賃借人保護法案って何だ?

皇紀2670年(平成22年)4月7日

 政府は2月23日、深夜早朝の執拗な督促など悪質な家賃滞納の取り立てを規制し、住居の賃借人を保護する新法案を閣議決定し、今国会に提出したところ、衆議院を通過しました。これがどのような法案なのかは、以下のサイトとブログで確認していただけます。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100223/plc1002231811008-n1.htm

 ▲産經新聞:執拗な家賃取り立てに懲役も 賃借人保護法案を閣議決定

 http://sitarou09.blog91.fc2.com/blog-entry-161.html

 ▲【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】:「賃借人保護法案」についての反対意見書

 確かに、大家や家賃の連帯保証業者が、滞納を理由に賃借人を脅迫して私生活の平穏を害する行為はあるといい、一方で、決して悪意があるわけではなく月によって支払いの苦しくなる賃借人もいるでしょう。

 しかし、大家や家賃の連帯保証業者が、いわゆる「常習犯」でもない賃借人に、閉め出しなどの督促をすることはほとんどないのではないでしょうか。とすれば、これは家賃滞納の常習犯をいたずらに保護することになりはしないか、と。

 仮にも悪質な業者があるとすれば、国土交通省が同時に施行させようとしている賃貸住宅管理業の登録制度で十分ではないかと思います。これは、登録業者に委託契約の規定など業務処理にルールを定めるもので、不適格業者は登録できません。ただ、これが妙なのですが、任意なのです。

 肝心な部分を緩めておいて、賃借人保護法案を通してしまうと、やはり妙なことになりはしないか、と。鳩山内閣と民主党のおかしなところは、非常に偏った考え方とものの見方によって国民生活を歪めてしまうことばかり法制化しようとしています。本法案の場合は、一方的に賃借人を「弱者」と規定する視点です。家賃を支払ってもらえない大家は「弱者」にならないのでしょうか。

 下手をすれば、日本は「やり逃げ」「ごね得」の国になってしまいます。

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『賃借人保護法案って何だ?』に6件のコメント

  1. ストリートマン:

    やり得・ごね得、その通りです。家賃で食う人には悪夢のような法案、良くこんな事を考えるものですね。

  2. KEN:

    遠藤健太郎さまこの度は、私のコメントを記事にして頂きを誠にありがとうございます。さすが、私の尊敬する頼れる兄貴です。本当に感謝のしようがありません。ありがとうございます。本日の【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】の記事では1.「賃借人保護法案」の周知、2.反対意見書の送信依頼、 と共に、3.ついでに他の日本解体法案も不動産業者さんへ知らせる試みをすることになりました。不動産・建設業界だけでなく、日本経済、資本主義経済の崩壊を阻止するために、どうか私どもの活動を見守っていただけませんでしょうか。詳しくはhttp://sitarou09.blog91.fc2.com/blog-entry-162.htmlをご覧ください。何卒、よろしくお願い申し上げます。

  3. 名無し:

    全くもってその通りだと思います。

  4. 〔しーたろう〕:

    遠藤健太郎さまお世話になっております。【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】の管理人、〔しーたろう〕でございます。この度は思いがけず拙ブログをご紹介下さいまして誠に有難うございました。遠藤さまが上記記事の中で、とても簡潔かつ適切なご意見を下さり、また多くの方の理解を得るところとなったようでございます。これからもいろいろとご指導下さいませ。宜しくお願い申し上げます。

  5. ペンタングル:

    こんばんわ、いつも興味深く読ませていただいてます。 今後、子供手当てを受けにやって来る外国人、又は現在日本に住んでいる外国人を救済するための法案ではないのでしょうか?

  6. knnjapan:

     ほんの少し想像力を働かせれば、協和・共生を目的とはしない来日外国人を増やし、その人たちの拝金生活を救済してしまう法案であることは、ご指摘の通りかと思います。 これが「官から民へ」の民主党版となる「コンクリートから人へ」の正体ではないでしょうか。