李大統領に日本料理の理由

皇紀2671年(平成23年)11月8日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/111025/kor11102501……
 ▲産經新聞:訪米の李大統領晩餐会に日本料理 韓国で“失礼”と批判の声

 先月開かれた米韓首脳会談後の国賓晩餐会で、主催したバラク・オバマ大統領は李明博大統領夫妻に日本料理を出し、韓国メディアが「失礼だ」と批判したことが話題になっていました。

 2日の露韓首脳会談後の昼食会では、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領が李大統領に伝統的な露国料理を食べさせたようですが、なかなか韓国料理は出てきません。

 先月発売された仏国資本の『ミシュランガイド関西版』では、奈良県が評価対象に加わり、俗に言われてきた「奈良にうまいものなし」は返上されましたが、わが国では「欧州人にわが国料理を評価されるいわれはない」といった声があるのも事実です。

 しかし、実は仏国人の料理に対する探究心は欧州随一と言って過言ではなく、一昔前は「出汁の『うまみ』が理解出来ない」「会席料理は量が少なすぎる」としか思えていなかった彼らが、徹底的にわが国の食文化を研究し、結果として『ミシュランガイド』日本版を発行、或いは仏国内の日本人料理人に対する評価が加わりました。かつては一切亜州人の作った料理を評価しなかった彼らがです。

 よって、ミシュラン社は中共の北京料理や潮洲料理など、または韓国料理も研究しているのですが、やはりなかなか中共版や韓国版は発行されません。このことも韓国で話題になり続けてきました。

 それは、彼らの評価基準が「料理を供する順番や理由に関する物語性の有無」にあり、食文化の研究が目的だからです。ミシュラン社も、世界中で食される中共圏内料理一品一品のおいしさを評価はしていますが、仏国料理やわが国料理に見られる「物語性」が全くないことを指摘しています。韓国料理も同様です。

 一方欧州では、例えば英国や独国には食文化と呼べるようなものがありません。かろうじて、バイエルン大公だったヴィッテルスバッハ家のヴィルヘルム4世が発した「ビール純粋令」をもって、今でも独国内で生産・消費されるビールが価格設定ごと守られているくらいでしょう。

 この措置はかつて外国から非関税障壁だと指摘されましたが、独国政府は正式にこれを法制化しています。環太平洋経済連携協定(TPP)の参加交渉で、わが国政府はこのような姿勢が保てるでしょうか。

 話を戻しますと、わが国内の中共圏内料理店が評価されるのは、日本人が独自に「物語性」を組み立てて供するためであり、韓国の宮廷料理と呼ばれているものの「宮廷料理とは思えないほど、供する順番も理由も何もない」ことを、仏国人が評価しないだけです。そのような韓国料理の性質は、国賓待遇の晩餐会などにも適しません。

 ただそれだけのことを「失礼だ」と騒ぐことは、決して賢明でないのですが、米大統領官邸も亜州料理の枠で出せるものがせいぜい日本料理と北京料理くらいのものだったのでしょう。宮内庁が晩餐会で用意出来るのも、基本的にはわが国料理と仏国料理だけです。それでわざわざ李大統領夫妻に日本料理のほうを食べさせたのは、何やら米国政府が「日韓対立」を政策的に扇動しているようにも思えます。

 文化に優劣などありません。にもかかわらず、本来抱く必要のない劣等感を丸出しにし、とにかく日本に関するものを非難の対象にするのが、被支配史の繰り返しを何より恐れる朝鮮半島の住人たちであり、この罵倒に我慢しきれなくなった日本人が最近表に出て怒り始めました。現下の「日韓」を考える時、私たちが決して忘れてはならない歴史です。

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『李大統領に日本料理の理由』に1件のコメント

  1. 普通の日本人:

    お互いに本音を言えて尊重し合えるのが真の友人関係というものですものね…。

    こんな幼稚なプライドだから、独立を失ってしまった歴史があったのだと思います。もっと一部とは思いますが、韓民族は視野を広げるべきですね。