女性議員を罵倒する稲田氏

皇紀2678年(平成30年)7月31日

杉田氏「生産性ない」寄稿、自民党内からも批判

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国、当選2回)が性的少数者(LGBT)について「生産性がない」と月刊誌に寄稿し、党内から批判の声が上がっている。

(YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 防衛省内のことを何一つ把握できない(例の「陸自日報」がいつ公開されたのかも知らなかった)まま退任した稲田朋美衆議院議員(福井一区)は、相変わらず経済財政政策としての文意も理解できない「弁護士崩れ」です。

 人の足を引っ張るしか能がない石破茂衆議院議員(鳥取一区)はともかく、稲田前防衛相は他の女性政治家を見ると躍起になって悪口をいうので信用できません。共に入閣中、大先輩に当たる高市早苗前総務相の悪口を吹聴して回っていたのもバレていますよ。

 安倍晋三首相に「日本初の女性首相候補」と持ち上げられてから勘違いしたのか、高市前総務相の悪口の出どころが稲田前防衛相と判明して以来、私はこの人を絶対に許しません。

 お父様の故・椿原泰夫先生は、本当に穏やかながら力強い信念をお持ちで、私のような者にもすぐ話しかけに来てくださいました。だからこそ稲田前防衛相のことも応援していましたが、一民間人が大変な思いをして作っている(安倍首相の寄稿もあった)保守論壇紙の受け取りすらなぜかわざわざ拒否し、送り返しましたよね。全く信用できない政治家です。

 一方で、事務所の秘書たちも最低なのだろうと思います。議員事務所の質は、そのまま秘書の質です。私はいろんな事務所を知っていますが、態度の悪い秘書しか事務所にいないところの議員は、大抵ロクでもありません。

 そこで、稲田前防衛相がいったらしい「多様性を認め、寛容な社会をつくることが『保守』の役割だと信じる」とは、つねづね私が申してきたことです。しかしながら特定の危険思想が扇動する権利闘争に呑み込まれて民族性、或いは敢えて国民性と申してもよいですが、そのようなものを犠牲にすることでは決してありません。

 私たち日本民族が元来有してきた(日本書紀を読んでも分かる通り)多様な考えを取り入れて自分たちに最も適したものを採用していくという手法の中で、わざわざ指差して非難するに値しないものの一つに同性愛を数えたのが非宗教原理主義国・日本の歩みでした。同性愛者を見つけては火あぶりにしてきた諸外国とは違います。

 もう一度申しますが杉田水脈衆議院議員(比例中国)の寄稿文では、財政政策としての血税の使い道について、昨今の不毛な権利闘争にひれ伏して同性愛者にわざわざ何らかの項目を設けて割くことが「(経済財政上の)生産性」に敵うか否かという議論に於いてこれを否定したのであって、同性愛・両性愛(全性愛)・性同一性障害・性愛不定のそれぞれの人びとの存在そのものを否定などしていません。読解力のない弁護士崩れほどこの種の権利闘争に加担していますから、結局稲田前防衛相も「あちら」の人なのでしょう。

 現に同性愛者を政争の具にしようとしか考えていない連中が騒動を引き起こしたのです。稲田前防衛相の、今回のこれ見よがしの批判もその一つにすぎません。

 いわゆる「極右」のレッテル貼りから逃れたいのは分かりますが、このような白白しい発言を黙認するわけにはまいりません。少なくとも自分だけ助かろうとするような国会議員に二度と国を、国民を語ってもらいたくない。

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『女性議員を罵倒する稲田氏』に6件のコメント

  1. きよしこ:

    以前にも言及したかもしれませんが、議員には2通りのタイプがあり、重大なポストを与えられるほど力を発揮できる人と、役職を与えられた途端にボロが出るタイプで私にとっては前者が河野外務大臣で、後者が稲田前大臣です。彼女が野党議員時代に「姫」と持ち上げられていた頃、政治のことは全く興味も知識もなかったので何故そこまで賞賛されるのか理解できませんでしたし、日報問題はもちろん、一昨年の都議選の時に「自衛隊としても自民党としても云々」言った頃から「もしかしてこの人、ダメな人?」と疑っていましたが、今回の「裏切り」をもって完全に終わった政治家になりました。思い返せば自らの力量不足と至らなさで大臣の座を追われたにも関わらず、舌の根も乾かぬうちに「また大臣をやりたい」と放言したことが異常でした。

