反日商法と嫌韓商法

皇紀2671年(平成23年)5月11日

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110509/crm11050909470004-n1.htm
 ▲産經新聞:「日本から補償金」3万人だます 韓国の団体幹部ら摘発

 私がかねてより主張してきたことですが、日韓対立が扇動される背景には、必ず「反日」「嫌韓」の集金・集票システムが存在します。今回、韓国で39人もの逮捕者を出した「遺族会」「訴訟団」などの名を冠した各種「反日」団体は、その最たるものです。

 例えばよく言われるのが、米国の中央情報局(CIA)は統一協会(世界基督教統一神霊教会)を受け皿にして日韓対立を扇動し、占領統治期以降の「日本弱体化」を進めてきたとされていますが、そこには「反共」という日米韓共通のものとして持ち込まれた価値観を、国際勝共連合という隠れ蓑を作ることによって正当化し、かつて一般には分かりにくく、そして政治家には集金・集票の甘い仕掛けとして認めさせました。

 わが国の自称保守派に「反共」はいても保守主義の何たるかを理解している人は少ない、と感じずにはいられないのもこれが原因でしょう。

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/110509/kor11050919250001-n1.htm
 ▲産經新聞:竹島反発で募金送らず 韓国・楊州市

 韓国は確かにこのような国です。北朝鮮に至っては、わが国の同胞を拉致しても未だ平気でいられるのですから、もっと酷いと断罪せざるをえません。

 それを「大日本帝國はほとんどの朝鮮人を強制労働させた」などと騙ることで、日本人拉致事件はもとより北朝鮮という存在の正当化を謀ろうとするのは、まさしく日本民族と韓民族(朝鮮民族)を永遠に対立させようとする人種差別的で好戦的な主張であり、行動なのです。これこそが「日韓友好」「日朝国交回復が先」といった、一見平和的な主張の裏に隠された本当の恐ろしい正体と言えましょう。

 つまり、私たち日本民族が中共と韓国、北朝鮮の「反日」団体によって書き換えられた歴史を、検証も議論も併記する教育的配慮もせずに盲信することは、東亜の平和と安定を遠ざけているのです。それでどの口が「日本は世界平和を願っています」などと言えますか?

 大東亜戦争がわが国近代戦史初の敗北に終わったことで、私たちの先人たちはとても打ちひしがれました。日本民族特有の外交にまで「性善説」を持ち込む甘さこそが敗戦の一因だったにもかかわらず、占領統治期に於いてもその間違いを繰り返し、大本営発表の嘘にだまされたと騒いだわが民族は、また別の嘘に気持ちよくだまされたのです。

 そうすることが、敗北の衝撃を慰めるのに好都合だったのかもしれません。しかしそれは、今なお続く日韓対立の政治運動を活発化させ、子孫の代へと遺恨を残しました。私たちは果たして、このままでよいのでしょうか。

 中韓朝の「反日」が許せない、一方で日本の「嫌韓」は偏狭で醜い、というのは双方ごもっともであり、ならば私たちが「悪しき歴史修正主義」(分かり易いのは「ストップ!歴史修正」などと掲げておいて堂々と国史を歪めているサイトやブログ、関係団体など)には一切つき合わないことです。

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『反日商法と嫌韓商法』に3件のコメント

  1. matu:

    >外交にまで「性善説」を持ち込む甘さ

    例えば、幕末英国領事館付き通訳アーネスト・メーソン・サトウ(実際のところは凄腕の諜報将校)の日記には、日本人の性質をこのように記されています。
    「1868年2月10日
    さして高官でもない伊藤俊輔(博文)が、このような地位(神戸税関所の監督官と兵庫の知事)にふさわしいと考えられたり、民衆が彼の命令に服従したりするのは奇妙に思われるが、
    日本の下層階級は支配されたいという欲求が強く、とくに背後に軍事力の支援があると思われる場合、権威をもって臨むものにはだれでも容易に服従するのである。」

    江戸城の開城(4月11日)を待たずして、足軽の伊藤が、兵庫の知事になった。冷や飯喰いが一足飛びに、いわば藩主になったと言ってもよいでしょう。これには伊東と親しかったさすがのサトウも驚いたようです。

    我が国意外で「性善説」は通じるものでしょうか。
    それとも「支配されたいという欲求が強い」のでしょうか。実際のところ、我が国は未だ占領下(支配下)にありますね。

  2. 普通の日本人:

    そのくせ、その鬱憤を晴らす為にか

    野球や各スポーツ競技でその自分のひいきのチームを応援するという形で、戦闘本能を満足させるのですよね!

    戦闘本能は必要な本能です。平和を保つ為に戦闘本能は必要です。

  3. 元気:

    こんにちは。

    >日韓対立が扇動される背景には、必ず「反日」「嫌韓」の集金・集票システムが存在します。

    その通りだと思います。
    そして、その背景には、集金・集票に集う人々の浅ましさがあるように思います。
    さらには、国策として国民を騙すような背景もあるのかも知れません。
    民族や文明、歴史への無関心、無知が扇動を助長させている気がしています。

    >大東亜戦争がわが国近代戦史初の敗北に終わったことで、私たちの先人たちはとても打ちひしがれました。日本民族特有の外交にまで「性善説」を持ち込む甘さこそが敗戦の一因だったにもかかわらず、占領統治期に於いてもその間違いを繰り返し、大本営発表の嘘にだまされたと騒いだわが民族は、また別の嘘に気持ちよくだまされたのです。

    騙されることは、随分と気持ちの良いことなのかも知れませんね。
    騙されたフリをして、騙したとする側にだけ責任を押し付けているのかも知れません。
    ですから、その責任転嫁の無責任さが今の民主党政権を誕生させたようにも思います。

    けれど、民衆とは、もしかしたら、そのようなものなのかも知れません。
    だからこそ、日本国憲法に国民主権を謳い、第一条が在る気がしています。

    GHQは、その占領下で、確かに日本の国体を弱体化し、日本の牙を抜こうとしたように思います。
    けれど、平和憲法という美しき仮面を仮面と知りつつ推進した戦後利得者の存在は、
    東京裁判史観を周知させる教育へと繋がり、現在の護憲、改憲へと繋がり、
    「反日」「嫌韓」の集金・集票システムへと繋がっている気がしてなりません。

    ならば、「反日」「嫌韓」で操られる人々が存在する限り、
    自立再生の覚悟も智恵も無い無責任政府を擁する限り、
    日本は、今の袋小路から逃れることは出来ないかも知れませんね。

    今こそ、大東亜戦争の総括を文明の衝突という観点からする必要を感じています。
    もちろん、韓国や中国さえもアジアと考えたことへの総括もする必要を感じています。
    それは、リスクを回避するための総括をしない限り、危うくなるばかりだと思えてならないからです。

    本音と建前を分けて考える国際社会を理解し、
    日本政府は、外交手腕と内政手腕を磨かねばならないでしょう。

    【<日中韓首脳会談>「福島で開会式」両国に打診 中国は難色】
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110511-00000001-mai-pol

    遠い道のりになる覚悟が必要ですね。(汗)