新名古屋市長は危険人物かも
いわゆる「年収の壁」を取り払う議論が始まりましたが、以前から申していますように、これを取り払っても別の増税・徴収案を繰り出すのが財務省です。国民民主党の要求に対して自民党側は、まんまと財務官僚の説明に従っています。
旧民主党政権の末期、野田佳彦首相(当時)が税率の引き上げを定めた消費税法の改正に手をかけてしまった時も、財務官僚の指示に従うことで政権の延命を試みました。しかし、その顛末は、私たち国民の見た通りです。
それでも自民党が財務省の言うことしか聞かないなら、旧民主党と同じ運命を辿ることになるでしょう。「天下の自由民主党」は、決して「そうはならない」とでも思っているなら、国民的不支持にまみれる岸田・石破政権と続いた今、大間違いです。昭和三十年の結党以来、三度目の下野が待っているでしょう。
十七日記事でも申しましたが、何食わぬ顔で「シレっ」と我田引水に及ぶのが霞が関官僚の得意技です。私たち国民も、それを見逃してはいけません。
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さて、国民民主と言えば大塚耕平前参議院議員が立候補した名古屋市長選挙(二十四日投開票)で、河村たかし前市長の後継者とされる広沢一郎前副市長に敗れました。
どうやらSNS等で大塚氏に対する誹謗中傷が激しかったようです。残念ながらそれは、河村現衆議院議員が所属する日本保守党からバラ撒かれたといいます。
敗れた途端に「デマや誹謗中傷にやられた」と言うのは、いささかみっともない感が拭えず、そもそも旧民主党時代から大塚氏も玉木雄一郎代表と共に発言のいちいち軽薄な政治家でした。ところが、近年は様子が違いましたから、今回の件はどうでしょうか。
岸田政権に呆れかえった保守層の多くがそれまでの自民党支持を撤回し、参政党や日本保守党へと鞍替えしていく中、まず参政党が内紛でつまづいたのですが、日本保守党も、河村氏が五月の静岡県知事選挙で鈴木康友前浜松市長を支持したため、多くの保守層が離れたと聞いています。読者のご指摘にもそのようにありました。
実は深刻な環境問題を引き起こしている再生可能エネルギーの普及を「進める」とした鈴木現知事と、旧民主党時代から親しかったせいもあるでしょうが、それでも河村氏が軽がると党の公約を反故にしたことは、自民党が「保守」を掲げながら出鱈目なことをし続けたのを見てきた経験と被ってしまったのです。
とにかく河村氏の存在が日本保守党の「目の上のたん瘤」であることは間違いありません。マグノリアの社長でもある広沢氏は、中共のキングソフトの日本法人代表取締役(こちらを参照)であり、北韓(北朝鮮)の朝鮮コンピューターセンター(KCC)のエンジンを使って娯楽ソフトを開発していた(こちらを参照)という疑惑があります。
そのような人物を副市長に、まんまと後継者にまでしてしまった河村氏は、果たして本当にわが国の保守派でしょうか。ジャーナリストの水間政憲氏が大変お怒りのようです。
だからと大塚氏が名古屋市長として最適解だったかどうかは何とも申せませんが、減税日本と言いながら広沢氏が公約に減税を盛り込まなかったことといい、名古屋市に中共や北韓の利権でも持ち込もうとしているのかという疑念も相まって、全く信用なりません。
もし本当にこのような人たちから誹謗中傷されたなら、大塚氏も気の毒です。私自身、自民党総裁選挙から兵庫県知事選挙までで疲れ果て、名古屋市長選挙にまで手が回らず、事前に見逃してしまったことを後悔しています。申し訳ありませんでした。