かって嫌味な別れ言葉を叩きつける前に安倍総裁を助けてやってください。記事の中で私はそうお願いしたはずです。

 いわゆる「保守派」がこのようにして安倍首相を甘やかすから前回の安倍政権は長続きしませんでした。安倍政権を潰した正体が朝日新聞社らだけだと思ったら大間違いです。保守派が中途半端に褒め殺したのです。

 たとえ俗に言う「左翼やその筋の工作員」に批判されてもやり遂げて欲しいことを貫かせるのが安倍総裁の本当の支持者だとは思いませんか。自分が誰に支持されて首相になれたのかを絶対に忘れさせてはなりません。報道各社がどれほど叩いても内閣支持率が上がっていくという現象を起こすことは決して不可能ではないのです。

 それにしても、皇室祭祀以外にこれほど盲信できるものがあるというのは私にとって不思議でなりません。皆が民主党への政権交代に奔った際もそうでしたが、そのように盲信する根拠が分からないのです。

 私はこれでも現実的選択として安倍次期政権に経済政策などの分野で少なからず期待しています。しかしそれは、占領統治期に入ってそうであったように「騙された」と言って終わることのできる盲信の類いではありません。占領憲法(日本国憲法)が有効だという理性論をまかり通す程度の保守論壇では、真正保守の政権を誕生させて国体を守ることはできない。

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『皇室以外に信じられるもの』に7件のコメント

  1. matu:

    すめらみこといやさか
    すめらみこといやさか
    すめらみこといやさか

    日本帝国は万世一系の天皇のしらすところなり (井上毅憲法草案第一条)

  2. 大迫 隆:

     先生のブログ毎日楽しみに拝読しております。
     石破幹事長、TV等で理路整然と説明される姿は非常に立派な議員さんだと思います。氏の実態は先生ご指摘の通りであろうと、昨日は密かに乾杯致しました。
     安倍総裁の選挙後の手の打ち方は迅速且つ的確で、のろまの民主党とは格段の差を感じます。マスゴミ共も、手ぐすね引いているでしょうが、痛快です。
     先生のお考えを貫き通してください。お願い致します。
     

  3. Kaori:

    「暗雲」という言葉などから安倍総裁への非難と取られ、
    今、安倍総裁を批判するのは反日マスコミ勢力への加勢、と取られてしまったのだと思います。そういった趣旨の情報が流れておりますので。
    参院選までは過敏に反応する方が多くいらっしゃると思います。

    遠藤氏が軽いお考えでないことをわかっていただけませんでしたかね。
    しかし遠藤氏のお考えがこの方のコメントに対する回答でよくわかったのも事実です。

    外交に関してはどういったカードでやり取りすれば成功するのか読めませんし、
    わからないので批判しにくいのが私の意見です。

  4. つちい:

    遠藤様

    いつもブログでは勉強させて頂いております。また、国想う数々の行動に深く御礼申し上げます。

    さて、早速ですが民潭工作員による分断工作にご注意くださいませ。

    「サヨクとアカに占拠されたマスゴミならいざしらずせっかく長らくお気に入りで拝読しましたが残念」と書き込んでいる人物は民潭員でしょう。

    所謂B層保守をターゲットに遠藤様を保守”ではない”と思い込ませ、貴ブログから遠ざけることを第一の目的とし、その先に遠藤様の行動に制約をかけるかことへの布石としております。

    >この方は(占領統治体制保守か真正国体保守かは不明だが)ご自分で安倍総裁を熱烈に支持する保守派を自覚されているようですが、

    では決してございません。ただの工作員です。遠藤様が仰るように、遠藤様のお考えを理解している者であれば、上記のような書き込みはしません。普段は貴ブログを訪れもせず、今回の機会を幸いにと小躍りして書き込んでいるのでしょう。

    他ブログでも既に警鐘が鳴らされております。繰り返しで大変恐縮ですが、読者の皆様に置かれましてもくれぐれも冷静に受け止められますよう。

  5. 五奈実屋:

    >彼らは恥ずかしくなかったのでしょうか。
    ・・というフレーズに引かれて、コメントさせていただきます。
    海外在住中に、天皇陛下、皇后陛下にお目にかかる機会が偶然ありました。
    とても緩やかな空気と、懐かしさと、、あと説明できませんが。。。
    皇后陛下とお話させていただきましたが、天皇陛下とはお話する勇気はありませんでした。。帰国して、「澱んだ水溜りの戦後教育」についてあれこれ考えました。
    東日本大震災直後、明仁天皇陛下がビデオを通じて国民に話しかけられたその御言葉に涙ぐんでしまいました。多くの日本人はあらためて皇室の存在の必要を感じられたのではないでしょうか。
    会見でおっしゃいました。「・・手術の後はその影響があり、テニスをしても走って球を打つという何でもない動作がうまくいきませんでしたが、最近は以前のように球を打てるようになったような気がしています。リハビリテーションというものが実に重要なものだと感じています。農業や漁業で体を動かして仕事をしている高齢者が被災生活で体を動かさなくなった時に体を壊すという話が実感されました。 」
    このように庶民の立場を考慮される、そのような存在は世界中探してもいらっしゃらないでしょう。
    多分、海外在住の日本人ならば、皇室について理解するのは容易だと思えます。

  6. 五奈実屋:

    追記:「9条」「基本的人権」を外すという新憲法法案が上がる予定のようですが。
    この件について明仁天皇陛下はどのように考察されるのかお尋ねしたい気がします。

  7. 読者:

     こんにちは。心労はお察し申し上げます。
     先日のコメント欄と本日の記事を拝読し、危惧していた事が現実になってしまったと痛感しております。
     小生は一週間前の自民党大勝の直後より、ランキング上位にある保守ブログ(敵失で大はしゃぎしていた)上にて警告して回りました。
    「今回の選挙結果により、創価学会・公明党との関係については最早これまでの様に『マアその件はいいじゃないか』は断じて許されない。全ての自民党支持者及び保守派に問わねばならない」と。
     コメント直後に決まって「意味不明の長文コピペ」が投げ込まれ、いくつかのブログでは小生の書き込みが何と管理人によって削除されたのです。(ブログ名はあえて伏せます)「工作員、恐るべし・・・」と思いましたね。
     数日後、政府の竹島式典に関する報道がなされた際にネット上での二度目の「異変」に気づきました。
     ランキング上位の保守ブログ(ネトウヨ系含む)のコメント数が異常に増えているのです。文体は微妙に変えてますが殆ど同じ内容でした。
    「いま安部総裁の足を引っ張る奴は保守分断を目論む工作員だ!
    今の内は公明党だって利用すればいいのだ」と。
     小生は呆れて反論しました。
    「保守分断を目論む工作員ってのは松下政経塾の事だと言って来たんだがな。もしかして君もか?」「公明党を利用って…本気で言ってんのか?自民党が利用し尽くされて言いなりになってきたのがこの12年ではないか!」と。
     前回以上の荒らしに見舞われ反論は諦めましたが、先日のコメント者
    で「長い事読んできたのに」という人は「批判的に読んでいた」のではないかと勘ぐってしまいます。
     ともあれ真正保守派は少数ゆえに苦難の道を歩まざるを得ません。
     かつて創価学会・公明党を批判していながら後に脅されたのか、一言も言わなくなった多くの自称保守派議員と同じになってはならないのです。