    私も例の寄稿を繰り返し読みましたが、LGBTが複雑で繊細な問題である以上、「彼ら彼女らは子を作らない、つまり生産性が無い」と断言してしまったのは、(対日ヘイト派の揚げ足取りに遭う可能性も含めて)極めて不注意だったと思います。しかし、元を糺せば自民党が民族性を否定するような世論に阿り重要な問題を悉く先送りにしたことが悪いのです。今回の件にしても党の幹部が「あなた本当に全文を読んだのですか?差別的な意図が無いのは明らかでしょうが!」と一喝すればといものを「右も左もいる」だの「けしからん」だのいう連中がいるから「野党よりはマシだが相当な莫迦の集まり」から抜け出せないのです。杉田議員が自民党から出馬と聞いたときに嫌な予感はしましたが、色々な意味で杉田議員は自民党には合いません。というより、自民党は杉田議員の熱意や勇気に全く答えることができない極めて未熟な集団だと言わざるを得ません。まして同じ女性議員が彼女を守らないでどうするのでしょうか?本当に稲田氏には失望しました。自分だけ助かろうとして全うな人間を見殺しにする人間になど、二度と大臣になどなってもらいたくありません。

  2. 心配性@我は蛮夷なり:

    朝日新聞が「杉田批判」を英語で報道したようです。
    つい最近、BBCが「伊藤詩織さんに批判的な政治家」として杉田議員を取材し、「悪役」として登場させたこともありましたので、海外でバッシングが起こるかも知れませんね。

    杉田議員の脇が甘く、誤解されるような発言を連発する事はよく知られていますが、「朝日新聞」におかれましては、わざわざ海外で煽ったり火をつけたりするのはやめて欲しいものです。

    ところで、マスコミに持ち上げられ一世を風靡した菅野完氏ですが、米警察から逮捕状が出されていたようです。
    アメリカ滞在中に、同居女性の顔を電話機で殴って血だらけにして捕まったようです。

    その後も女性に対する暴力事件を度々起こしており、「常習的DV」でしかも被害が甚大となれば、某山口氏の「女性に違法薬物を呑ませたのか、それとも二人で一升飲んで酔っ払っていただけなのか?」といった話題以上に深刻かも知れませんが、内外の大きなメディアはちゃんと報道するのでしょうかね?

    森友追及のジャーナリスト・菅野完氏に米警察から逮捕状が出ていた
    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180730-00056734-gendaibiz-soci

  3. mibu:

    籠池さんが反安倍に転じたのも稲田氏の裏切りがきっかけだったとか。
    今回も左翼ジャーナリズムにおもねろうとしている。

    政治家になったのが間違いでしょう、
    安全地帯から弾を撃っていれば良かった。
    保守政治家としての稲田朋美は終りですね。

  4. あき:

    同性愛だとか障害者だとか、私は小さい事だと思うのですが?同性愛だとか性がどうしたこうしたとか個人の性癖でしょうが、そんなもん。  こういう事を利権又は盾にして騒ぎ立てる・屑は本当に許せません。 以前から左翼は、子供や動物を使う・・と、軽蔑されてますよね。
     政治家には、大局を見て仕事して欲しいですが、安倍自民など他の野党も、壮大な売国政策、自国民苛め、敵性国から移民とか!しかしませんから、もう、嫌です。
     

  5. わさび:

    >同性愛・両性愛(全性愛)・性同一性障害・性愛不定のそれぞれの人びとの存在そのものを否定などしていません。

    いえ、否定しています。
    同性愛を、選択可能な性嗜好と位置づけた点で事実とは異なる貶めが始まっています。
    女子校での一過性の疑似恋愛を例に、脱却できる対象として同性愛を
    位置づけること事態が彼らへの侮辱です。
    選択可能なら性愛なら、殺されたり自殺したりの過酷な環境を
    わざわざ選ぶものですか!
    杉田議員の普段の活動には、敬意を表しますが今回はダメです。
    ことの是非はさておくとしても、こんなもの世界に発信されたら
    人間性・国民性が疑われバッシングされるに決まっていることを、
    自民党員の名で発信するなど、案外頭が悪いでしょう。
    なお杉田議員をたしなめているのは、小泉進次郎、安倍総理もです。

  6. まつ:

    わさび
    わざわざ読解力がないことをさらしにくるなんてイナダー軍団も必死なのかしら。新潮読みましたけど確かに遠藤先生っしゃる通り財政の事実認識を書いてますね。LGBTを否定したと騒いでる報道のほうが違和感アリアリです。