上海万博に見る中共の姿勢

皇紀2670年(平成22年)5月4日

 沖縄県を訪問した鳩山由紀夫首相は4日午前、在日米軍普天間飛行場の移設について、仲井真弘多知事に「すべて県外にというのは、現実問題として難しくなった」と述べました。

 また、昨年末のデノミネーション(通貨単位の変更)に失敗し、韓国海軍の哨戒艦「天安」沈没への関与が疑われている北朝鮮の金正日委員長が、4年ぶりに陸路で中共入りしています。

 一方、1日に開幕した上海万博(上海国際博覧会)について、これまでここでは何も言及してきませんでしたが、広報用の楽曲やキャラクターに浮上した「パクリ疑惑」や、開幕に間に合わない複数パピリオンの存在、開幕前のリハーサルで起きた混乱、入場予約券を奪い合う人民など、その多くが日本のメディア報道がなぞりたがる昭和45年の大阪万博とは様子が違うではありませんか。

 会場のパピリオン配列に、中共の政治姿勢が表れているようです。通称「中国館」は、まさに「世界の中国(【一般名詞】中心の国の意)」を誇張するように建てられ、アジアゾーンの端に「日本館」が建てられました。そして、万博初出展の「北朝鮮館」も、やはりアジアゾーンの端にあるのです。

 日本館で国旗の掲揚が控えられるという余計な措置は、もはや日中間の潜在的対立をけしかけるべく、わざとやられたとしか思えませんが、資源外交で引き寄せたアフリカ諸国のパピリオンが「中国」館のそばに林立していることからも、やはり政治的意図が反映されていると思われます。北朝鮮との距離感もまたしかりでしょう。

 中共のなりふりかまわぬ資源外交といえば、実はこれこそが最大の環境問題であることを認識しておかねばなりません。

 例えば、日本国内で流通している輸入割り箸の約9割が支那産ですが、日本のように建設材などの余りを利用するという「捨てない」文化ではなく、まだ育ってもいないような木からでさえ丸ごと割り箸加工用に切り倒してしまうといいます。

 しかも、彼らに植林という考え方はありません。私たち日本民族が、自然の恵みをいただき、また再生していくという暮らし方の基礎である自然祭祀を世界に広めねばならないと私が主張しているのは、このような国があるためで、環境保護をうたうならば中共のこのような資源の使い方をこそやめさせねばならないのです。

 欧米が中共に致命的な宣告を下さないのは、自分たちもそのような資源確保をしてきたためで、調査捕鯨で日本だけが攻撃を受けてきたのは、環境保護活動でも何でもなく、ただ日本のような国の存在が邪魔だからでしょう。

 在日米軍をめぐる日本政府の迷走、人民解放軍の動き、韓国艦の不思議な沈没事故、これらの意味するところは、東アジアの混乱を狙う者がおり、中共は万博後の国力発展維持にそれを利用するかもしれないということです。

 日韓朝の3カ国は米中の思惑にただ翻弄されるに墜ちるかもしれず、いよいよ日本にまともな政権を誕生させねば、もうもちません。

第5回「新憲法無効論公開講座」大阪大会

 基調講演 「日本の自立再生への道」 南出喜久治先生

 日 時 平成22年5月30日(日)13:00?16:30

     開場12:30(納会は16:45?18:30)

 場 所 難波御堂筋ホール8階 HALL8A

     大阪市中央区難波4丁目2番1号(電話 0120-010-443)

     地下鉄御堂筋線「なんば」駅下車 13番出口直結

 参加費 2000円

 主 催 錦の御旗のけんむの会

 ◎納会参加費は、3000円

 ◎参加申し込みは、 吉水神社 宮司 佐藤 一彦(素心)まで

  電話 0746-32-3024

 http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/

スポンサードリンク

『上海万博に見る中共の姿勢』に5件のコメント

  1. tom-h:

    遠藤様お久しぶりです。「今更何を」と思われるかもしれませんが念のために聞いておきたいことがあります。遠藤様は普天間問題をどう解決すべきだとお考えでしょうか?また日米同盟のあり方はどうお考えでしょうか?また日本の核保持についての考えもお聞かせください。

  2. あきつ:

    tom-h さま気になったのですが先に あなたは どう考えるかを 語るべきだと思いますけど

  3. :

    とても残念です。時にはレスで言いたい事を書いたりしてたのに大きな心で見てくれてありがとうございました。お疲れ様でした。又、密かに再開してくれる事を願います。ブログは残しておいて貰えますでしょうか?以前の消えたブログも復活して下さると嬉しいですがそれは無理でしょうか?

  4. knnjapan:

     占領憲法がいつまでもこの状態ならば、在日米軍もいつまでもこのままであり、移設といった問題はすべて米軍主導で行なわれます。日本政府および日本国民の考えは一切考慮されません。 ですから、鳩山首相は占領憲法を無効にするところから始めるべきでしたし、グアムやテニアンへの移設を主張する社民党は、護憲すべきものを間違えています。 真正護憲論でいけば、在日米軍を撤退させ、基地なき日米安保で自衛隊を国軍とすることができます。基地周辺住民との対話も、少なくとも他国の軍隊より遥かに自国の軍隊とのほうが容易です。 核武装についても、これまで何度も語ってまいりましたが、基本的には自然祭祀に反する戦争行為、核兵器の保持には反対です。保守派こそが本来の反戦・非核論者であるべきでしょう。 しかし、祖先より多くの出来事を経て守られてきた国家を脅かす者とは闘わねばならず、日本の非核・反核の訴えを「非核保有国」の意見として黙殺されてきた現状から、日本の核保有国宣言も辞さない構えは見せるべきでしょう。毒をもって毒を制するという戦略です。

  5. 悲しい:

     尖閣諸島の領有権による反日運動は万博会場で多少起こっているようですが、日本も中国も一切報道しませんよね。これが問題なんです。  19日午後3時に日本館にわざわざ四時間待って入館しました。  内容といたしまして、展示物見学→映像を利用したコンパニオンのショー→中国人俳優による劇場でのショーという三部構成でした。  最後の劇場でのショーで数人の中国人が大声で喚きたてるということがあり、結論として警備員に静止されることがありました。それによって中国人子役が歌詞を忘れたり、会場の聴衆がざわめき、心地よく日本人として鑑賞できるものではありませんでした。  またに日本館で待っている間、中国人の観光客に「日本人か?」と質問され、「日本人だ。」と答えると「列から出て行け」のジャスチャーやタンを吐き掛けれたりしました。警備している多数の公安は見てみぬ振りでした。  今後、万博に行かれる日本人は他の国の人と違いを認識し「何かあれば注目される国」であるということを踏まえて行動されたほうが良いかと思います。  残念ながら個人的な見解として日本人として今の政治事情を配慮しますと上海万博はお勧めは出来ませんよね.