日本を守るため原発やめる

皇紀2671年(平成23年)4月26日

 http://www.news-postseven.com/archives/20110425_18482.html
 ▲NEWSポストセブン:雑誌の「夏の電力充分」報道で政府の電力供給見通し方向転換

 いわば占領憲法下のわが国「お約束」とも言える米国からもたらされた日本の原子力発電行政は、計画停電(輪番停電)や夏期の電力不足を煽ってでも守らなければならなかった利権政治そのものです。

 日米同盟という幻(単なる対日進駐軍基地提供協約)を信じる親米保守の右派・保守派は、この期に及んでなお原発推進をうたい、護憲・天皇制破壊という親米革新の左派・革新派は、福島第1原発事故を「天の恵み」のように捉え、従来からの原発反対運動を大手を振って展開しています。

 後者の被災者心情を無視した不見識な莫迦騒ぎに腹を立てるも、だからといって原発行政の現状維持に私は異論を唱えてきました。ふたを開けてみれば自立した危機対応もかなわぬものをわが国に置いておくことは、国家を滅ぼしかねない、まさに國體(国家の本能)に反するからです。

 福島第1原発を失った東京電力は、管内の電力消費を、現在休眠している火力発電所の再稼動でまかなえるのなら、事故発生直後から私が指摘してきたように、一刻も早く再稼動させねばなりません。

 いえ、わが国が現行の軽水炉型原発をやめるという選択すら、いかに従米右派のお歴々が反対しようとも、議論しなければならないはずなのです。その可能性を頭ごなしに否定することは、核の議論をさせないようにしてきた左派の思考停止と同じではありませんか。

 今、多くの人々が原発行政に対する不信を抱き、それに相当する政府(歴代政権と経済産業省)と東電一体の無責任ぶりが露呈しました。この多くの人々は、一体どこへ行くのでしょうか。極端な運動に自らが参加しようとまでは思わないまでも、彼らは気がつけば、国家観や歴史認識などに次いでまたも左派の主張に流されてしまうに違いありません。

 私が皆様と共に考え、各分野の識者のお知恵を拝借しながら訴えてきたことは、自立した資源の確保であり、これが出来ない限り内需(景気)を回復させることも出来ませんが、現行の原発をやめることはその一助となるかもしれないのです。

 火力発電所は石油や石炭、液化天然ガスを燃料にしますが、第二次石油危機以降、わが国の省資源技術のたゆまない向上により、国際宣言の採択もあって、石油火力発電所の新設はしてきませんでした。よって燃料混合型の発電所を新設してきたのです。

 資源がないと思い込まされてきたわが国には、周辺海域に東部南海トラフだけでメタンハイドレートが約40兆立方フィートも埋蔵していると言われています。沖縄県近海の東支那海ガス田を何としても中共に不法採掘されていてはならないと訴えてきたことは、奇しくもこれが軽水炉型原発をやめるわが国民の生活を守ることになるのです。

 原発反対派運動と申しますか、左派・革新派運動のいつもながらの無責任は、原発や軍隊をなくしてどうするのかという具体的且つ有効な手段を示さないことであり、私たちの暮らしを守れない不安定な発電技術を提示しても何の役にも立ちません。一方、右派・保守派運動も現状維持を述べるだけで、その現状にうんざりしている多くの人々の受け皿とは決してなりえないことを自覚すべきです。

 わが国が、我欲にまみれた中共を叱りつけてでも沖縄県石垣市尖閣諸島を守り抜かなければならないのは、自立した安全なわが国を守るためだと知って下さい。義援金拠出のために活動資金を失った私は、体制を立直し次第これを訴えてまわります。

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『日本を守るため原発やめる』に4件のコメント

  1. sobata katsuhiro:

    原発の条件付き賛成派です。条件というのは、日本が半永久的に発電する燃料を確保するまでの期間、原発を使用するということです。半永久的燃料永久的燃料とは、今貴方が触れられたメタンハイドレ-ドです。少しCO⒉が出るようですが、既に温暖化原因CO2 は否定されています。電源として使用するにに全く問題ないと思います。もう一つは、常温核融合です。これは既に阪大の教授が実験で成功されていますが、原発維持勢力に邪魔されて、実験費もままならない状態だそうです。更にもう一つが石油を作る海藻です。最近発見されたようですが、不幸にして、海水に浸かって10年くらいは作付できなくなった水田で培養すれば、復興策ともなり、農家の現金収入を提供することにもなります。こんなことを考えていると、日本の未来は光り輝いて見えます。
    若い貴方今後の活躍を期待しています。

  2. matu:

    原発推進 が他のエネルギー開発の邪魔をしてきたのです。
    安全だ、安いなどとウソばかり並べ立ててね。今の人間の便利さのために、30年後300年後・・の子孫や地球に負担を押し付けるなど狂った人達の発想としか思えませんよ。今回のことで今の人間にさえ、安全でも安価でもなかったと分からねばなりません。(勿論いますぐ原子炉停止など不可能です)
    ウソを並べて騙してきたと同時に、自立再生へのエネルギー開発を強硬に邪魔してきたのです。だ か ら、原発はダメなのです。どの程度強硬かというと、「命に関わる(殺される)」と脅されるほどということです。実は我が国は資源大国なのに。是非青山繁晴さんのメタンハイドレード関連の動画を見て下さい。
    「条件付き賛成派」では我が国の危機が認識できていないと私は思います。

    詐欺に気をつけましょう、我が国は占領下にあります。

  3. あらたま:

    遠藤先生、どうかお願いします。がんばってください!!
    原発推進右翼がダメなのは明白です。強い受け皿を作ってください。全国行脚してください。支援します。

  4. 日の本太郎:

    はじめまして。けんむの会神奈川大会に参加させていただいたた者です。はじめて遠藤健太郎先生のお話しをお聞きして、来られてた来賓の方のお話しの中で一番勉強になりました。精神のありかたのようなことについては、やはり南出喜久治先生のお話しは勉強になります。

    さて大会でお話しになられてたのは、この記事のことだったのですね。原発推進派が多い中、国体を説いて明解に原発をやめる理由を示されたのはとても勇気がおありだと思います。あとの講演で南出先生も同じように話されてましたから、遠藤先生のおっしゃった火力発電と資源、水力や水路や海流や潮流発電と再生エネルギーに、日本が転換させていかなければなりませんね。本当に短い時間の間に力説していただいたことが勉強になりました。またぜひお話しを聞かせてください。