防衛増税の官邸に入れない
昨日記事でも取り上げた防衛費増強を徴税増強で対応しようとする岸田「幼稚園児」政権の所業について、肝心の国防を強化する全体像も示されず、財務省の指示(恐喝された)通りに増税を先に言う岸田文雄首相を「正しい」とする稲田朋美元防衛相は、さすが自衛隊海外派遣部隊が日報を取りまとめていたにもかかわらず自らドツボにはまった方だけのことはあります。
平成三十年七月三十一日記事で申したように、稲田氏が高市早苗現内閣府特命(経済安全保障)担当相の悪口を自民党内で吹いて回っていたことを知った私は、以来お世話になったお父様(故・椿原泰夫先生)には申し訳ないのですが一切の支持をやめました。
ついでに申せば、福井県内で保守系論壇紙を発行しているご家族を袖にしたのも知っていますし、前出の悪口の件は、私の耳に入れた自民党議員以外にも当然何人もが知っています。この論壇紙を購読していた安倍晋三元首相の耳にも入ったはずです。
安倍元首相が防衛相を辞任してからの稲田氏を特に推さなくなったのは、政治家としての能力欠如以外にこうしたこともあったからに違いありません。結局安倍元首相が本気で「次の首相」に推したのは、高市氏でした。
岸田首相を操縦する財務省は、この私たち国民に対して著しく不遜な増税案をめぐって、東日本大震災後に導入した復興特別所得税の横流しや加熱式たばこの増税を自民党に言わせ、挙げ句に「法人税だけでは足りんぞ」と自らさらなる恐喝行為を披露して隠しません。
もう本当に工藤会(北九州市)も真っ青の特定危険指定暴力団そのものでしょう。
この増税案が極めて不遜なのは、閣僚の一員である高市氏にすら国防強化の内容を知らせず、岸田首相と話し合おうと面会を希望する高市氏を「忙しい」と一蹴し続けているからです。
高市氏は、自民党議員の中でも特に国防という最大の社会福祉が従前「軽い」ことを懸念し続けてきた政治家であり、本来なら防衛費の国内総生産(GDP)二%枠案を歓迎したはずですが、高市氏が疑義を呈し続けるからには、いかに中身がないか分かります。
ここでも申しましたが、他省庁の関連予算をも「防衛費の名目」に組み込んで「やっと二%」にする内容で、もともと予算も人員も足りていない自衛隊にとって、これほど人を莫迦にした話はありません。
だから高市氏は、閣僚から外される覚悟で発言しているのです。つい先日、この話が出る直前、某省職員から「首相官邸がいつも以上に人の出入りを選別しているから増税案を潰しに行くのは難しいと思う」と言われました。
私は「そうしているのは木原誠二内閣官房副長官か?」と尋ねると「それは分からない」と言われましたが、いよいよ政権維持に赤信号の灯った岸田官邸が財務省の言いなりになることで政権維持を目指す非常事態に突入しているということです。
権力の中枢は、非常事態になればなるほど国民を遠ざけ始めます。だからこの増税案は不遜であり、絶対に許せないのです。
遠ざけられても沈黙してはいけません。もう一度申しますが、私たち国民が高市氏と共に丁寧な議論を官邸に喚起していかねばならないのです。
皇紀2682年(令和4年)12月13日 12:58 PM
高市氏の「防衛力強化の中身より先に財源論が出たので驚いた」という発言は至極真っ当な意見だと思います。
また増税についてはその必要性を時間をかけて検討すべきで、今年末の税制大綱発表前に国防を人質に増税方針をいきなり表明して捻じ込もうとするのはいかにも財務省の考えることだと思いますし、それに従うしかない岸田総理なのでしょう。
日本のことを本気で考えて動いてくれている政治家、とくに高市氏には頑張って欲しいのですが、ここで潰されてしまわないように慎重に立ち回っていただきたいとも思ってしまいます。