参加しなければという阿呆

皇紀2671年(平成23年)11月9日

 天皇陛下は6日、気管支炎の症状が重くなっておられたため、東京大学医学部付属病院に入院されましたが、その後も発熱が続いておられる御様子です。1日も早い御回復を心より祈念します。

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 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111108/stt1111……
 ▲産經新聞:与党PTかみ合わず 結論に至らず「首相一任」も
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111106/stt1111……
 ▲産經新聞:TPPで激論 民主・岡田氏「具体策ない反対は理解できぬ」 自民・石破茂氏「努力せずに外国悪いは間違い」

 何度も何度も警告しておりますが、環太平洋経済連携協定(TPP)について、日比谷公会堂にお招きをいただいて登壇した際にも「いかに危険か」という、ほんのわずかながら理由をご説明申し上げました。

 やはりこの問題で多くの点に言及された土屋敬之東京都議会議員と終了後にお話しさせていただいたのですが、どうやら自民党の安倍晋三元首相も参加に賛成らしいというので、何を考えているのだろうかと思います。

 民主党のTPP賛成派からは「野田首相の訪米用手土産」という説明にもならない下らない理由があがる一方、農家の戸別所得補償が自由貿易対策だったという口のきき方は絶対に許せません。

 自民党農政によって政策的に規模縮小させられてきたわが国の農業は、その国際競争力が実はとてつもないまま、戸別所得補償によってますます弱体化させられ、さらにTPPで潰されるというのですから、民主党には休耕田や耕作放棄地を田畑に復元する気は全くないのでしょう。

 「円(カネ)の切れ目が縁の切れ目」になった途端、私たちのうち7割以上もの臣民が餓死するほかなくなるような国家のまま「カネで買えばよい! 豊かなニッポン!」と語る(騙る)輩は、間違いなく詐欺師であり国賊です。言うことを聞いてはいけません。

 自民党のTPP賛成派も似たようなことを言っており、石破茂元防衛相は「日本は努力すべきだ。しないまま外国が悪いというのは間違っている」と述べましたが、何度でも申しましょう。たった20分で「プラザ合意」にひれ伏し、米国の貿易赤字を円で無償補填したような路線を保守したがる国賊が言ってよいことかどうか、よく考え、その大きな顔を洗って出直しなさい、と。

 とりあえず交渉に参加すればよいなどと彼らは言っていますが、野田首相が今交渉参加を決断したところで、参加交渉5カ国に承認されるまで3ヶ月以上かかり、もうその頃にはわが国が議論に加わるはずだった会議はありません。出来上がった協定にただ参加し、批准を宣言させられるだけです。

 政治家たちはその時、「やむをえない」「よい条件だと思う」と言うのでしょう。そうしてわが国はかつて大東亜戦争に敗れたのです。既に指摘したTPPの条文が持つ効力からして、占領憲法を2つも丸呑みする気か、と。

 http://endokentaro.shinhoshu.com/2011/01/post1815/
 ▲遠藤健太郎オフィシャルブログ:【明解】TPP阻止せよ! 製造業にとってもよいことは一つもない 米国政府の陰謀ですらない

 ちなみに、元の大日本帝國憲法の復原を確認するよう国会請願した私たちですが、参議院に提出される請願の紹介議員に、自民党に数少ない正統派の西田昌司議員が名乗り出て下さいました。心より感謝します。これで、ようやく国会決議への第一歩が仕上がりました。第二歩に向け、進みます。

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