「シナバレ」したら退陣よ
韓国の尹錫悦大統領が共に民主党の李在明代表と初めて会談した様子は、昨日の韓国放送公社(KBS)の報道映像を見ても「韓国の大統領が北韓(北朝鮮)の誰かと会った」ような印象でした。
日米韓関係の修復を急ぐ尹大統領に対し、李工作員は、特に日韓関係について「国民の自負心が傷つかないようにしろ」などと、つまりは「ひたすら日本に謝罪と賠償を要求しろ」と注文をつけたわけで、北韓工作員が韓国世論を操る限り関係修復はありません。
李工作員、文在寅前大統領や北韓派極左新党で議席を稼いだ曹国被告のような輩が韓国の「異常で無法(約束破り)な態度」を形成してきたのであり、韓半島(朝鮮半島)の正常化にはまず、これらを駆逐することから始めねばならないでしょう。
しかし、わが国にも立憲民主党やれいわ新選組のようなものを支持する一定数の対日ヘイトスピーカー(憎悪差別扇動家)がいますから、いわゆる「岸田自民」に対する強い拒否反応とは別に、日韓両国でそれが非常に難しいことも分かっています。
それでもやはり、言わねばならないのです。諦めた時がいよいよ「国家の最期」になってしまいます。
そこで、長年の台湾から受けた厚い支援という「恩」を忘れて中共と国交を結んでしまったソロモン諸島のマナセ・ソガバレ首相は、十五議席しか獲得できず惨敗した今月十七日の国会議員総選挙(定数五十)結果を受け、まもなく五月二日に退陣するという報に注目してください。
また、タイ王国(泰国)でも、選挙結果を無視して誕生した親中派のセター・タウィーシン首相が内閣改造を余儀なくされました。軍政暫定政権からの混乱は、収まるどころかますます混迷しています。
それでも今のところ、再びバンコク都内が「怒りの業火」に焼かれるような国民的騒動には発展していません。或る種の諦観、または観光業の復活を目指す中で混乱に対する嫌厭が支配しているのでしょうか。
では、わが国の岸田文雄首相はどうかと申せば、昨日記事でも申したように大きな動きはありません。早期の衆議院解散総選挙が「完全に」なくなっただけです。
六月末の通常国会会期末をもって、それが会期延長されるかはともかく、やはり内閣改造をやるのではないか、という話があります。恐らく自民党執行部も入れ替えるのではないか、と。
その際、最も「面白いこと」になるのは、岸田首相の組閣に「全員がお受けしない」というのはいかがでしょう。入閣待機組の協力は難しいにしても、岸田首相が来たる総選挙前のテコ入れを目指し、錚錚たる面面を揃えたいとして、そうした人びとがこぞって「岸田内閣なんか嫌だ」「泥船に乗る気はない」「内閣改造より総辞職だろ」と断ったら面白いのに、と。
ソガバレならぬ「シナバレ」した岸田首相に、もう用はないのです。