APECで露呈した石破の災厄
昨日投開票された兵庫県知事選挙は、齋藤元彦前知事が約百十一万票を得て再選されました。敗れた稲村和美候補(元尼崎市長)に十三万票以上もの大差をつけての当選でした。
たびたび齋藤前知事の再選を予想してはきましたが、五十五%以上の高い投票率でここまで圧勝する(午後八時に当選確実)とは思わず、この結果が意味するのは、何度も指弾してきた「前回選挙の結果を覆そうとした紅い官製革命」と、そちら側について齋藤前知事を徹底的誹謗中傷し「もちろん稲村氏当確」を演出した報道権力の完膚なきまでの大敗です。
十五日記事の後段で「貝原・井戸県政の既得権益側」と非難した県下二十二市の市長には、それぞれ次の市長選挙で「この世の地獄」を見てもらいましょう。
落選後に「斎藤候補と争ったというより何と向き合っているのか違和感が……(毎日新聞社記事を参照)」などと語った稲村氏と複数の県議会議員らその周辺は、さんざん齋藤前知事の中傷に終始し続けておいて「何を今さら」なのです。
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これから「自分を不当に攻撃してきた紅い勢力」を徹底駆逐する県政の実現を齋藤知事に期待しながら、紅い知事を置き続けた県民の悲劇がいかなるものか、沖縄県の玉城康裕(芸名=玉城デニー)知事を「反面教師」にしなければなりません。
十日記事の冒頭で心配した鹿児島県南部と沖縄県北部の豪雨被害ですが、一部報道でこの前日、内閣府が鹿児島県庁とはすぐに災害救助法の適用が打ち合わせたのに対し、沖縄県庁には何度連絡しても繋がらず、十一日になってやっと沖縄県庁が災害対策本部を設置した、という信じられない体たらくが暴露されました。
十日に「知事公舎で待機していた」と言い張る玉城氏は、こうした指摘に「犯罪はデマを流した時点で成立する(玉城氏のツイッター(X)アカウントより)」などと脅迫するばかりで、事実として沖縄県に災害救助法が適用されなかった県の不始末を一向に詫びません。
沖縄県民より中共福建省の共産党幹部を優先したような紅い知事を、もう二度と選んではいけないのです。
選んではいけないと申せば、自民党評論家の石破茂氏こそがそれに該当し、九月十一日に死去したペルー(秘国)のアルベルト・フジモリ元大統領の墓参(そののちの事故渋滞)で間に合わなかったとはいえ、首脳会議の集合写真に「日本国内閣総理大臣がいない」というみっともない事態を招いたことも、外務省の不手際を認めつつ「それが石破氏を選んだ顛末そのもの」と申すほかありません。
アルゼンチン(亜国)のハビエル・ミレイ大統領とは会った米国のドナルド・トランプ次期大統領に面会を拒絶された石破氏は、つまり「何もかも持ってない奴」なのです。
終わりゆく米民主党大統領のジョー・バイデン氏も、また集合時間に遅刻しており、そのせいで後列に小さく写るという恥を晒しました。米国民も、もう二度と米民主党の候補を大統領にすべきではないでしょう。
この二人が「評論莫迦」と「呆け老人」という組み合わせのせいで日米の存在感が低落し、秘国の頬を札束ではたいた中共・共産党国家主席の習近平氏に(ただでさえ石破氏と同様醜く大きいが)大きな顔をされてしまいました。
合間に開かれた日中首脳会談を見ても、一度も目を合わさずニコリともしなかった習氏にとって明らかに石破氏の優先度は極めて低く、米国にも中共にも軽く見られて終わる石破氏が私たち国民の利益をことごとく失わせるに違いありません。
亜州太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した台湾代表の林信義総統府資政(顧問に相当する頼清徳総統の代理)も、話し合ったところで何も得られない日米両首脳に、挨拶を交わしても偉そうに振る舞う習氏を横目に内心で頭を抱えたでしょう。申し訳ないことこの上ありません。
私たち国民の中には「政治家なんて誰がなっても結局一緒」という声があり、現行憲法(占領憲法)のままではそうした指摘も「確かにそうとも言える」と申せるものの、やはり間違った選択の影響は非常に大きい、と知らねばならないのです。