新聞はウソ書いて反省せず

皇紀2684年(令和6年)1月28日

 十一月二十三日記事の冒頭で言及した映画『ゴジラ-1.0』ですが先週、米国より第九十六回アカデミー賞視覚効果賞候補に決まったことが伝えられました。この部門では、日本映画初の快挙です。

 また、第四十七回日本アカデミー賞でも十二部門で優秀賞の受賞が決まるなど、いわゆる「特撮映画」の枠を超えた評価を得ています。現在、敢えて白黒映画『ゴジラ-1.0/C』も公開されており、作品の舞台である昭和二十年から二十二年当時の雰囲気を味わうことができます。

 本作について、もう一推ししたいのは、俳優陣が山崎貴監督の言う「昭和の人びと」の顔をしており、今日作られる戦争映画にありがちだった「軽さ」を払拭しています。特に駆逐艦「雪風」の元艦長を演じた田中美央さんは出色です。

 田中さんは、大阪芸術大学舞台芸術学科卒業後、さらに俳優座で研鑽を積んだ方で、恐らく田中さんの在学中はまだ堺正俊(フランキー堺)教授が学科長だったと思います。私が務めていたころに学内におられたかと思うと、これほどの存在感をもった俳優を今まで認知できていなかったことを悔やみ、同時に本作による得難い収穫でした。

 連合国軍による占領統治下で、日本政府がゴジラ掃討作戦を主導できず、米軍も対峙できない中、まさに「大東亜戦争を生き延び、それぞれに苦悩する日本人の力を結集して立ち向かう登場人物たち一人一人の姿は、涙なくしては観られません。それを束ねる田中さんの、重厚にして柔らかい芝居は、お見事でした。

 全米公開でも異例の大ヒットを飛ばしており、まだご覧になっていない方、劇場へ急いでください。既視感の強い最近の米国映画(単なる視覚効果技術の使いまわし)とは、一線を画した超大作です。

「毎日新聞が反省しているとは思えない」 名誉毀損訴訟で勝利した原告がそれでも怒っている理由

 2019年当時、政府の国家戦略特区ワーキンググループの座長代理だった原英史氏が、毎日新聞の記事で名誉を傷つけられたとして1100万円の賠償を求めた訴訟で…

(週刊新潮|新潮社)

 さて、国家戦略特区ワーキンググループの原英史座長代理(当時)について、ここでは令和元年十一月二十八日記事で一度その氏名を出しました。立憲民主党へ渡った森裕子元参議院議員(落選)に、勝手に住所を公開された被害者です。

 原氏は、旧通商産業省(経済産業省)の元官僚ですが、第二次安倍内閣が打ち出した国家戦略特区については、諮問委員会の竹中平蔵民間委員(当時)以外の極悪人を知りません。原氏が毎日新聞社や立民ら野党に、そこまで誹謗中傷されたのは、文字通り「いわれなきこと」だったでしょう。

 彼の指摘で重要なのは、新潮社記事にも出てくる著書『国家の怠慢』(嘉悦大学の高橋洋一教授との共著)の一節にある「本当に驚いたのは、新聞って全く根も葉もない記事を書くことがある」に尽きます。毎日新聞社朝日新聞社の出鱈目は、その悪質性がこれまで各方面からさんざん指弾されてきました。

 その出鱈目によって日韓関係が傷つけられてきたことを思えば、まさに昨日記事で申した極左暴力集団と新聞社は同類のようです。大東亜戦争後、占領統治の米軍に存続を訴えて「米兵の靴を舐めた」連中がわが国を貶め続けてきました。

 安倍内閣に対する報道でも、学校法人森友学園や加計学園などに関する出鱈目な記事が並びましたが、安倍晋三元首相が「首相というのは叩かれるもの」とただの一度も名誉棄損訴訟の手に出なかったのをいいことに、さらに出鱈目を重ねた朝日や毎日は、当然反省などしているはずがありません。

 原氏の問題提起は、未だ「旧態報道媒体(オールドメディア)」に頼る世代への警告です。よければご近所にお広めください

スポンサードリンク

Comments are closed.