中共の技術、日本の新幹線

皇紀2671年(平成23年)7月25日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2011072400004
 ▲時事通信:高速鉄道列車が追突、11人死亡=脱線、高架から一部落下−中国浙江省

 先月29日記事「中共の新幹線、日本の技術」で、わが国が中共に「国内利用限定」の前提を確認して技術を供与した新幹線を「中共の独自技術」と言い張った彼らに対して批判する一方、わが国産業界の問題を提起しました。

 23日夜に浙江省温州市で起きた今回の事故は、どうやらわが国と独国の技術供与を受けた車輌が運行していない路線でのことだったようですが、あくまで「独自技術」という「独自」の見解を否定していた鉄道部の元幹部(周翊民氏)が「ただの速度超過」「自分は乗りたくない」と暴露したように、そもそも中共の公共運輸にその安全性を無視する傾向があったのは確かなようです。

 現在、韓国の高速鉄道でも故障が頻発しており、韓国国民が「事故鉄」「乗るなら死を覚悟」とまで言い始め、李明博政権の輸出拡大政策に大きな影を落としています。

 これらの事故は、中共では落雷のみならず架線や信号そのものに原因があり、韓国ではレールやポイントの切り替えに原因があるようで、わが国で起きたJR西日本・福知山線(宝塚線)脱線事故のような、運転手と乗客の精神的問題(1分1秒の遅延にうるさくなること)で発生したものではありません。

 一部中共の共産党代弁機関(メディア)が「日本の新幹線も事故は多いのだから、寛容になろう」などと報じたそうですが、わが国の新幹線は開業以来47年間、一度たりとも死亡事故を起こしておらず、前述のように秒単位の運行にこだわっても、高速鉄道であるがゆえの細心の注意が特に払われてきました。

 技術がない上に、安全・安心に注意が払えず、安定的に電力を供給する仕組みが欠落している国に、今や文明の発達はありえないのです。菅民主党政権下のわが国も、これを他山の石としなければなりません。

スポンサードリンク

『中共の技術、日本の新幹線』に3件のコメント

  1. 広江ぶー:

    こんにちは。

    中国新幹線の事故、大惨事になったようです。

    中国新幹線、死者40人、負傷者200人以上を出す大事故!

    しかし、中国当局は、現場検証も事故調査もせずに、大破した車両を(その中には、まだたくさんの遺体があるにもかかわらず)そのまますぐに埋めている。

    「発表する死者(遺体)の数を増やしたくない」「恥ずかしい事はなかったことにする」という、普通の理性ある人間とは思えない、低レベルな発想。

  2. 竹内ちひろ:

    遠藤さん、

    数日前に
    大韓航空のデモ飛行で航空機識別情報発信装置を切っていた…
    大韓航空に対する航空保険の失効や国際航空運送協会(IATA)による2レターコード停止処分の検討など、日本領空を侵犯した韓国へのしっぺ返しがあまりにきつくなってきているらしい…とポストされていましたが、その後どうなったかご存知ですか。識別装置の件も処分検討の件も報道されていないようなので、ご存知でしたら教えてください。
    それから、竹島の不法占拠の件で韓国に国際司法裁判所へ行かせる方法は何かないのでしょうか。私のような一国民ができることは何かありませんか。

  3. 遠藤 健太郎:

     竹内ちひろ様へ

     あの時点でお断わりしましたように、確かな情報とは言えませんでしたので引き続き注視していましたが、全く情報がありません。仮にも大韓航空がいわゆる「無保険」の状態になってしまったなら、当然現在運航出来ませんし、そもそも各国の空港が受け入れません。

     しかし、現状は運航していますので、危機を回避したのか、最初からそれほどの危機ではなかったのか、或いは今現在必死の交渉中なのか、いずれかを断言出来ずに申し訳ありません。

     なお、もう一つのご疑問に対する提案ですが、国際司法裁判所の決まり事で当事国の同意が得られない限り何も始まりませんので、わが国は「韓国が紛争を回避する努力を怠っている」と訴え、欧米を巻き込んで日本海の海底に眠っているメタンハイドレートの採掘技術共同開発事業をぶちあげ、島根県隠岐郡隠岐の島町の竹島であることの「確固たる認識包囲網」を形成するべきだと考えます。

     そのような前向きな世論の形成にご助力いただきますよう、ご協力下さい。